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2016年5月31日 (火)

今日の音楽 5月31日 エンドレス・ラヴ; Music for today May31 Endless Love

女優ブルック・シールズは1965年5月31日にニューヨークで生まれました。

子供の頃からモデルとして活躍し1977年に「ALICE、SWEET ALICE」の主役で映画デビュー。「プリティ・ペイビー」で12歳の娼婦役で話題となりました。「青い珊瑚礁」では、第1回ゴールデン・ラズベリー賞の主演女優賞という栄誉?に輝き、「エンドレス・ラヴ」では15歳にして妖艶な女性を演じ第2回ゴールデン・ラズベリー賞にもノミネートされました。

その後は、作品にも恵まれず美人女優という枠を越えることはできませんでした。

「エンドレス・ラヴ」は八百屋お七のようなストーリーですが、主題歌だけは大ヒット。ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエットで全米ヒットチャートで9週連続トップのヒット曲となりました。

2016年5月30日 (月)

今日の音楽 5月30日 イン・ザ・ムード ;Music for today May30 In the mood

映画監督 矢口史靖は1967年5月30日に神奈川県伊勢原市で生まれました。

東京造形大学に入学し8ミリの自主映画を作り始め1990年のぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞しました。1993年に16mm長編の「裸足のピクニック」で劇場映画デビューを果たしました。

2001年に制作した「ウォーター・ボーイズ」が大ヒットし、2004年に「スウィングガールズ」でアカデミー賞5部門を受賞し、活躍しています。

「スウィングガールズ」は、東北の片田舎の落ちこぼれ女子高生がビッグバンドを組んでジャズを演奏する青春映画。曲中では「A列車で行こう」「イン・ザ・ムード」「ムーンライト・セレナーデ」などのジャズのスタンダードナンバーが演奏されます。(演奏は、映画の出演者 上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太などの出演者がそれぞれ猛特訓の末演奏した)

イン・ザ・ムードはジョー・ガーランドが作曲した曲で、グレン・ミラー楽団の演奏によって有名になった曲です。グレン・ミラーのテーマ曲のような扱いでした。映画「瀬戸内少年野球団」では阿久悠が歌詞をつけ、クリスタル・キングが「瀬戸内行進曲」として歌っています。

2016年5月29日 (日)

パイオニア交響楽団第28回定期演奏会

私の所属するパイオニア交響楽団では2016年7月17日(日)に第28回定期演奏会を行います。

今回は、前半がロシア物、後半が英米物というバラエティに富んだ曲目です。
ボロディン作曲の歌劇「イゴーリ公」序曲、チャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲、ブリテン作曲のシンプル・シンフォニー、最後の曲がバーンスタイン作曲のミュージカル「ウェストサイド物語」よりシンフォニック・ダンスの4曲です。

1曲目のボロディン作曲の歌劇「イゴーリ公」序曲。「イゴーリ公」と言えばポロヴィッツ人の踊り(別名だったん人の踊り)が非常に有名ですが、この序曲もなかなかの名曲。

2曲目のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンと並んで有名な曲。今回は、トレーナーもお願いしている東京シティフィルのコンサートマスター戸澤哲夫先生に独奏ヴァイオリンをお願いしています。

3曲目はブリテンのシンプルシンフォニー。弦楽合奏の短いシンフォニーですが、ブリテンらしいユーモアを交えながら20世紀の音楽に古典的な形式などを取り入れた曲です。

4曲目はバーンスタインの「ウェストサイド物語」よりシンフォニック・ダンス。シェイクスピアの「ロミオトジュリエット」を現代アメリカを舞台に翻案したミュージカルの音楽を演奏会用にバーンスタイン自身が編曲しなおした曲です。本格的なアメリカ物は、当オーケストラでは初めて。

会場はティアラこうとう大ホール。午後2時開演です。

今日の音楽 5月29日 カンタータ「彼らは七人」 ; Music for today Seven, They Are Seven

プロコフィエフのカンタータ「彼らは七人」op.30は1924年5月29日にクーセヴィツキーの指揮でパリで初演されました。

ロシアの象徴主義の詩人コンスタンチン・バルモットの詩「Ancient calls」をテキストとしたカンタータで7人の神の伝承を元にしたものです。作曲されたのはプロコフィエフががまだ若い1917年であり、実験的な作品で、バーバリズムの非常に先鋭的なものです。1917年はロシア革命の年で、しばらくの間は初演もできず、7年後にようやくパリで演奏され、ロシアでの初演はプロコフィエフの死後1956年でした。

2016年5月28日 (土)

今日の音楽 5月28日 弦楽四重奏曲第11番(ショスタコーヴィチ) ; Music for today May28 String Quartet No.11(Shostakovich)

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第11番ヘ短調op.122は1966年5月28日にレニングラードで初演されました。

それまでに作曲されたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲10曲全てを初演したベートーヴェン弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者だったワシリー・シリンスキー(前年に亡くなっている)の追悼のために作曲された曲で短い7つの楽章が切れ目無く演奏されます。静かで奥深い曲になっています。

初演は今回もベートーヴェン弦楽四重奏団でしたが、第2ヴァイオリンはニコライ・ツァバフニコフに変わっています。結局ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の初演は最期の第15番を除いて全てベートーヴェン弦楽四重奏団が演奏しました。

2016年5月27日 (金)

今日の音楽 5月27日 Promised You ; Music for today May27 Promised you

ZARDのヴォーカル 坂井泉水は2007年5月27日に入院中の病院で転落による脳挫傷で亡くなりました。

ZARDは坂井泉水を売るためのユニットだったためメンバーも一定ではありませんでした。1991年にデビューし1993年の6枚目のシングル「負けないで」が初のオリコン1位となり、国民的歌手となりました。

その後も数々のヒット曲を出しましたが、2000年以降は子宮筋腫からはじまり、次々と病に襲われ、最後は子宮頸癌が肺に転移し、抗がん剤治療を施しながら再始動を目指している最中でした。

「Promised You」は33枚目のシングルでテレビ朝日の「土曜ワイド劇場」のエンディングテーマとして使われた曲です。

2016年5月26日 (木)

今日の音楽 5月26日 弦楽四重奏曲(1905) ; Music for today May26 Strings Quartet(1905)

ウェーベルンの弦楽四重奏曲は1962年5月26日に初演されました。

ウェーベルンは、多数の弦楽四重奏曲を作曲していますが、ひとつの楽章のみの作品が多く、完成されたものは多くはありません。作品番号つきのものでは作品5の弦楽四重奏の為の5つの断章とバッハの主題による作品28がありますが、作品番号の無い初期の作品としては1905年に作曲されたものがあります。

この年には弦楽四重奏の為の楽章が2作品、弦楽四重奏のための緩徐楽章がひとつと、この弦楽四重奏曲が作曲されています。この曲は長い間出版されずにいたため、初演はウェーベルンの死後初演されました。イタリアの画家サガンティーニの最後の大作「生成・存在・消滅」にインスピレーションを受けて作曲したものです。

2016年5月25日 (水)

今日の音楽 5月25日 アメリカの古い歌第2集 ; Music for today May25 Old American Song Ⅱ

コープランドのアメリカの古い歌第2集は1958年5月25日に初演されました。

コープランドは20世紀アメリカを代表する作曲家のひとりです。21歳の時にパリに留学しナディア・ブーランジェに作曲家を師事しました。パリにいる時はジャズの要素を取り入れるなど現代音楽を作曲していましたが大衆音楽との隔たりを感じ、アメリカに戻ってからはアメリカの古い音楽を取材し、簡明な音楽を作り出しました。この頃の作品が「エル・サロン・メヒコ」「ビリー・ザ・キッド」「ロデオ」「アパラチアの春」といったコープランドの代表作です。

アメリカの古い歌は1950年に完成した第1集と1952年に完成した第2集からなり、両曲とも当初は声楽とピアノのために編曲され、後にテノールとオーケストラに編曲し直されています。

第2集は、①小さな馬たち(子守歌)②シオンの壁(信仰復興運動者の歌)③金色の柳の木(アングロアメリカンのバラード)④川のほとりで(讃美歌)⑤チンガ・リング・チョウ(吟遊詩人の歌)の5曲からなっています。

2016年5月24日 (火)

今日の音楽 5月24日 マンハッタン・ジョーク ; Music for today May24 MANHATTAN JOKE

映画監督 鈴木清順は1923年5月24日に東京日本橋で生まれました。

鈴木清順の映画人としてのキャリアは1948年松竹大船撮影所の助監督試験で合格した事にはじまりました。1954年に日活に移籍し1956年に「勝利を我が手に」で初監督。その後「肉体の門」「けんかえれじい」などを監督しました。

1968年にシネクラブが企画した「鈴木清順作品三十七本連続上映会」へのフィルムの貸し出しを日活が拒否し鈴木清順は解雇されましたが、その後和解。1977年にカムバックし「ツィゴイネルワイゼン」がキネマ旬報や日本アカデミー賞などで数々の賞を受賞しました。

異色の作品としては、「ルパン三世バビロンの黄金伝説」でしょう。鈴木清順はルパン三世の2ndシリーズの監修もやっており、前作のカリオストロの城の宮崎駿監督の推薦で押井守が監督する予定でしたが諸処の事情で鈴木清順に白羽の矢があたったようです。

主題歌は、河合奈保子の「マンハッタン・ジョーク」でオープニング、エンディング両方に使われていました。

2016年5月23日 (月)

今日の音楽 5月23日 ちいさい秋みつけた ; Music for today May23 Chiisai Aki Mitsuketa

詩人サトウハチローは1903年5月23日に仙台で生まれました。

奇行の多かった稀代の詩人サトウハチローは、その私生活に反して抒情的な詩作の作家として知られています。詩集や小説・随筆などのほかに、歌の詞も多く提供しました。

童謡では、「お山の杉の子」「かわいいかくれんぼ」「うれしいひなまつり」「めんこい仔馬」など。
歌謡曲では、「リンゴの唄」「花売り娘」「誰かさんと誰かさん」「長崎の鐘」「悲しくてやりきれない」などが代表作です。

中でも、「ちいさい秋みつけた」は1955年にNHKの秋の祭典の楽曲のひとつとして作られたもので、中田喜直が作曲しています。文京区小石川のサトウハチローの自宅のハゼの木の紅葉をみて作詞したもので、このハゼの木は後楽園近くの礫川公園に移植されています。

2016年5月22日 (日)

今日の音楽 5月22日 バッカスとアリアーヌ ; Music for today May22 Bacchus et Ariane

ルーセルのバレエ「バッカスとアリアーヌ」は1931年5月22日にゴーベールの指揮でパリ・オペラ座で初演されました。

ヨーロッパのクラシック音楽の中にはギリシア神話やローマ神話を題材としたものが少なくありません。音楽=Musicの語源自体がギリシア神話のムーサ(ミューズ)なので当然と言えば当然ですが・・・。
酒の神バッカスは、酒宴の踊りの音楽として「バッカナール」に名を残す神で、アリアーヌ(アリアドネ)はリヒャルト・シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」で題材として取り上げられています。

ミノタウロスを倒した英雄テーセウスに恋し、置き去りにされたアリアーヌと、それを助けるバッカスの話。パリ・オペラ座の支配人ジャック・ルーシェに依頼で作曲されたものです。

2016年5月21日 (土)

今日の音楽 5月21日 スペードの女王; Music for today May21 Pique Dame

作曲家フランツ・フォン・スッペは1895年5月21日に亡くなりました。

プーシキンの代表作「スペードの女王」はチャイコフスキーのオペラでも知られていますが、スッペがオペレッタとして作曲しています。スッペのオペレッタは、近年はあまり上演されませんが、「軽騎兵」「詩人と農夫」など序曲が愛好されています。

カードゲームに狂い、精神をおかしくしたドイツ人の話はオペレッタの素材にはぴったりの悲喜劇です。序曲はテンポの良い派手な曲で吹奏楽でも人気が高い曲です。

2016年5月20日 (金)

今日の音楽 5月20日 ピアノソナタ第1番(シューマン) ; Music for today May20 Piano Sonata No.1(Schumann)

ピアニストのクララ・シューマンは1896年5月20日に亡くなりました。

シューマンやハンス・フォン・ビューローのピアノの先生フリードリヒ・ヴィークの娘クララ・ヴィークは、父親に育てられ9歳にしてプロ・デビューし、19世紀最高の天才女流ビアニストとして活躍しました。父親の反対を押し切りシューマンと結婚した事が、幸福だったのか不幸だったのかはわかりませんが、クララ・シューマンは作曲でも数多くの作品を残しています。

ロベルト・シューマンのピアノ・ソナタ第1番は、それまでピアノ曲では小品ばかりを作曲していたシューマンが始めて手がけたピアノソナタでクララに献呈されています。技巧的にも高く、形式的にも斬新な要素を組み込んだ意欲作でしたが、当時は評価は芳しくなかったようです。

2016年5月19日 (木)

今日の音楽 5月19日 ピアノソナタ第2番(アイヴズ) ; Music for today May19 Piano Sonata No.2(Ives)

アメリカの作曲家アイヴズは1954年5月19日にニューヨークで亡くなりました。

アイヴズは大学では音楽を学びましたが、自分の追及する音楽では飯が食えないと(確かにアイヴズは現在ではアメリカ現代音楽の先駆者といわれる作曲家で当時は理解されなかったようです)考えて、保険の代理店、その後独立して保険会社を設立し引退するまで副社長をつとめる傍らのアマチュア音楽家で生涯を過ごしました。

アイヴズの音楽は不協和音の嵐や、音符の多さが特徴ですが、ピアノ曲でもその特徴を発揮。ピアノソナタ第2番はコンコード・ソナタという別名で知られる代表作のひとつです。楽譜には小節線が殆どなく、独特の和音に加え、トーンクラスターも使っています。また、第1楽章にはヴィオラ、第4楽章にはフルートの譜面がつけられています。

コンコード・ソナタの由来はマサチューセッツ州コンコードで半世紀以上前に興った超越主義運動の印象を描いたため。第1楽章 エマーソン、第2楽章 ホーソーン、第3楽章 オルコット、第4楽章 ソローという運動家の名前がタイトルとしてつけられています。

2016年5月18日 (水)

今日の音楽 5月18日 いやいやながらの王様 ; Music for today May18 Le roi malgré lui

シャブリエの歌劇「いやいやながらの王様」は1887年5月18日にパリで初演されました。

シャブリエは1841年生まれですが、作曲家としての生活は53歳で亡くなるまでの14年間という短さでした。公務員として勤める傍らフォーレやダンディと親交を結んで独学で作曲を学び、狂詩曲「スペイン」などの傑作を残しています。「いやいやながらの王様」はシャブリエの3作のオペラ・コミックの中で最も知られている作品ですが、現在では殆ど上演されず、第2幕の「ポーランドの祭」と第3幕導入部の「スラブ舞曲」が演奏されるにとどまっています。

シャブリエらしい、軽妙な音楽です。

第2幕のポーランドの祭です。

2016年5月17日 (火)

今日の音楽 5月17日 花の街 ; Music for today May17 Hana no machi

作曲家 團伊久磨は2001年5月17日に中国親善旅行中に亡くなりました。

團伊玖磨は実業家の祖父、政治家の父を持つ富裕な家に生まれましたが、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを求めて音楽を学んでいきました。

東京音楽学校で学びながら陸軍戸山学校の軍楽隊にも籍をおき、編曲も担当。戦後音楽学校を卒業し作曲を始めました。1947年に作曲したのが「花の街」。江間章子の詞に曲をつけたもので、戦後の暗い世相の中明るく平和の象徴として歌い継がれている名曲です。

2016年5月16日 (月)

今日の音楽 5月16日 交響曲第1番(スクリャービン) ; Muisc for today May16 Symphony No.1(Scriabin)

スクリャービンの交響曲第1番ホ長調op.26は1901年5月16日にサフォーノフの指揮によって声楽をともなう終楽章を含めた全曲初演が行われました。

この曲は、ベートーヴェンの第九の影響を少なからず受けています。いくつかの楽章が主題同士が関連づけられています。6つの楽章の曲で第6楽章のみにメゾ・ソプラノとテノールの独唱及び合唱が入ります。1900年11月11日には終楽章なしでの初演がされており、完全な形の初演が翌5月になりました。

ベートーヴェンの第九との大きな違いは、第九が歓喜の歌を見つけ出すという音楽に対する直接的なアプローチだったものに対し、芸術讃歌を歌っているものの支配者たる神による崇高な芸術というスクリャービンらしい内容だったため、初演は多くの音楽家から無視され不評を買ったそうです。音楽自体は、神秘主義に入る前のものであり、比較的美しい音楽として聴く事ができると思います。

2016年5月15日 (日)

今日の音楽 5月15日 弦楽四重奏曲第7番(ショスタコーヴィチ) ; Music for today May15 String Quartet No.7(Shostakovich)

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第7番嬰へ短調op.108は1960年5月15日にベートーヴェン弦楽四重奏団の演奏で初演されました。

この頃は既にスターリンはこの世におらず、スターリンに苦しめられたショスタコーヴィチにとっては、比較的活動し易い時代になっていました。弦楽四重奏曲第7番は、5年前に亡くなった妻のニーナに捧げられた曲です。と言っても、甘いメロディに彩られた作品というわけではなく特有の暗さも持ち合わせています。演奏時間自体も12分程度の短さで、3つの楽章が連続して演奏されるというコンパクトさもあり、若干彼の弦楽四重奏の中でも陰のような存在ではあると思います。

2016年5月14日 (土)

今日の音楽 5月14日 弦楽四重奏曲第2番(シマノフスキー) ; Music for today May 14 Strings Quartet No.2(Szymanowski)

シマノフスキーの弦楽四重奏曲第2番op.56は1929年5月14日にワルシャワ弦楽四重奏団の演奏で初演されました。

シマノフスキーがフィラデルフィア音楽財団のコンクールに応募するために作曲したものですが受賞はなりませんでした。結局バルトークの弦楽四重奏曲第3番などが受賞しました。

民族音楽に基づく動機を独自の形式で完成させたもので、終楽章は二重フーガになっています。

2016年5月13日 (金)

今日の音楽 5月13日 迷信 ; Music for today May13 Superstition

アメリカのミュージシャン スティーヴィー・ワンダーは1950年5月13日にミシガン州で生まれました。

未熟児網膜症で生まれてすぐに失明しましたが、幼少の頃から楽才を発揮し、11歳の時に見出されてモータウンと契約。1962年にデビュー、1963年にはアルバム「Recorded Live: The 12 Year Old Genius」が全米1位になりました。

変声期などを経て順風満帆とは行きませんでしたが、それでも翌年にはNothing's Too Good for My Babyなどがヒットし、他のアーチストへの楽曲提供も順調にヒットを生んでいきました。1970年頃に発売されたばかりのシンセサイザーに出会い、音楽スタイルを確立。1974年にはグラミー賞を獲得、「迷信」のヒットなどで20世紀を代表するアーチストのひとりになって行きました。「迷信」はアルバム「トーキングブック」の中の1曲で、全米1位を獲得。シンセサイザーを駆使した新時代のヒット曲でした。

2016年5月12日 (木)

今日の音楽 5月12日 モテト「アヴェ・マリア」 ; Music for today May12 Ave Maria

ブルックナーのモテット「アヴェ・マリア」WAB6は、1861年5月12日にリンツで初演されました。

交響曲の作曲家として知られるブルックナーですが、教会のオルガン奏者や修道院の聖歌隊員として音楽を学んできたことから、宗教作品も数多く残しています。

大規模なミサ曲なども多いのですが、教会で簡単に歌える曲も多く作曲しました。ブルックナーはモテット「アヴェ・マリア」を3回作曲しています。1作目は1856年にオルガン伴奏付き四部合唱で、第2作が1861年ア・カペラの混声七部合唱、第3作は1882年ピアノ(またはオルガンかハルモニウム)伴奏のアルト独唱という3曲です。

最も親しまれているのがア・カペラの第2作。敬虔なクリスチャンであったブルックナーらしい穏やかな曲です。

2016年5月11日 (水)

今日の音楽 5月11日 女ひとり ; Music for today May 11 Onna Hitori

作曲家いずみたくは1992年5月11日に肝不全で亡くなりました。

いずみたくは高校を卒業後演劇を学ぶと同時に芥川也寸志に師事して音楽も学びました。1955年に朝日放送ホームソンググランプリを受賞して、歌謡曲、CMソング、クラシックまで幅広く作曲活動を行いました。

またミュージカル俳優の育成にも力をいれミュージカル専門の劇団「フォーリーズ」を立ち上げ、100席の小劇場アトリエフォンテーヌを作って実験的公演を行いました。国が芸術文化に力を入れるように参議院議員となりましたが志半ばで62歳で早逝しました。

いずみたくが作曲したヒット曲は数多く、青い三角定規の「太陽がくれた季節」、岸洋子「夜明けのうた」「希望」、坂本九「見上げてごらん夜の星を」「幸せなら手をたたこう」「ともだち」、佐良直美「世界は二人のために」「いいじゃないの幸せならば」、ドリフターズ「いい湯だな」、中村雅俊「ふれあい」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、布施明「貴様と俺」「これが青春だ」、由紀さおり「夜明けのスキャット」などが代表作。そのほかに「宇宙少年ソラン」「ゲゲゲの鬼太郎」「もーれつア太郎」などの主題歌、劇団四季の「はだかの王様」「ふたりのロット」などのミュージカル、「ハウス・バーモントカレー」「伊東に行くならハトヤ」「明治マーブルチョコレート」などのCMソングなど、1970年代を代表する作曲家のひとりでした。

2016年5月10日 (火)

今日の音楽 5月10日 大ウィーン ; Music for today May 10 Gross Wien

ヨハン・シュトラウス二世のワルツ「大ウィーン」op.440は1891年5月10日に初演されました。

中世以降のヨーロッパの都市は城壁で囲まれたところが多かったのですが、人口が増えるに従って市域を広げる必要が出てきました。ウィーンも、1890年までに2度の市域拡大が必要になり、2つあった防壁は取り除かれました。大きくなったウィーンに関連する曲として作曲されたのが、大ウィーンです。

2016年5月 9日 (月)

今日の音楽 5月9日 泡立ちクリーム ;Music for today May 9 Whipped Cream

リヒャルト・シュトラウスのバレエ「泡立ちクリーム」は1924年5月9日にウィーン国立歌劇場で初演されました。

タイトルを聴いただけであま~い香りが漂ってきますが、ウィーンの菓子「デメル」に着想を得て作曲したものです。お菓子を食べ過ぎた子供が眠ってしまい、お菓子が踊る夢を見るというストーリーの2幕もののバレエで、8曲を抜粋した組曲もあります。

中でも有名な曲が「ワルツ」。リヒャルト・シュトラウスのワルツといえば、「ばらの騎士」の華麗なワルツを思い浮かべますが、この曲は可愛らしいワルツです。

2016年5月 8日 (日)

今日の音楽 5月8日 ピアノ協奏曲第5番(ヴィラ=ロボス) ; Music for today May 8 Piano concerto No.5(Villa=Lobos)

ヴィラ=ロボスのピアノ協奏曲第5番は1955年5月8日に初演されました。

バッキアーナス・ブラジレイラスで知られるブラジルを代表する作曲家ヴィラ=ロボス。あまり他の曲が紹介される事はありませんが、ピアノ協奏曲も5曲も作曲しています。後期ロマン派の音楽にブラジルのエッセンスを加えた感じに仕上がっていますが、特に第5番はラフマニノフの音楽を想起させるピアノ使いや作風で、違和感無く聴く事ができると思います。

日本ではピアノ協奏曲といえば、モーツァルト、ベートーヴェンといった古典派の曲か、チャイコフスキー、グリーグ、ショパン、ラフマニノフに人気が偏っていますが、他にも名曲はたくさんあります。作曲家としての特徴が無いとか模倣とか言われる曲もありますが、音楽なんて要は人を気持ちよくさせれば良いわけで、もっとたくさんの作品を聴いても良いと思いますがネ。

2016年5月 7日 (土)

今日の音楽 5月7日 ハンガリー舞曲第6番 ; Music for today May7 Hungarian Dance No.6

作曲家ブラームスは1833年5月7日にハンブルクで生まれました。

まだ青年だったブラームスがヴァイオリニスト レメーニの伴奏者としてヨーロッパ各地へ演奏旅行をしている時に接したロマ(ジプシー)の音楽に魅了され、それをハンガリーの民族音楽と誤認して各地で採譜を続け出版したのがハンガリー舞曲集です。当初は4手のピアノのための作品で、ブラームスは編曲作品として作品番号を付与しませんでした。

後に、1台のピアノ用に編曲し、第1番、第3番、第10番はブラームス自身が管弦楽曲に編曲、その他の曲も様々な作曲家が管弦楽曲に編曲しています。ブラームスを尊敬するドヴォルザークがブラームスから助言を受けてスラヴ舞曲を作曲した話は有名です。

21曲の作品の中でも1番、5番、6番が最も知られています。私個人では第6番がテンポの変化、強弱の変化など多彩で演奏していても非常に楽しめる作品だと思います。第6番はシュメリングが原調の変ニ長調を半音上げてニ長調で編曲しています。

2016年5月 6日 (金)

今日の音楽 5月6日 ペレアスとメリザンド(シベリウス) ; Music for today May6 Pelléas et Mélisande(Sibelius)

劇作家メーテルリンクは1949年5月6日にニースで亡くなりました。

メーテルリンクの作品の中で最も有名なものは「青い鳥」ですが、クラシックの世界では「ペレアスとメリザンド」が多くの作曲家によって取り上げられています。

ストーリーは、中世ヨーロッパのある国の王子ゴローの妻メリザンドとゴローの異母弟ペレアスの不倫話です。

フォーレが劇音楽、ドビュッシーがオペラを、シェーンベルクが交響詩を作曲していますが、シベリウスも劇音楽を作曲しました。フォーレの劇音楽はロンドン初演のため、シベリウスのものはスウェーデン初演のために作曲されたものです。

シベリウスの劇音楽は7曲の前奏曲と間奏曲、2曲のメロドラマ、1曲の歌曲の10曲からなるもので、後に8曲からなる組曲に編曲しています。

2016年5月 5日 (木)

今日の音楽 5月5日 TRUTH〜A Great Detective of Love〜 ;Music for today May 5TRUTH〜A Great Detective of Love〜

声優、歌手の高山みなみは1964年5月5日に東京都足立区で生まれました。

高校卒業後OLを経て、声優をめざし1987年に声優デビュー。1989年には「魔女の宅急便」でキキとウルスラの二役に抜擢されました。その後も様々な役をこなしてきましたが、代表作は現在でも続いている「名探偵コナン」です。1996年から20年以上も続く長寿アニメのタイトルロールであるコナンの声を担当。自らがヴォーカルとなっている音楽ユニットTWO-MIXは、5つめの主題歌「TRUTH~A Great Detective of Love」を歌っていました。

2016年5月 4日 (水)

今日の音楽 5月4日 MAY ; Music for today May 4 MAY

5月の歌は、斉藤由貴のMAYを選びました。

と言っても直接5月とは関係ないんですけどね。
ミス・マガジンでグランプリに輝き明星食品のCMで脚光を浴び、1985年に「卒業」で歌手としてデビュー。歌が巧いという歌手ではありませんでしたが、不思議な魅力のある歌い手でした。その後、NHKの朝の連続テレビ小説「はね駒」で女優としての地位を確固たるものにしました。

MAYは8枚目のシングルで、谷山浩子が作詞し、MAYUMI(堀川まゆみ)が作曲した曲。映画「恋する女たち」の主題歌として使われた曲です。

2016年5月 3日 (火)

今日の音楽 5月3日 悲しき天使 ; Music for today May3 Those were the day

イギリスの歌手メリー・ホプキンは1950年5月3日にウェールズで生まれました。

ビートルズのアップルレコードの秘蔵っ子として1968年にデビューし大ヒットとなったのが「悲しき天使」でした。プロデュースしたのはポール・マッカートニーでした。当時売れていた歌手サンディ・ショーとの競作にもかかわらず全英では1位、全米でも2位のヒットとなりました。

その後、「グッドバイ」「ケ・セレ・セラ」などをヒットさせましたが、1971年に結婚して第一線を退きました。

2016年5月 2日 (月)

今日の音楽 5月2日 室内小協奏曲(イベール) ; Music for today May 2 Short Concerto for alto saxophone and 11 instruments(Ibert)

イベールのアルトサクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲は1935年5月2日に放送初演されました。

1933年にストラスブールの音楽祭で聴いたドイツのサクソフォン奏者シーグルト・ラッシャーの演奏に感銘を受けたソプラノ歌手マリー・フロイントの依頼で作曲した曲です。完成された曲はラッシャーに献呈され1年間の演奏の独占契約を結びましたが、イベールがこの曲を作曲する際に助言を求め試奏もしたマルセル・ミュールが演奏する事を望み、ラッシャーによる公開の初演に先駆けて、ミュールによって放送初演されました。

ラッシャーの公的初演は1935年の12月11日でした。編成は1本ずつのフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペットと1本ずつの弦楽五部です。

2016年5月 1日 (日)

今日の音楽 5月1日 想い出がいっぱい ; Music for today May 1 Omoide ga ippai

作詞家、女優、作家等幅広く活躍する阿木耀子は1945年5月1日長野市で生まれました。

明治大学で所属した軽音楽部で宇崎竜童と出会い、1969年から作詞家としてのキャリアをスタートしました。1971年に宇崎竜童と結婚。夫婦での作詞作曲コンビはダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」「裏切り者の旅」をはじめ、研ナオコ「愚図」、薬師丸ひろ子「紳士同盟」、山口百恵「横須賀ストーリー」「夢先案内人」「イミテーションゴールド」「乙女座宮」「プレイバックパート2」など多くのヒット作を産みました。

単独でもキャンディーズ「微笑みがえし」、ジュディ・オング「魅せられて」、中森明菜「DESIRE-情熱」などの大ヒットを産んでいます。

「想い出がいっぱい」は1983年に発売されたフォーク系デュオH2Oの曲でアニメ「みゆき」のエンディング・テーマに起用されて大ヒットした曲です。鈴木キサブローの作曲で、合唱曲としても知られており学校の教科書にも掲載される事がある曲です。

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