今日の音楽 3月29日 神話(ヴァイオリンとピアノのための3つの詩) ; Music for today Mar.29 Mythes
作曲家シマノフスキーは1937年3月29日に肺結核でローザンヌで亡くなりました。
ポーランドの作曲家シマノフスキーが生きた時代は、ポーランドにとっては激動の時代でした。
生まれた時には、18世紀のポーランド分割によって、ポーランドはロシア、プロシア、オーストリアの3大国によって分割統治されており、シマノフスキーの生まれたティモフシュカはロシアの統治下にありました。
ポーランドの貴族の家に生まれたために十分な音楽教育を受けヨーロッパ各国を旅することもできました。
1917年にロシア革命の中で貴族だったシマノフスキー家はボルシェヴィキにに襲われ没落します。
1918年にポーランドが独立し後にワルシャワ音楽院の院長になっていますが、音楽教育の改革をしようとしたシマノフスキーと旧守派の争いに疲弊して5年で辞任。辞任後はコンサート・ピアニストとして活動をしましたが、ピアノの技量はピアニストとしては不足しており、仕事も減り困窮の内に亡くなっています。
「神話」は文学へ傾倒していたシマノフスキーがギリシャ神話を題材に3つのエピソードで作曲したヴァイオリンとピアノのための曲です。題材としたのは第1曲「アレトゥーサの泉」。河の神アルベイオスが心を寄せた森の精アレトゥーサが、アルベイオスから逃れて島の泉に姿を変えてしまうが、アルベイオスは海底を追いかけ思いを遂げるという話。第2曲は「ナルシス」。ナルシストで有名な川面に映った自分の姿にうっとりして溺れ死んでしまうというお話。第3曲「ドリアードとパン」は木の精ドリアードといたずら物の森の神パンのお話。
これをどう表現しているか聞いてみてください。
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