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2016年2月29日 (月)

今日の音楽 2月29日 歌劇「ポルティチの唖娘」; Music for today Feb.29 The Dumb Girl of Portici

オベールの歌劇「ポルティチの唖娘」は1828年2月29日にパリ・オペラ座で初演されました。

フランスに生まれ、ケルビーニに作曲を師事したオベールは、音楽史上ではグランド・オペラという分野を築いた作曲家として重要な作曲家です。パリ・オペラ座ではワーグナーと人気を二分すると言われる存在でした(その証拠に、パリの通り名や地下鉄の駅名にその名が残されています)が、現在は見る影もなく、ワーグナーに対してかなり後塵をはいしています。

日本でも浅草オペラで人気が高かった「フラ・ディアボロ」などが知られていますが、今は殆ど演奏される事が無くなっています。代表作の「ポルティチの唖娘」も、序曲が僅かに取り上げられる程度です。序曲も中間部の軽快なメロディは知られていますが、全体的にはマイナーなイメージの曲ですが・・・

2016年2月28日 (日)

今日の音楽 2月28日 荒野の果てに ; Music for today Feb.28 Kouya no hateni

女優の菅井きんは1926年2月28日に東京で生まれました。

東京帝大の学生課に勤務していましたが、演劇への夢が捨てられず俳優座に入団。その後は映画・テレビでも多くの作品に出演しました。中でも最もハマリ役として長く続いたのが、「必殺シリーズ」の中村主水の継母せんの役。ユーモアを交え、「婿どの」と呼びながらダメ婿主水を皮肉る役柄で親しまれていました。

2010年に大腿部を骨折し、リハビリはするものの現役復帰は不可能と考えて引退をしています。

必殺シリーズには、それぞれ別々のテーマ曲がありますが、シリーズを通してのテーマ曲が「荒野の果てに」です。第1作の「必殺仕掛人」のテーマとして平尾昌明が作曲し山下雄三が歌った曲で、現在のスペシャルドラマでもBGMで使われています。

2016年2月27日 (土)

今日の音楽 2月27日 弦楽四重奏曲第9番(ドヴォルザーク) ; Music for today Feb.27 Strings Quartet No.9(Dvorak)

ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第9番ニ短調op.34は1882年2月27日に初演されました。

ドヴォルザークが最も敬愛する作曲家はブラームスでした。ブラームスを徹底的に研究し結果誕生した交響曲第6番は、チェコ風ブラームスの第2番とも言われる程の曲でした。

そのブラームスに出版社ジム・ロックを紹介してもらったお礼に、ブラームスに献呈された曲が弦楽四重奏曲第9番で、ブラームスの影響が強く構成もしっかりした作品です。

2016年2月26日 (金)

今日の音楽 2月26日 ヴァレンシュタイン ; Music for today Feb.26 Wallenstein

ダンディの シラーの詩による3つの交響的序曲「ヴァレンシュタイン」op.12は、1888年2月26日に初演されました。

ヴァレンシュタインは、16世紀から17世紀に三十年戦争の神聖ローマ軍で活躍したボヘミアの傭兵隊長。従来の傭兵は進撃地での略奪によって成り立っていたが、ヴァレンシュタインは略奪をしない代わりに税金を取り立てる事(みかじめ料みたいなものですね)で安定的な資金を得るというシステムを導入しましたが、あまりに実力が突出してしまったため神聖ローマ皇帝のフェルディナント2世に暗殺されました。ドイツの作家シラーは、このヴァレンシュタインの悲劇を「ヴァレンシュタインの陣営」「ピッコロミニ父子」「ヴァレンシュタインの死」の三部作からなる戯曲を創作し、ダンディはこの三部作を基に標題音楽として作曲しています。

動画はありませんでした

2016年2月25日 (木)

今日の音楽 2月25日 4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ; Music for today Feb.25 Konzertstück for Four Horns and Orchestra

シューマンの4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調op.86は、1850年2月25日にライプツィヒのゲヴァントハウスで初演されました。

シューマンがバロック時代のコンチェルト・グロッソを応用して作曲されたとも言われている作品で、ホルンにとっては最高音域も出てくる難曲のひとつとも言われています。ロマン派の時代に複数の管楽器とオーケストラによる協奏曲は非常に少ないため、貴重な作品とも言われているようです。

2016年2月24日 (水)

今日の音楽 2月24日 あなたが欲しい ; Music for today Feb.24 Anata ga hoshii

作曲家・アレンジャーのチト河内は1944年2月24日福岡で生まれました。

チト河内は1967年に兄のクニ河内らとグループサウンズのハプニングス・フォーを結成し1972年まで活動、その後新六文銭に参加した後、トランザムを結成し1979年頃まで活躍していました。

「あなたが欲しい」はデビュー曲で、キーボードを中心としたギター奏者のいないグループ・サウンズとして他のサンウドとは違う音楽を聞かせています。実はプロコルハルムの「青い影」のパクリとも言われているほどメロディもサウンドも似ていますが・・・

解散後は、兄のクニ河内は作曲家・アレンジャーとして活躍し、チト河内はアレンジャーとして活動しています。

2016年2月23日 (火)

今日の音楽 2月23日 時代 ; Music for today Feb.23 Jidai

シンガー・ソングライターの中島みゆきは1952年2月23日に札幌で生まれました。

1975年にヤマハの第9回ポピュラー・ソング・コンテスト(通称ポプコン)で「傷ついた翼」が入賞し、その後「あざみ嬢のララバイ」でデビュー。翌年の第10回ポプコンでは「時代」を歌ってグランプリを受賞し、続く世界歌謡祭でもグランプリを受賞し、「時代」は2枚目のシングルとして発売されました。

その後は、本人の歌唱に加え、楽曲提供でも多くのヒット曲を世に送り出し、日本の音楽界の第一人者として活動を続けています。

「時代」はオリコン・チャートこそ最高14位でしたが、中島みゆきの代表曲として今でも多くの歌手にカバーされています。中島みゆき自身も、いくつかのバージョンをセルフカバーしています。1976年のアルバム「私の声が聞こえますか」の中ではアコースティック・ギターによる伴奏のみのシンプルなバージョン、1993年のアルバム「時代-Time goes around」ではストリングスアレンジを施したバージョンがあります。

また、薬師丸ひろ子、岩崎宏美、徳永英明、一青窈など多くの歌手にカバーされています。

2016年2月22日 (月)

今日の音楽 2月22日 コラ・ブルニョン ; Music for today Feb.22 Colas Breugnon

カバレフスキーのオペラ「コラ・ブルニョン」は1938年2月22日に「クラムスの親方」という題名でマリインスキー劇場で初演されました。

「コラ・ブルニョン」はロマン・ロランの同名小説に基づくオペラです。後に4曲を選んで組曲として演奏されるようになりました。組曲は、序曲、民衆の祝賀、世の災禍、反乱の4曲。

特に終曲の反乱は、ショスタコーヴィチを思わせる激しい音楽になっています。「道化師」などかなり平易な作品が多いカバレフスキーですが、この曲はちょっと異なる雰囲気です。

2016年2月21日 (日)

今日の音楽 2月21日 音の絵op.39 ; Music for today Feb.21 Études-tableauxop.39

ラフマニノフの音の絵op.39は1917年2月21日に初演されました。

「音の絵」はop.33とop.39の2つの曲集があります。1911年に作曲され1914年に出版されたop.33は当初は9曲が予定されていましたが出版されたのは3~5番を除く6曲でした。その中で4番はop.39の6番として出版されることになりました。

op.39はラフマニノフがアメリカに亡命する直前の作品で1920年に出版されました。全9曲の曲集ですが、ラフマニノフらしいメランコリックなメロディは少ないのが印象です。超絶技巧を必要とする演奏の難しい曲としても知られています。

2016年2月20日 (土)

今日の音楽 2月20日 SACHIKO ;Music for today Feb.20 SACHIKO

フォーク歌手のばんばひろふみは1950年2月20日に京都市の祇園で生まれました。

立命館大学在学中の1969年にジャッケルズを結成してプロ・デビューし、その後1971年に高山厳、今井ひろしとバンバンを結成し、「いちご白書をもう一度」がヒットしましたが1977年に解散。その後ソロ活動に入りました。

1979年に、自らが作詞作曲した「SACHIKO」がヒットしました。

2016年2月19日 (金)

今日の音楽 2月19日 ミスター・ロンリー ; Music for today Feb.19 Mr.Lonely

レターメンのメンバー ボブ・エンゲマンは1936年2月19日に生まれました。

レターメンは1959年に結成されたヴォーカル・トリオです。ソフトなコーラスで数々のヒット曲を生んでいます。エンゲマンは、脱退したゲイリー・クラークの後釜で1960年にレターメンに参加し、「夏の日の恋」「ラヴ」など多くのカバー・ヒットを生んでいます。

「ミスター・ロンリー」は1964年にボビー・ヴィントンがヒットさせた曲で、その後フランク・プウルセル楽団の演奏したものが、FM東京の「ジェット・ストリーム」のテーマ曲として長期にわたって使われて知られた曲。レターメンの爽やかな歌声にもぴったりの曲です。

2016年2月18日 (木)

今日の音楽 2月18日 愛はきらめきの中に ; Music for today Feb.18 How Deep Is Your Love

俳優のジョン・トラボルタは1954年2月18日にニュージャージー州で生まれました。

高校卒業後ニューヨークに移り、ブロードウェイのミュージカルに出演するようになり、「キャリー」で本格的に映画デビューをしました。

1977年に出演した「サタディ・ナイト・フィーバー」の大ヒットでスターの仲間入りをして、その後は「グリース」「アーバン・カーボーイ」などヒットを続けましたが、1983年の「サタディ・ナイト・フィーバー」の続編である「ステイン・アライヴ」が酷評されるなど失敗が続き、人気が低迷していました。

1994年の「パルプ・フィクション」のヴィンセント役で復活し、その後は安定的に活躍しています。

「サタディ・ナイト・フィーバー」は日頃代わり映えのしない冴えない生活を送り、土曜の夜に通うディスコでだけ輝ける若者トニーが、年上の自立した女性ステファニーと出会い考えを変えていく話。折からのディスコ・ブームに乗って、ビージーズを中心とするサウンドトラックもビルボード・ヒット・チャートで22週連続1位という大ヒットを記録しました。
中でも、サウンドトラックからシングルカットされたビージーズの曲「ジャイヴ・トーキン」「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」「愛はきらめきの中に」「恋のナイトフィーバー」「ステイン・アライブ」が全て全米1位になっています。「愛はきらめきの中に」はその中で唯一のバラード曲です。

2016年2月17日 (水)

今日の音楽 2月17日 嘆きの歌 ; Music for today Feb.17 Das klagende Lied

マーラーのカンタータ「嘆きの歌」は1901年2月17日にマーラー自身の指揮ウィーン・フィルの演奏によって初演されました。

1時間を超える長大なカンタータは、マーラー自身がおとぎばなしやグリム童話を基に台本を書いた初期の作品です。3部で構成され、それぞれ「森の伝説」「吟遊詩人」「婚礼の出来事」というタイトルが付けられています。1879年から1880年にかけてウィーン楽友協会主催の作曲コンクール「ベートーヴェン賞」に応募するために作曲しましたが、ワーグナーの先を行くような斬新な作品であったためブラームスなどの保守的な審査員には全く評価されず、落選してしまいます。

1893年には、編成を小さくし第一部を割愛して40分程の曲に改訂し(第2稿)ましたが、1898年に再度改訂を施してバンダを再び追加するなどで、この第3稿によってようやく初演されました。

この曲の中から交響曲第1番にメロディが転用されるなど、マーラーの初期交響曲などと似たメロディやハーモニー、楽器の使い方が垣間見られます。

現在では、第3稿に初稿の第一部を加えたものか、初稿によって三部構成で演奏されることが多いようです。

2016年2月16日 (火)

今日の音楽 2月16日 オルフェウス ; Muisc for today Feb.16 Orpheus

リストの交響詩「オルフェウス」S.98は1854年2月16日にヴァイマル宮廷劇場で初演されました。

元々は、グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」の序として作曲されました。インスピレーションを得たのは、ルーヴル美術館に展示されていたオルフェウスが竪琴を弾いている様子の描かれた壷。

後に、4番目の交響詩として出版されています。壷に描かれていたオルフェウスを素朴な旋律から高雅に描いた作品です。

2016年2月15日 (月)

今日の音楽 2月15日 ヴァイオリン協奏曲(グラズノフ) ; Music for today Feb.15 Violin concerto(Glaznov)

グラズノフのヴァイオリン協奏曲イ短調op.82は1905年2月15日に、レオポルド・アウアーのヴァイオリン独奏、グラズノフ指揮のロシア音楽協会の演奏会で、サンクト・ペテルブルクで初演されました。

3つの楽章で構成されてはいますが、作品全体が間断なく連結されており単一楽章の曲との見方もあります。また、第2楽章は実質的にはカデンツァであるため第1楽章の一部と見做す場合もあるようです。

全体的には、名手アウアーのために作曲した事もあり重音を駆使した技巧的な華麗な曲です。

2016年2月14日 (日)

今日の音楽 2月14日 ゆりかごのうた ; Music for today Feb.14 Yurikago no uta

作曲家草川信は1893年2月14日に長野で生まれました。

草川信は、東京音楽学校卒業後音楽教師として教鞭をとる傍ら演奏家として活動していましたが、その後雑誌「赤い鳥」に参加し童謡の作曲を手がけました。

夕焼小焼、緑のそよ風、どこかで春が、など多くの童謡を残しています。「ゆりかごの歌」は北原白秋の詩によるもので、子守歌として親しまれている、穏やかなメロディの曲です。

2016年2月13日 (土)

今日の音楽 2月13日 ヴェーゼンドンク歌曲集 ; Music for today Feb.13 Wesendonck Lieder

作曲家リヒャルト・ワーグナーは1883年2月13日にヴェネツィアで客死しました。

ワーグナーといえば、オペラですが、その他のジャンルの曲も少なからず作曲しています。それでも、現在よく演奏される曲はといえば、とても少ないのが事実です。

オペラは31曲作曲されていて、その内3分の1以上が現在でも頻繁に演奏されます。それに比べると20曲以上作曲された管弦楽曲の中で演奏されるのは「ファウスト」序曲とジークフリート牧歌ぐらい、室内楽曲やピアノ曲に至ってはほとんど演奏されません。

歌曲や合唱曲も数曲作曲していますが、知られているのはヴェーゼンドンク歌曲集のみです。

この曲は、トリスタンとイゾルデと並行して作曲されており、その2曲の間には密接な繋がりがあります。ヴェーゼンドンクは当時のパトロンの夫人だったマティルデ・ウェーゼンドンクの詩による5曲の歌曲集です。

天使、とまれ、温室にて、悩み、夢 の5曲で、1962年7月30日に初演されています。終曲の「夢」は、トリスタンとイゾルデにも使われた旋律で、マティルデの誕生日に管弦楽伴奏版を作曲して窓越しに演奏したという話が残っています。階段で妻コジマのために演奏した「ジークフリート牧歌」といい、プレイボーイの面目躍如といったところでしょうか。

2016年2月12日 (金)

今日の音楽 2月12日 ラプソディ・イン・ブルー ; Music for today Feb.12 Rhapsody in Blue

ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーは1924年2月12日にガーシュウィンのピアノ独奏と小編成のジャズバンドによって、ニューヨークのエオリアンホールで初演されました。

シンフォニック・ジャズという分野を構築したガーシュウィンは、ポール・ホワイトマンの提案によりニューヨークのエオリアン・ホールで開催される「新しい音楽の試み」と題されたコンサートに向けて「ラプソディ・イン・ブルー」を作曲しました。作曲の期間が限定されている上に、当時はまだガーシュウィンは管弦楽法に精通しているとは言えず、オーケストレーションはグローフェに依頼することになりました。

ガーシュウィンは2台のピアノのためという形で作曲し、それをグローフェがピアノと小編成のジャズバンドの曲として編曲して完成したものが初演されたわけです。

その後1926年にグローフェがオーケストラ編成に再編曲し、さらにガーシュウィンの死後1942年にキャンベル=ワトソンがそれに加筆し、その版が現在では使われています。
現在ではアメリカ音楽の代表的な曲として、TV番組、CMを含めて様々な場面で使われている名曲のひとつです。

2016年2月11日 (木)

今日の音楽 2月11日 歌劇「連隊の娘」 ; Music for today Feb.11 The Daughter of the Regiment

ドニゼッティの歌劇「連隊の娘」は1840年2月11日にオペラ・コミック座で初演されました。

ナポレオン戦争時代のスイスチロル地方を舞台にした恋愛劇で、連隊の娘マリーは幼いころに両親(実は貴族)と生き別れフランス軍の連隊に育てられた娘。

「さようなら」が最も有名なアリアです。

2016年2月10日 (水)

今日の音楽 2月10日 歌劇「エフゲニ・オネーギン」 ; Music for today Feb.10 Eugene Onegin

ロシアの作家アレクサンドル・プーシキンは1837年2月10日(旧暦1月29日)に亡くなりました。

近代ロシアを代表する作家であるプーシキンは自身も劇的な最期を遂げています。妻のナターリアに執拗に言い寄るジョルジュ・ダンテスに決闘を挑んで腹部に被弾し、それが元で亡くなっています。

プーシキンの作品は音楽家にも好んで取り上げられています。グリンカ「ルスランとリュドミラ」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」、リムスキー=コルサコフ「皇帝サルタンの物語」「金鶏」などありますが、最も知られているのがチャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」と「スペードの女王」でしょう。

特に「エフゲニ・オネーギン」には主人公オネーギンとレンスキーの決闘というひとつのクライマックスがあります。レンスキーのアリアと共に有名なのが手紙の場。第1幕で、タチアーナがオネーギンへの思いを手紙に託す場面です。

2016年2月 9日 (火)

今日の音楽 2月9日 ロコモーション ; Music for today Feb.9 The Loco-motion

シンガー・ソングライター キャロル・キングは1942年2月9日にニュー・ヨークのブルックリンで生まれました。

大学時代にポール・サイモンの教えで作ったデモ・テープをレコード会社に売り込んでデビューを果たしたキャロル・キングでしたが、発売した4枚のシングルは全て失敗し、歌手としての活動は頓挫してしまいました。

1960年代に入り、夫のジェリー・ゴフィンとのソングライター・コンビとして3年間で20曲余りの全米トップ40のヒット曲を送り出しましたが、やがて翳りが出てきて離婚。1970年代に入るとシンガー・ソングライターとしての活動に本腰をいれ、1971年に発売したアルバム「つづれ織り」は15週間連続の全米1位となりグラミー賞の4部門を制覇。その後も女性シンガー・ソングライターの代表的存在として活動を続けています。

「ロコモーション」は、ジェリー・ゴフィンとのコンビ時代の作品で、キャロル・キングは作曲を担当、女性歌手のリトル・エヴァが歌って1962年8月に全米1位になりました。その後はシルヴィ・バルタン、グランド・ファンク・レイルロード、カイリー・ミノーグなど多くの歌手にカバーされてヒットしています。

2016年2月 8日 (月)

今日の音楽 2月8日 悲しき街角 ; Music for today Feb.8 Runaway

シンガー・ソングライター デル・シャノンは1990年2月8日に猟銃自殺で亡くなりました。

しばらくバンド活動をしていましたが鳴かず飛ばずでしたが、1961年ソロのデビュー・シングル「悲しき街角」が大ヒットして、1960年代半ばまでヒットを連発しました。60年代後半から精神に異常をきたしアルコールに溺れるなど長い低迷生活を送りました。

1985年に「シー・オヴ・ラヴ」をリバイバルヒットさせましたが、結局完全に立ち直る事ができず亡くなってしまいました。

日本では、「悲しき街角」がヒットしたため、その後彼の出すシングルの多くは「花咲く街角」「さらば街角」「街角のプレイボーイ」など原題と全く無関係に「街角」をタイトルに使っています。悲しき街角も原題は"Runaway"。街角とは全く関係ありません。

2016年2月 7日 (日)

今日の音楽 2月7日 ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(シューベルト) ; Music for today Feb.7 Fantasy for violin and piano(Schubert)

シューベルトのヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調D934は、1828年2月7日にウィーンで初演されました。

シューベルトの室内楽曲の傑作のひとつと言われるこの幻想曲も、初演の時は散々の評価だったようです。曲の長さに耐え切れず、聴衆は次々と席を立ったと言われています。確かにシューベルトの作品はメロディを重視するあまり同じようなメロディを繰り返すという事で長くなりがちではありますが、わずか30分弱で長さに耐え切れないとは、当時の人たちは余程気が短かったのか(笑)

ボヘミアの名ヴァイオリニスト スラヴィークの演奏を想定して作曲されたため技巧的な部分もあり、またボヘミア風やハンガリー風の色彩を帯びた曲です。連続して演奏されますが、8分の6拍子のゆったりとした部分、4分の2拍子でイ短調になる部分、4分の3拍子で変奏曲形式となる変イ長調の部分、2分の2拍子でハ長調に戻るAllegro vivaceの快活な部分という4つの部分に分けられます。

2016年2月 6日 (土)

今日の音楽 2月6日 冬の稲妻 ; Music for today Feb.6 Fuyu no Inazuma

元アリスのドラマー 矢沢透は1949年2月6日に神奈川県横須賀市で生まれました。

17才でジャズ・ドラマーとしてデビューし、バックバンド奏者を務めていた矢沢は、谷村新司と出会い意気投合し1971年に堀内孝雄を加えてアリスを結成しました。しばらくは低迷していましたが1975年に「今はもう誰も」が大ヒットした後はヒットを連発しましたが、谷村と堀内の路線の違いから1981年に活動を休止しました。

矢沢はしばらくは「Blend」で音楽活動をしていましたが、解体後は六本木で串焼屋やギターショップを営み、時折音楽活動に顔を出しています。

「冬の稲妻」は1977年に初めて10位以内にチャートインした曲です。

2016年2月 5日 (金)

今日の音楽 2月5日 モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ ; Music for today Feb.5 The Variations and Fugue on a Theme by Mozart

レーガーのモーツァルトの主題による前奏曲とフーガop.132は1915年2月5日に初演されました。

レーガーは、シェーンベルクと1歳違いの作曲家です。古典的な作風のため、時代遅れ感が否めず数多いオルガン曲を初めとして交響曲とオペラ以外で膨大な数の作品を作曲したにも関わらず現在では忘れられた存在になってしまっています。

その、レーガーの作品の中で最も知られているのが「マリアの子守歌」ですが、「モーツァルトの主題による前奏曲とフーガ」も時々演奏される作品です。モーツァルトのピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」の第1楽章の主題を使った変奏曲で小規模編成のオーケストラ曲で、後に4手のためのピアノ曲と2台のピアノのための曲に編曲しています。もっとも、原曲のピアノソナタ第11番の第1楽章自体も変奏曲形式で作曲されているため、過去の大作曲家の変奏曲の主題を使った変奏曲という事で、チャレンジ的な曲ですね。内容は8つの変奏曲とフーガになっています。

2016年2月 4日 (木)

今日の音楽 2月4日 動物と子供たちの詩 ; Music for today Feb.4 Bless the Beasts and Children

1983年2月4日はカレン・カーペンターの命日。毎年なのですが、今年もカーペンターズの曲です。

「動物と子供たちの詩」は1972年公開のスタンリー・クレイマー監督作品。アリゾナのキャンプの落ちこぼれ少年6人がキャンプを脱走しますが、力を合わせて捕らわれていたバッファローを解放するという映画で、主題歌はアカデミー歌曲賞にノミネートされました。

カーペンターズの歌う主題歌は、大ヒットした「スーパー・スター」のB面として発売されましたが、B面ながら全米の100位以内にチャートインするヒットとなりました。

主要部はAddコードを使った神秘的な和音が使われ、中間部は打って変わって激しい音楽になっています

2016年2月 3日 (水)

今日の音楽 2月3日 序曲「わが家」 ; Music for today Feb.3 Overture,My home

ドヴォルザークの序曲「わが家」B125a、op.62aは1882年2月3日に初演されました。

ドヴォルザークの「序曲」の多くは、本来の意味の「序曲」ではなくて、交響詩と同じように標題音楽の意味合いが強いものです。

序曲「わが家」は「ヨゼフ・カイエンタール・ティル」という芝居のために作曲された劇音楽の1曲で、文字通りの序曲です。現在は序曲「わが家」以外は演奏される事もありません。第1主題が「わが家の庭先では」という民謡から取られていることから、「わが家」というタイトルの曲となったわけです。

ドヴォルザークの管弦楽曲は、交響曲などに比べると人気がイマイチで、面白みが無いと言われることもあるようですが、私も、交響曲・協奏曲などの長い曲に比べるとあまり印象に残らないように感じます。

2016年2月 2日 (火)

今日の音楽 2月2日 安らぎの世界 ; Music for today Feb.2 The air that I breath

ミュージシャンのグラハム・ナッシュは1942年2月2日にイングランドで生まれました。

グラハム・ナッシュといえば1960年代末から1970年代にかけて、CSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング)で活躍した事で知られています。CSN&Yでの活動はわずか1年で、その前後はニール・ヤングを除くデヴィッド・クロスビーとスティーヴン・スティルスとCSNとしての活動になりますが、アコースティックなロックバンドとして名を馳せました。

グラハム・ナッシュがCSNの前に結成したのが、ホリーズです。ホリーズは1962年に結成され、現在も活動中ですが、グラハム・ナッシュは1968年に脱退しています。

The Air That I Breathは、実はグラハム・ナッシュ脱退後の曲ですが、これしか知らないので・・・
オリヴィア・ニュートン=ジョンがアルバムの中でカバーしていたので知っているのですが、なかなか良い曲です。

2016年2月 1日 (月)

今日の音楽 2月1日 真冬の帰り道 ; Music for today Feb.1 Mafuyu no kaerimichi

今日から2月、いよいよ真冬の寒さが到来する頃ですね。

昔からニ八(にっぱち)と言って、売上が下がる月と言われていましたが、グローバル化が進んで人々の行動範囲が広くなった現在は事情が少々異なるようです。

昔は年末に支払いを済まし正月でお金を使ったということで2月は節約という事で財布の紐が固くなったという事が大きな理由のひとつだったのでしょう。
最近では、バレンタイン・デーの普及でチョコレート業界は年間ダントツの売上、年末の支払いもあまり無くなったり、旧正月で中国人がどっと押し寄せたりで、もう二八は過去のものになったようです。

真冬の曲ということで、ランチャーズの「真冬の帰り道」です。ランチャーズは加山雄三のバックバンドとして活動していましたが独立して最初の曲の「真冬の帰り道」が大ヒットしました。結局は、コレ一発でしたが・・・

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