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2015年11月29日 (日)

今日の音楽 11月29日 ピアノ四重奏曲第2番(ブラームス) ; Music for today Nov.29 Piano Quartet No.2 (Brahms)

ブラームスのピアノ四重奏曲第2番イ短調op.51-2は1862年11月29日にウィーンで、ブラームス自身のピアノとヘルメスベルガー四重奏団のメンバーによって初演されました。

この曲はop.51-1の弦楽四重奏曲第1番と並行して作曲された曲です。前にも書きましたが、ブラームスにはベートーヴェンの呪縛というのがあって、ベートーヴェンの得意とした分野である交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタには非常に慎重な態度で臨んでいました。結局、交響曲は4曲で、弦楽四重奏曲とピアノソナタは3曲ずつという少ない作品数で終わっています。

弦楽四重奏曲第2番は、同時に発表された第1番の力強く劇的である事と対照的に穏やかで叙情的な曲になっています。ベートーヴェンが「運命」と「田園」という両極端な交響曲を並行して作曲していたのと似たような状況だったのでしょう。

古典的な4つの楽章構成ですが全体的にテンポ変化を極力抑えていることが穏やかさを表出している手法のひとつになっています。緩徐楽章である第2楽章も、第1番がAdagioという遅い設定であるのに対し、この第2番はAndante Moderatoで、それ程遅いテンポにはなっていません。第3楽章もスケルツォではなくメヌエットを採用。速いテンポの第1楽章と終楽章も、それぞれ Allegro non troppo、Allegro no assaiというように、Allegroだが速くなく、Allegroだが大いにではない=ややAllegroという具合に Allegroにそれ程速くないという意味の指定をつけています。そういうわけで全体的にテンポの幅が狭くなっています。

普通こういう音楽ですとメリハリが無い感じがするのですが、そこはブラームス・・・です。

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