今日の音楽 7月11日 スワンダフル ; Music for today Jul.11 S'wonderful
1937年7月11日は作曲家ジョージ・ガーシュウィンの命日です。
ガーシュウィンは、ジャズとクラシック音楽両方で成功したアメリカが産んだ最大の作曲家です。
1919年に作曲した「スワニー」が大人気となり、その後売れっ子作曲家として数多くのミュージカルやレビューを作曲しました。
一方、クラシック音楽にも取り組み、1924年に「ラプソディ・イン・ブルー」を作曲しましたが、管弦楽法には無知だったために、グローフェの協力を得てシンフォニック・ジャズの分野を切り拓きました。
ヨーロッパに渡り管弦楽法を学ぼうとラヴェルを訪ねましたが、ラヴェルに「あなたは既に一流のガーシュウィンなのだから二流のラヴェルになる必要は無い」と言ったといわれています。その後ラヴェルの紹介状を持ってたずねたマリア・ブーランジェも、ガーシュウィンの天才的な才能を邪魔する事を懼れて断ったと言われています。結局独学で管弦楽法を学んで創られたのが「パリのアメリカ人」でした。その他にもキューバ序曲、ピアノ協奏曲などシンフォニック・ジャズの数々の名曲を作曲しています。
「スワンダフル」は兄のアイラが作詞しガーシュウィンが作曲したミュージカル「ファニー・フェイス」のナンバーで、その後も「巴里のアメリカ人」などでも歌われているとても陽気な曲です。
こうして、人気作曲家として多忙を極めたガーシュウィンは、その多忙さゆえに僅か39歳で脳腫瘍で亡くなりました。作品全てがガーシュウィンでしか成しえないものなので、もっと長生きして多くの作品を作って欲しかったです。
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