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2015年6月30日 (火)

今日の音楽 6月30日 「美しきガラテア」 ; Music for today Jun.30 Die schöne Galathée

ズッペのオペレッタ「美しきガラテア」は1863年6月30日にベルリンで初演されました。

30曲ものオペレッタを作曲したズッペですが、日本では全曲が演奏される事は稀です。ところがズッペの序曲は派手で非常に演奏効果が高い事もあって、カラヤンやショルティといった重厚な音楽を好む指揮者にも取り上げられています。特に「軽騎兵」「詩人と農夫」といった曲が有名ですが、「美しきガラテア」の序曲はそれにも勝るとも劣らない派手な曲です。冒頭からいきなり豪快な行進曲風の音楽が始まり、中間部は少ししっとりした音楽という彼の得意な手法で作曲されています。

2015年6月29日 (月)

今日の音楽 6月29日 合唱のためのコンポジション第5番「鳥獣戯画」 ; Music for today Jun.29  Composition for chorus No.5

作曲家間宮芳生は1929年6月29日に旭川で生まれました。

東京音楽学校を卒業後、外山雄三、林光などと「山羊の会」を結成し音楽普及につとめました。
数々の管弦楽曲や室内楽曲などを作曲していますが、生涯の仕事として合唱のためのコンポジションの発表を続けています。1958年に第1番を作曲し、2012年までに18曲を作曲しています。

「合唱」以外の編成や構成は曲によって大きく異なっています。第1番のような無伴奏混声合唱が多いのですが、第2番はフルートと打楽器、第4番は児童合唱と管弦楽、第5番は打楽器とコントラバス、第8番は3群の混声合唱(指揮者も3人)、第9番はオルガン、2台のハープ、打楽器、2本のコントラバスなど第10番はピアノ等の編成です。

最も知られる第5番「鳥獣戯画」は元々は短編映画の音楽として作曲したものを演奏会用に作成したもので演奏者の身振りによる視覚効果も取り入れています。

2015年6月28日 (日)

今日の音楽 6月28日 すべての山に登れ ; Music for today Jun.28 Climb every mountain

ミュージカルの作曲家リチャード・ロジャースは1902年6月28日にニューヨークで生まれました。

リチャード・ロジャースの代表作といえば「サウンド・オヴ・ミュージック」。私の最も好きなミュージカル映画のひとつで、作詞家のオスカー・ハマースタイン二世とのコンビによる最後の作品でした。マリア・フォン・トラップの自伝的小説「トラップファミリー合唱団物語」の前編を原作としたミュージカルで、ブロードウェイでは1959年に開幕しました。

当初は多くの批評家から古臭いオペレッタ作品と言われ評価は決して高くはありませんでしたが、観客からは圧倒的な人気を得て、代表的なミュージカルとなりました。1965年に映画化され世界的な大ヒットをしています。序曲からはじまり、私の好きなもの、ドレミの歌、ひとりぼっちの羊飼い、エーデルワイズなど数々の親しみ易い曲がありますが、最も劇的な曲が「すべての山に登れ」でしょう。映画では最後の国境越えの場面でも歌われています。

今回は、映画の中の歌ではなく、ソプニスト キリ・テ・カナワの演奏会のものです。

2015年6月27日 (土)

今日の音楽 6月27日 スナフキンのテーマ ; Music for today Jun 27 Theme of Snufkin

フィンランドの作家トーベ・ヤンソンは2001年6月27日にヘルシンキで亡くなりました。

ヤンソンは1914年に、彫刻家の父と画家の母の娘として生まれて自然に絵を描くようになりました。15才の頃から挿絵を描き始め「ムーミン」はこの頃から登場しています。

1945年に小説ムーミン・シリーズを発表し1966年には国際アンデルセン賞を受賞しました。絵の才能も合わせて漫画としても発表し日本では1969年から数回にわたってアニメ化されました。

主人公のムーミン・トロールは北欧の民間伝承にある広い意味での妖精のこと。とても世俗的な雰囲気と、幻想的な雰囲気のミスマッチが、不思議な世界を表出したアニメでした。スナフキンは人間のような風貌ですが、指が4本だったり尻尾があったりと、明らかに人間とは異なるキャラでした。孤独を愛する放浪のキャラで、大変に人気がありました。スナフキンのテーマはギターの弾き語りによる「おさびし山」です。

2015年6月26日 (金)

今日の音楽 6月26日 アダージョとフーガ(モーツァルト) ; Music for today Jun.26 Adagio and Fugue(Mozart)

モーツァルトのアダージョとフーガ ハ短調K.546は1788年6月26日に作曲されました。

この曲は元々2台のクラヴィーアのためのフーガK.426を弦楽合奏用に編曲し、さらに52小節のアダージョを加えた曲です。

とにかく演奏に技術と根気が要る曲です。アダージョは、弓のコントロール(特にロングトーン)が要求されます。長い音符も痩せずに一定の音量で弾かなければなりません。フーガは同じようなフレーズの繰り返しですが、全く同じではありません。こういうのが一番てこずるんですよね。全く同じなら同じで飽きるけど楽なんですが・・・

2015年6月25日 (木)

今日の音楽 6月25日 春の海 ; Music for today Jun.25 The sea in spring

筝演奏家で作曲家の宮城道雄は1956年6月25日に列車から転落して亡くなりました。

私が若い頃にはまだ、こういった手動のドアの列車が地方に行くと走っていました。乗るときも降りるときも自分でドアを開けて出入りし、走行中も開けられるというものです。

今でも手動で開ける必要のあるドアの車両が若干残っていますが、全て走行中はロックされていて開けられません。

宮城道雄は盲目の演奏家でした。8歳のときに目が見えなくなる前に見た福山市の鞆の浦の美しい景色を元に作曲したそうです。日本の旋法によって作曲された作品ではなく洋楽の要素も取り入れた曲のため、ヴァイオリンと琴に編曲され世界的に広まりました。

2015年6月24日 (水)

今日の音楽 6月24日 ピツィカート・ポルカ ; Music for today Jun 24 Pizzicato polka

ヨハン&ヨゼフ・シュトラウスの合作によるピツィカート・ポルカは1869年6月24日に初演されました。

ヨハン・シュトラウス二世とヨゼフ・シュトラウスがロシア旅行の際に連弾をして生まれたという説がありますが、諸説あるようです。弦楽器のピツィカートによる演奏と中間部の鉄琴だけというユーモラスな曲です。

2015年6月23日 (火)

今日の音楽 6月23日 管弦楽のための5つの小品(ウェーベルン) ; Music for today Jun 23 Five pieces for orchestra(Webern)

ウェーベルンの管弦楽のための5つの小品op.10は1926年6月23日に初演されました。

ウェーベルンの作風が無調時代に入ってからの作品で、短い曲は30秒程度、5曲演奏しても5分程度の作品です。このように研ぎ澄まされ、無駄を徹底的に排除した音楽は、あまり長いと非常に疲れるものですが、5分程度であればじっくり聞く事ができるでしょう。

2015年6月22日 (月)

今日の音楽 6月22日 ホワイ・ミー ; Music for today Jun 22 Why me

アメリカのカントリー&ウエスタンの歌手で、俳優のクリス・クリストファソンは1936年6月22日にテキサスで生まれました。

大学時代から作曲を学び卒業後は西ドイツに渡り空軍のパイロットとして従軍し、除隊後はナッシュビルで音楽活動を始めました。ジョニー・キャッシュのヘリコプターを操縦する際にデモテープを聴いてもらって認められ、プロとして音楽界に入りました。ファースト・アルバムの中の「ミー・アンド・ボギー・マギー」は、ジャニス・ジョプリンがカバーして大ヒットしています。

その後映画にも進出し、「ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯」で注目され、「スター誕生」でゴールデングラブ最優秀男優賞を受賞しましたが、その後はヒットに恵まれていません。

「ホワイ・ミー」は1973年の曲。全米チャートでは16位が最高位でしたが、何と年間チャートでは6位という非常に息の長い曲でした。後に2番目の奥様になったリタ・クーリッジがバックコーラスを務めています。

2015年6月21日 (日)

今日の音楽 6月21日 ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ; Music for today Jun.21 Burleske for piano and orchestra

リヒャルト・シュトラウスのピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調は1890年6月21日に初演されました。

ブルレスケはユーモアと風刺を兼ね備えたおどけた性格の音楽です。シュトラウスのブルレスケは青年時代の作品で当初はスケルツォとして作曲され、指揮者のビューローに献呈されています。しかしながらビューローは、この作品を演奏困難という理由で演奏を拒否したそうです。

シュトラウスの作品は、今でも演奏が非常に難しく、作曲者自身も「全ての音を演奏する必要はない」と言っているほどですが、若い頃からそういう作品を作っていたのですね。

2015年6月20日 (土)

今日の音楽 6月20日 ラヴ・ソング ; Music for today Jun 20 A Love Song

カナダの歌手アン・マレー は1945年6月20日にスプリングヒルで生まれました。

アン・マレーは「透明度の高い」とか「音域が広い」とか「力強くシャウト感」とかとは縁遠い、素朴な歌声の歌手です。「スノウ・バード」、「ダニーの歌」などに続いて大ヒットした曲が「ラヴ・ソング」。「ダニーの歌」と同じケニー・ロギンスの曲です。1974年にはグラミー賞の最優秀カントリー女性歌手賞を受賞し、1978年には「辛い別れ」で最優秀ポップ女性歌手賞も受賞しています。

ロックやディスコサウンズの全盛時代に、オアシスのようなホッとする音楽を提供していました。「辛い別れ」ではカナダの歌手として初めて全米ナンバーワンになるなど、カナダを代表する歌手のひとりです。特に結婚して子供が生まれてからは、更に優しい歌声に磨きがかかったように感じました。

2015年6月19日 (金)

今日の音楽 6月19日 交響曲ニ長調(J.シュターミッツ) ;Music for today Jun 19 Symphony D major(J.Stamitz)

マンハイム楽派の祖、ヨハン・シュターミッツは1717年6月19日にボヘミアで生まれました。

オルガニストの父親に音楽の手ほどきを受けプラハのカレル大学に行った後マンハイムに移り宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者、楽長として活躍しました。

作曲家としては協奏曲や室内楽曲など夥しい数の作品を遺しましたが、歴史的に最も重要なものが50曲以上にのぼる交響曲でした。シュターミッツは古典派の礎となるメヌエットを含む4楽章形式の交響曲を書き続け、ソナタ形式の発展にも貢献しました。

交響曲ニ長調op.3-2はファンファーレ風に始まる明るい曲で、ダイナミクスが大きいというマンハイム楽派の特徴を現出しています。

2015年6月18日 (木)

今日の音楽 6月18日 風と雲と虹と Music for today Jun 18 Kaze to Kumo to Niji to

作曲家山本直純は2002年6月18日に亡くなりました。

山本直純は、指揮者を目指していたのですが目を患って視力が落ちてしまい、スコアを読み込む必要のある指揮者を断念して作曲の道に進みました。ユニークなキャラクターでも知られていますが、多くの映画音楽やCMミュージックも手掛けています。それもクラシカルな物だけでなく、「フーテンの寅さん」のようなどう聞いても歌謡曲というような曲も数多く作りました。

NHKの大河ドラマ「風と虹と雲と」は、平安時代に武士の台頭を促して新たな歴史を刻むきっかけとなった承平天慶の乱を描いた海音寺潮五郎原作のドラマ化です。平将門を加藤剛、藤原純友を緒方拳が演じました。山本直純作曲の音楽は、大河ドラマの音楽としては傑作のひとつです。

2015年6月17日 (水)

今日の音楽 6月17日 バレエ「アゴン」 ; Music for today Jun17 "Agon"

ストラヴィンスキーのバレエ「アゴン」は1957年6月17日に演奏会形式で初演されました。

ストラヴィンスキーの作風は概ね3つの時期に分かれます。「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」を代表曲とする原始主義時代、1920年頃以降の「プルチネルラ」、詩篇交響曲などの新古典主義時代、第二次大戦後のセリー主義(十二音技法)時代です。

「アゴン」は、唯一セリー主義時代に作曲されたバレエ音楽です。特別なストーリーが無いバレエ作品です。6月17日にストラヴィンスキーの誕生日で、初演は75歳の誕生日を祝う演奏会でした。

実際にバレエが初演されたのは年末の12月1日です。

2015年6月16日 (火)

今日の音楽 6月16日 ジャニー・ギター ; Music for today Jun.16 "Johnny Guitar"

映画監督ニコラス・レイは1979年6月16日に肺癌で亡くなりました。

ニコラス・レイはアメリカのウィスコンシン州生まれで、太平洋戦争が始まると戦時放送局でラジオや宣伝映画を担当し、そこで知り合ったエリア・カザンなどの映画人との交流から映画監督を目指すことになりました。

1950年代にフリーになって手がけた「大砂塵」やジェームズ・ディーン主演の「理由なき反抗」など話題作を提供しましたが、アルコール依存症などからくる体調不良に悩まされ、やがてヨーロッパに移って活動する事になりました。ヨーロッパでは「北京の55日」などを監督しましたが、その撮影時に心臓発作を起こしてその後の活動は限定的になっています。

「ジャニー・ギター」は「大砂塵」の中でペギー・リーが歌った曲です。

2015年6月15日 (月)

今日の音楽 6月15日 前奏曲第15番 ; Music for today Jun 15 Prelude No.15

ピアニスト、指揮者の アルフレッド・コルトーは1962年6月15日にスイスのローザンヌで亡くなりました。

コルトーはピアニストとしてはショパン、シューマンなどのロマン派やフランク、ドビュッシーなどの近代フランス音楽を得意としていました。指揮者として時間をとられる事が多く、ピアノの練習時間が殆ど取れないこともあって、ミスタッチの多い演奏者として知られていますが、それでも後世に名を残すピアニストとなったのは詩情性と多彩な感情を表に出した演奏だった事が理由でしょう。

ショパンの24の前奏曲は合計5回の録音を残しています。24曲の前奏曲の中でも最も知られている曲のひとつが第15番の「雨だれ」でしょう。メロディはあまり「雨」を連想させるようなものではありませんが、左手の伴奏が雨だれの音を連想される事から、この愛称で呼ばれています。

2015年6月14日 (日)

今日の音楽 6月14日 子象の行進 ; Music for today Jun 14 Baby Elephant Walk

作曲家ヘンリー・マンシーニは1994年6月14日にビバリーヒルズで膵臓及び肝臓癌で死去しました。

マンシーニは1924年にクリーヴランドで生まれ、幼少の頃から音楽の英才教育を受けてジュリアード音楽院に進学し作曲を学びました。1952年にユニバーサル映画に入社し数々の映画音楽を手がけました。

「ティファニーで朝食を」の「ムーン・リバー」、「シャレード」、「ひまわり」などはスタンダードナンバーとして今でも盛んに聞かれています。「子象の行進」は「ハタリ!」の中の挿入曲で、これもスタンダード・ナンバーのひとつとなっている、ちょっとコミカルな曲です。

2015年6月13日 (土)

今日の音楽 6月13日 クラリネット協奏曲第1番(ウェーバー) ; Music for today Jun 13 Clarinet concerto No.1(Weber)

ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番ヘ短調op.73は、1811年6月13日にベールマンの独奏でミュンヘンで初演されました。

ウェーバーが活躍していた時期に、ミュンヘン宮廷管弦楽団にベールマンというクラリネットの名手がいました。このベールマンのために作曲された作品がいくつかあります。メンデルスゾーンはクラリネットとバセットホルンのために二重奏を2曲作曲していますが、ウェーバーは3曲の協奏曲と数曲の室内楽曲を作曲しています。

ウェーバーが作曲したクラリネットのための小協奏曲は非常に好評で当時のバイエルン国王に依頼されて作曲されたのが第1番と第2番のクラリネット協奏曲です。

このクラリネット協奏曲はその中でも最も人気が高い曲です。古典的な3楽章形式ですが、当時進化の途上であったクラリネットの技巧を巧みに引き出しているものです。今でもモーツァルトのクラリネット協奏曲と並んで、最も演奏される機会が多い作品です。

2015年6月12日 (金)

今日の音楽 6月12日 スペイン ; Music for today Jun 12 Spain

ピアニスト、キーボーディストのチック・コリアは1941年6月12日にマサチューセッツ州で生まれました。

チック・コリアはジャズ奏者と勘違いされている人も多いと思いますが、正しくはキーボード奏者です。もっとも、父親がジャズのトランペット吹きだったこともあって、最も影響を受けた音楽はジャズであったことは間違いなさそうですが・・・

ハービー・ハンコックに変わってマイルス・デイヴィスのグループでピアノを弾いて有名になりました。その後はフュージョンやボサノバ、ロック、クラシックなど様々なジャンルに渡って活躍しています。

「スペイン」は、チック・コリアが率いるバンド「リターン・トゥ・フォーエバー」のアルバム「ライト・アズ・ア・フェザー」に収録されている曲で、冒頭は静かに、アランフェス協奏曲の第2楽章の有名なテーマが演奏され、その後急にアップテンポとなって演奏される曲です。

2015年6月11日 (木)

今日の音楽 6月11日 ミサ曲第3番(ブルックナー) ; Music for today Jun 11 Missa No.3(Bruckner)

ブルックナーのミサ曲第3番ヘ短調は1872年6月11日に初演されました。

ブルックナーのミサ曲は番号つきのものが3曲あります。ブルックナーはオルガニストとしても活躍していた作曲家なので、オーケストレーションも非常にオルガン的で、交響曲などではそれが時々耳ざわりな事もありますが、宗教曲では、それが有効なのかもしれません。

あまり奇をてらったブルックナー○○(○○の中には「開始」とか「「休止」とか言った言葉が入ります)が駆使される事もなく、ブルックナーを少し知っている人は、ブルックナーの作品とは思わないかもしれません。

ただ、この曲はミサ曲の中でも傑作のひとつとして数えられていますので聴いてみて損は無いでしょう。

2015年6月10日 (水)

今日の音楽 6月10日 フライデー・ナイト・ファンタジー ; Music for today Jun 10 Friday night fantasy

映画評論家水野晴郎は2008年6月10日に肝不全で亡くなりました。

水野晴郎と言えば「いやぁ、映画ってホントにいいものですね」の水曜ロードショー→金曜ロードショー。
そのオープニング曲がフライデー・ナイト・ファンタジーでした。

オリジナルはトランペット奏者のニニ・ロッソが作曲し、演奏したものです。

2015年6月 9日 (火)

今日の音楽 6月9日 交響曲第3番(マーラー) ;Music for today Jun 9 Symphony No.3(Mahler)

マーラーの交響曲第3番ニ短調は1902年6月9日に初演されました。

この曲、数多い交響曲の中でも最も好きな交響曲のひとつです。とにかく長い曲(100分ぐらいかかります)なのですが、終楽章の荘厳でドラマチックな展開を待ちながら第1楽章から第5楽章まで聴くと、それ程長く感じないから不思議です。

マーラーは当初は各楽章に標題をつけていましたが、後の削除しています。この標題、殆ど音楽との関連性が感じられないので無くてよかったと思います。

第1楽章は演奏に30分をこえる長大な楽章です。いかめしいホルン8本の斉奏による第1主題から始まる楽章で全体的に非常に力強い曲です。
第2楽章は10分程度のメヌエット
第3楽章は「少年の魔法の角笛」の「夏の歌い手の交代」を引用した15~20分程度の曲
第4楽章はアルト独唱がニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の歌詞を歌う10分程度の曲
第5楽章は児童合唱が鐘の音を繰り返し歌う中で、アルト独唱と女声合唱が「少年の魔法の角笛」の「3人の天使は歌う」に基づく詩を歌う軽快な曲。
終楽章は、非常に美しく壮大な楽章です。最後はティンパニ2台による重厚な歩みの中で感動的に閉じられます。

2015年6月 8日 (月)

今日の音楽 6月8日 チェロとピアノのための民謡風な5つの小品 ; Music for today Jun 8 Fünf Stücke im Volkston

シューマンのチェロとピアノのための民謡風な5つの小品op.102は1850年6月8日に初演されました。

この曲はチェロのレパートリーとしては、とても風変わりであまり取り上げられない曲のようです。民謡風と言っても、特定の地域の民謡を引用しているわけでも無く、どこの民謡を想起して作られたかもはっきりしない。勿論全曲が祖国のドイツのものと考える事は不可能。何を意図して作曲されたかもよくわからない。

但し、シューマンのチェロの曲はこの曲と協奏曲だけ。というわけで、聞いてみてどのような音楽として伝わるかは聞き手次第と言ったところでしょうか。

2015年6月 7日 (日)

今日の音楽 6月7日 ライフルと愛馬 ; Music for today Jun 7 My Rifle , My Pony and me

歌手で俳優のディーン・マーチンは1917年6月7日にオハイオ州で生まれました。

高校を中退してからは、プロボクサーや用心棒など怪しげな仕事をしていましたが、その後バンドの専属歌手となって活動していましたが、やがて当時は同様に無名だったコメディアンのジェリー・ルイスと知り合い、コンビを組んで人気が沸騰。やがて映画のプロデューサーの目に留まって「底抜け」シリーズで世界的なスターになりました。

1956年にコンビを解消してからシナトラファミリーの一員としてソロ活動や単独での映画出演など活躍しました。

ジョン・ウェイン主演の1959年公開の「リオ・ブラボー」でリッキー・ネルソンとのコンビで歌ったのが「ライフルと愛馬」。この曲は1948年の「赤い河」で使用された曲です。

2015年6月 6日 (土)

今日の音楽 6月6日 交響曲第2番(プロコフィエフ) ; Music for today Jun6 Symphony No.2 (Prokofiev)

プロコフィエフの交響曲第2番は1925年6月6日にクーセヴィツキーの指揮によりパリで初演されました。

この曲はプロコフィエフの亡命生活がアメリカからパリに拠点を移した時代の作品です。当時パリでは6人組の人気が高く、プロコフィエフはより前衛的な作品と目指して作曲したのが、交響曲第2番です。後の交響曲作品に比べても前衛的な雰囲気が強い曲です。冒頭から不協和音ですから。前作の古典交響曲とは全く違う世界が繰り広げられます。

2楽章形式で第2楽章は変奏曲になっています。

2015年6月 5日 (金)

今日の音楽 6月5日 最後の一葉 ; Music for today Jun 5 Saigo no Hitoha

アメリカの作家 オー・ヘンリーは1910年6月5日に肝硬変で亡くなりました。

短編小説の多い作家ですが、特に有名なのは「最後の一葉」です。主人公の女性ジョンジーは肺炎を患って生きる気力をなくしてします。窓から見える煉瓦塀につたう蔦の葉が全部落ちてしまった時に自分は死ぬと思い込んでいる。ある嵐の翌日に窓の外を見ると残った葉は1枚になってしまいました。ところがその1枚の葉は何日たっても落ちずに残っており、それを見たジョンジーは再び生きる気力を取り戻します。実はその1枚の葉はジョンジーの言葉を聞いた階下に住む老画家ベアマンが嵐の日に煉瓦塀に描いたものでした。

ベアマンは嵐に当たりながら絵を描いたために肺炎になり、ベアマンの回復と引き換えに亡くなってしまいました。それは、売れない画家ベアマンの生涯最高の傑作だったのです。

というお話。これを元に松本隆が作詞し筒美京平が作曲したのが「最後の一葉」です。太田裕美が歌っていました。

2015年6月 4日 (木)

今日の音楽 6月4日 厳格な変奏曲 ; Music for today Variations sérieuses

メンデルスゾーンの厳格な変奏曲は1841年6月4日に完成しました。

厳格な変奏曲は、古典派の流れを汲んだ非常に難易度の高いピアノ曲です。ボンのベートーヴェン記念像の建立資金を調達するためにウィーンの出版社が企画した「ベートーヴェン・アルバム」のために作曲されたもので、17の変奏曲とコーダからなる12分程度の曲です。

2015年6月 3日 (水)

今日の音楽 6月3日 スーパー・フライ ; Music for today Jun 3 Superfly

ミュージシャンのカーティス・メイフィールドは1942年6月3日にシカゴで生まれました。

1958年にインプレッションズとして音楽活動をはじめ、1970年にソロ活動をはじめ、マーヴィン・ゲイやダニー・ハザウェイ、スティーヴィー・ワンダーなどと並んでニュー・ソウルと呼ばれました。

1990年にコンサート会場の照明落下に巻き込まれ半身不随となりましたが1999年に糖尿病から来る合併症で亡くなるまで活動を続けました。

「スーパー・フライ」は1972年に公開されたブラックスプロイテーションの代表的映画で、この主題歌「スーパー・フライ」は全米で大ヒットしました。

2015年6月 2日 (火)

今日の音楽 6月2日 戴冠行進曲「宝玉と王の杖」 ; Music for today Jun 2 Orb and Sceptre

ウォルトンの戴冠行進曲「宝玉と王の杖」は1953年6月2日、エリザベス2世の戴冠式で初演されました。

エドワード8世の為に作曲され、エドワード8世の出奔によりジョージ6世の戴冠式で使用された前作の「王冠」から16年後、その娘であるエリザベス2世の戴冠式のために作曲された曲で前作とは異なり、エルガーの「威風堂々」に似た華やかな曲です。

2015年6月 1日 (月)

今日の音楽 6月1日 雨 ; Music for today Jun 1 La Pioggia

6月は鬱陶しい梅雨がやってきます。そうは言っても、梅雨が来なければ多くの作物が育ちません。日本の四季は巧くできているものです。もっとも、四季に合わせて日本人の生活サイクルが成り立ってきたわけですけれど。

そのものズバリ「雨」です。

イタリアのカンツォーネ歌手ジリオラ・チンクエッティが1969年にサン・レモ音楽祭で歌った曲で、日本では本国に勝る大ヒットになった曲です。

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