パイオニア交響楽団第27回定期演奏会のご案内・その2
今回の演奏会の1曲目は、当団では初の本格的アメリカ音楽です。バーンスタインの「キャンディード」序曲です。
「キャンディード」は、1759年に発表されたフランスの啓蒙主義作家ヴォルテールの小説「カンディード」を元にしたオペレッタ(或いはミュージカル)で、原作は、生まれ育った土地からの追放、船の難破、大地震などあやゆる不幸を経験した楽天主義のカンディードが、最後に小さな幸福を手に入れるというお話。
オペレッタ自体は、あまり成功しませんでしたが、序曲は今でも頻繁に演奏されます。序曲は非常に単純な構成で、冒頭のファンファーレからの速いフレーズ、キャンディードとクネゴンデの二重唱「幸せな私たち」の優雅な旋律、クネゴンデのアリア「着飾って浮かれよう」の旋律が次々と現れ、速いテンポのまま怒涛のように終わる曲です。
こういう曲って結構難しいんですよね。アマオケの場合怒涛のように=グチャグチャになり易いわけで・・・
コントラバスも拍のはじめをはずした変拍子のような伸ばしの音やpizzが出てきて、リズム取り辛いです。あまりジャズ系のリズムや和音が出てこないので、初めてのアメリカ音楽と言ってもそれ程戸惑わずに演奏できるのがアマチュアオーケストラでも頻繁に取り上げられる理由です。
怒涛がグチャグチャにならずに駆け抜けられれば、一応成功です。
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