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2014年3月31日 (月)

今日の音楽 3月31日 ピアノ協奏曲第16番(モーツァルト)

モーツァルトのピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451は1784年3月31日に初演されました。

一週間前に初演された第15番の協奏曲はモーツァルトのピアノ協奏曲の転換点となる曲ですが、この第16番は更にオーケストラの規模が拡大され交響曲的な作品となっています。そのためにピアノの活躍が抑え気味になっていてその意味では若干地味な作品になっています。

編成としてはトランペットが2本加わっています。終楽章ではフルートがヴァイオリンとのユニゾンで爽やかな音楽を作り出しています。

※だいぶネタが尽きて来たので、新年度の明日からはちょっと形を変えてみたいと思います。また、今まで扱った曲もダブって登場する事もあります。

今まで取り上げた曲
ホイップト・クリーム
交響曲第1番「春」(シューマン)
交響曲第100番「軍隊」

2014年3月30日 (日)

今日の音楽 3月30日 ローハイド

アメリカの歌手フランキー・レインは1913年3月30日にシカゴで生まれました。

1952年の映画「真昼の決闘」の主題歌「ハイ・ヌーン」を歌ったことで知られ、その後1955年から66年まで11年間テレビ放映された西部劇「ローハイド」の主題歌が大ヒットしました。

今まで取り上げた曲
シャルメーヌ
アイ・ショット・ザ・シェリフ
風紋

2014年3月29日 (土)

今日の音楽 3月29日 ドミニク

ベルギーの歌手スール・スーリールは1985年3月29日に自殺により亡くなりました。

第二次大戦中にパリに移住し、戦後ベルギーに戻りましたが、1953年にパリに留学し美術を学びました。美術教師としてベルギーに戻り教鞭をとりました。1959年に修道院に入りましたがそこでギターを学び、作曲をはじめたところそれが認められ、他の尼僧にも励まされてレコード化しました。

その中の曲「ドミニク」が突然人気急上昇し最終的には全米ナンバーワンとなり一躍有名となりました。
その後は宗教的な生活に入りましたが、寄付が認められず多額の課税をされて経済苦に陥り、芸能界復帰を目論んだものの失敗し、結局自殺することになってしまいました。

「ドミニク」は日本でもペギー葉山やザ・ピーナッツなどに歌われ、NHK「みんなのうた」でも採用された曲です。

今まで取り上げた曲
ピアノ協奏曲第2番(ベートーヴェン)
レオノーレ序曲第3番
弦楽四重奏曲第1番(スメタナ)

2014年3月28日 (金)

今日の音楽 3月28日 バレエ「プロメテウスの創造物」

ベートーヴェンのバレエ、「プロメテウスの創造物」op.43は1801年3月28日に初演されました。

ベートーヴェンは生涯2曲のバレエ音楽を遺しています。もう1曲は「騎士のバレエ」という曲です。2曲とも現在では殆ど全曲演奏されたりバレエが上演されることはありませんし、この「プロメテウスの創造物」の序曲もベートーヴェンの序曲の中ではあまり演奏される機会の無い曲です。

「プロメテウスの創造物」を有名ならしめているのは、フィナーレで使用されている伴奏音楽をベートーヴェン自身が気に入って、その後交響曲第3番「英雄(エロイカ)」創作主題による15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲) に使われている事でしょう。

バレエ自体は序曲と7つのバレエ音楽で出来ています。序曲にはエロイカ主題が出てきませんので、もし序曲にエロイカ主題が出てくれば、もう少し有名になっていたでしょうね。

序曲です。

今まで取り上げた曲
ホラ・スタッカート
蚤の歌
前奏曲嬰ハ短調(ラフマニノフ)

2014年3月27日 (木)

今日の音楽 3月27日 スーダラ節

日本のコメディアン、俳優で歌手の植木等は2007年3月27日に肺気腫による呼吸不全で80歳で亡くなりました。

ハナ肇とクレイジー・キャッツの一員として活躍した植木等は名古屋の寺の息子として生まれ僧侶になる修行をしていましたが東洋大学時代にバンドボーイのアルバイトを始め、レコード会社の新人歌手コンテストに合格しました。戦後のジャズやダンスミュージックブームの最中で歌だけでなく何か楽器を弾けた方が収入になるという友人のアドバイスでギターをはじめ大学卒業後にバンド活動をはじめました。

1954年にフランキー堺に誘われてシティ・スリッカーズに入りましたが、翌年フランキー堺が俳優に転身してしまい、メンバーだった谷啓 に誘われてキューバン・キャッツに移籍。ジャズで人気を博し、クレイジー・キャッツと名を変えて、ハナ肇の目指すコメディ路線に移行していきました。

スーダラ節は1961年に発売された大ヒット曲で「わかっちゃいるけどやめられない」という歌詞は親鸞の教えにも通ずると僧侶である父親からも励まされたそうです。

その後、音楽やコメディのみならず、俳優としても活躍し、晩年は性格俳優として会社物語 などの映画で独特の味を出していましたが、肺気腫や前立腺癌と戦いながらテレビなどで活躍していましたが80歳で亡くなりました。

今まで取り上げた曲
ワン・スイート・デイ
交響曲第3番「勇敢なフランス人」(ダンディ)
ミシシッピ(グローフェ)

2014年3月26日 (水)

今日の音楽 3月26日 「献堂式」序曲

作曲家ベートーヴェンは1827年3月26日に亡くなりました。

「献堂式」序曲はベートーヴェンが純粋な管弦楽曲として作曲した最後の作品で、1822年にウィーンに新設されたヨーゼフシュタット劇場 のこけらおとしの為に作曲された祝典劇の序曲です。祝典劇の音楽は、かつて作曲された「アテネの廃墟」を転用して改作したもので、新たにこの序曲と合唱曲が作られました。

「献堂式」の序曲は、5和音の強奏に始まるマエストーソの堂々とした序奏と、ティンパニとトランペットを中心に演奏されるファンファーレに続く2つの主題を持った主部からできています。2つの主題はやがてフーガとなって絡み合う重厚な構成の曲です。

ベートーヴェンの序曲の中では「レオノーレ」や「エグモント」に比べると知名度は低いものの、なかなか楽しめる作品です。

今まで取り上げた曲
マホガニーのテーマ
ジョージアの灯は消えて
ピアノソナタ第20番(ベートーヴェン)

2014年3月25日 (火)

今日の音楽 3月25日 ルーマニア民族舞曲

ハンガリーの作曲家バルトーク・ベーラは1881年3月25日に生まれました。

バルトークはコダーイ 同様ハンガリー(広義の)の民謡の収集などに人生を費やしていて、作品のあちこちにその素材を使用しています。ただ、我々アマチュアには演奏が難しくてなかなか手に負えない曲が多いため、殆ど演奏されないのですが、唯一「ルーマニア民族舞曲」だけは時々演目となる曲です。

元々は1915年にピアノの為に作曲されたものですが、その後バルトーク自身で管弦楽に編曲された他、弦楽合奏などにも編曲されて親しまれています。演奏時間も6分程度でテクニック的にもそれ程難しくないため私自身も管弦楽版と弦楽合奏を1度ずつ経験しています。

テクニック的な難易度は高くはありませんが、この短い時間の間で情緒たっぷりな曲や、軽く飛び跳ねるような踊りの音楽など変化に富んでいるため表情をうまく表現することは簡単では無いと思います。

1.棒踊り 弦楽器の短調なリズムの中で情熱たっぷりなメロディをヴァイオリンが繰り広げられます
2.飾り帯の踊り どこかユーモアさえ感じさせる2拍子の踊りです
3.足踏みの踊り ピッコロの低音域の独奏による曲です
4.角笛の踊り(プチュムの踊り) .この曲の中で最も叙情性の高い曲です
5曲目と6曲目は繋げて演奏される激しい曲です(ルーマニア風ポルカと速い踊り)

今まで取り上げた曲
2つのアラベスク(ドビュッシー)
グッバイ・イエロー・ブリック・ロード
僕の歌は君の歌

2014年3月24日 (月)

今日の音楽 3月24日 ピアノ協奏曲第15番(モーツァルト)

モーツァルトのピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450は1784年3月24日にモーツァルト自身のピアノ独奏で初演されました。

モーツァルトは26曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、この第15番はモーツァルトのピアノ協奏曲の転換点として知られている曲です。第14番までの作品とは異なる新しい世界を切り拓いた作品で15番から17番までを大協奏曲と称しています。ピアノはより技巧的になり表現力も増しています。また、オーケストラの編成でもピアノ協奏曲では初めてフルートを採用しており木管楽器に重点がおかれたオーケストレーションになっています。

今まで取り上げた曲
華麗なる賭け
アンダルーサ(グラナドス)
ゴイエスカス(グラナドス)

2014年3月23日 (日)

今日の音楽 3月23日 ヴァイオリン協奏曲第2番(バルトーク)

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112は1939年3月23日にセーケイのヴァイオリン独奏、メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 の演奏で初演されました。

1908年に作曲されたヴァイオリン協奏曲の存在が20世紀半ばまで知られていなかったため、暫くの間はこの第2番はバルトーク唯一のヴァイオリン協奏曲として番号が付けられていませんでした。その後第1番になる2楽章の曲が発見され、現在の第2番に落ち着いたわけです。

この第2番は楽章の構成こそ古典的な協奏曲の形式になっていますが、元々バルトークが長大な変奏曲を企図しましたが依頼者のセーケイが演奏効果上通常の協奏曲の形式を望んだため、第1楽章はソナタ形式であるものの第2楽章は変奏曲、終楽章は第1楽章に基づく変奏曲という形で完成したものです。

中にはハンガリーの民族舞曲による即興性を盛り込み、テクニック的にも高度なものを盛り込んでいますが、オーケストラもかなり重要な部分を占めている濃厚な作品となっています。

今まで取り上げた曲
ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家のために」
交響曲第94番「驚愕」
交響曲第35番「ハフナー」

2014年3月22日 (土)

今日の音楽 3月22日 ジーザス・クライスト・スーパースター

作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーは1948年3月22日にロンドンで生まれました。

作曲家ウィリアム・ロイド=ウェバーの息子として生まれ、弟のジュリアンはチェリストとして知られる音楽一家の出で、ミュージカルを中心に多くの作品を作曲しています。

エヴィータキャッツオペラ座の怪人など20世紀後半のミュージカルは彼無しでは語れないと言っても過言ではないでしょう。アンドリュー初期の作品で、彼を一躍有名にしたのが、「ジーザス・クライスト・スーパースター」です。

ロック・ミュージカルという新しいスタイルに挑戦した事と、イエス・キリストの最後の7日間をイエスの苦悩と、イエスを愛するがゆえに裏切らなければならなかったユダの苦しみを中心に描いた作品で、後に映画化もされました。私が、映画館で見た2作目(1作目は「屋根の上のヴァイオリン弾き」)でした。

「スーパー・スター」は、イエスを裏切ったユダが自殺をする前に歌う、イエスへの疑問の投げかけの歌でこのミュージカルの中で最も有名な曲です。

今まで取り上げた曲
アルト・ラプソディ
オペラ座の怪人
ダスティン・ホフマンになれなかったよ

2014年3月21日 (金)

今日の音楽 3月21日 誓い

アメリカのフィラデルフィア・ソウルのグループ スタイリスティックスのリードヴォーカル ラッセル・トンプキンスJrは1951年3月21日にフィラデルフィアで生まれました。

スタイリスティックスは黒人コーラスグループの中でも非常に洗練された甘いスタイルを特徴としており、特にラッセル・トンプキンスJrのファルセットヴォイスを売りとして1970年代に大活躍をしました。

「愛のとりこ」「ユー・アー・エヴリシング」「フロム・ザ・マウンテン」「涙の試練」「ラヴ・イズ・ジ・アンサー」「ユー・アー・ビューティフル」「16小節の恋」「愛がすべて」など数々のヒットを生みましたが、ディスコブームが来ると、その甘い音楽スタイルが邪魔をして次第にヒットから遠ざかっていきました。

「誓い」は、1973年の彼らの最大のヒット曲です。

今まで取り上げた曲
ホヴァンシチーナ
交響曲第8番「ザ・グレート」
家庭交響曲

2014年3月20日 (木)

今日の音楽 3月20日 交響詩「野ばと」

ドヴォルザークの交響詩「野ばと」1898年3月20日にヤナーチェクの指揮でブルノで初演されました。

ドヴォルザークの交響詩「野ばと」1898320日にヤナーチェクの指揮でブルノで初演されました。

ドヴォルザークは5曲の交響詩を作曲していますが、そのうち4曲はチェコの国民的な詩人であるエルベンの「花束」という詩集の中のバラードにインスピレーションを得て作曲したものです。「水の精」「真昼の魔女」「金の紡ぎ車」と「野ばと」です。

ストーリーは、夫の死を嘆く若い未亡人から始まるが、その涙は偽りの涙で、やがて若い美形の男が未亡人に近づき、2人は結婚します。亡くなった先夫の墓の上に樫の木が生え、野鳩が巣を作り、悲しげな声で鳴きます。妻はその声を聞いて発狂して自殺してしまいます。実は先夫は彼女が毒殺したからでした。

全ての主要主題が最初の動機から導き出される緊張感の高い曲で、この4作の中では最も技巧的で人気の高い曲です。

今まで取り上げた曲
シングル・アゲイン
双頭の鷲の旗の下に
フランスの山人の歌による交響曲

2014年3月19日 (水)

今日の音楽 3月19日 I don't want to miss a thing

俳優のブルース・ウィリスは1955年3月19日に西ドイツで生まれました。

1884年マイアミ・ファイス出演が本格的なキャリアのスタートで1988年の「ダイ・ハード」で予期もしなかったスターとなりました。80年後半にはミュージシャンとしても活躍し、その後はシリーズで活躍しましたがその他の映画はあまり当たらない時期が続きました。

1994年の「パルプ・フィクション」で絶賛されると「12モンキーズ」「フィフス・エレメント」では地球を救う男を演じ、その究極として「アルマゲドン」で事故を犠牲にして地球を救う男を好演し大ヒットとなりました。

「I don't want to miss a thing」はアルマゲドンの主題歌でエアロスミスが歌い、4週連続の全米ナンバーワンを獲得しています。

今まで取り上げた曲
マリアの子守歌(レーガー)
オリヴィアを聴きながら
チェロ協奏曲(ドヴォルザーク)

2014年3月18日 (火)

今日の音楽 3月18日 序奏とアレグロ(エルガー)

エルガーの「序奏とアレグロ」op.47は1905年3月18日に初演されました。

エルガーの弦楽合奏曲といえば「弦楽セレナーデ」が知られていますが、それより10年以上を経て作曲された弦楽のための曲が序奏とアレグロです。

エニグマ変奏曲」の中で最も有名な第9変奏「Nimrod」のモデルとなっているオーガスト・イェーガーの提案で作曲されたと言われる曲で、序奏はウェールズ旅行がヒントとなりウェールズ民謡を使っています。情感溢れる弦楽セレナーデと異なり、輝かしくスピード感豊かな曲となっています。

編成は弦楽合奏に加えて弦楽四重奏という編成のバロック時代の合奏協奏曲のスタイルをとっています。

今まで取り上げた曲
What a feeling
太陽がいっぱい
ピアノ協奏曲第4番(ラフマニノフ)

2014年3月17日 (月)

今日の音楽 3月17日 ポルカ「浮気心」

ヨハン・シュトラウス二世作曲のポルカ「浮気心」op.319は1867年3月17日にウィーンのフォルクスガンデンのプロムナードコンサートで初演されました。

この曲、「浮気心」という邦題が付けられていますが、原題はLeichtes Blutで直訳すると気楽な性分という意味で、ウィーン気質同様ウィーン子かたぎを表した曲です。

ポルカ・シュネルですが、ギャロップ風のリズムの軽快な曲です。

今まで取り上げた曲
ピアノ協奏曲第2番(ショパン)
20世紀フォックスのファンファーレ
「エフゲニ・オネーギン」のポロネーズ(チャイコフスキー)

2014年3月16日 (日)

今日の音楽 3月16日 Hold on me

歌手小比類巻かほるは1967年3月16日に生まれました。

小比類巻かほるは1980年代後半から1990年代前半にかけて、ソウルフルでパワフルな歌で脚光を浴び、現在もライブを中心に活動を続けています。

Hold on meは1987年2月にリリースされた4枚目のシングルで日本テレビのドラマ「結婚物語」の主題歌にも採用されました。

今まで取り上げた曲
今の歌声は(ロッシーニ)
ロミオとジュリエット(チャイコフスキー)
さすらう若人の歌(チャイコフスキー)

2014年3月15日 (土)

今日の音楽 3月15日 交響曲第1番(ラフマニノフ)

ラフマニノフの交響曲第1番ニ短調op.13は1897年3月15日にペテルブルグでグラズノフ指揮ロシア交響楽協会の演奏で初演されました。

ラフマニノフは早くから管弦楽曲の作曲に意欲を示しモスクワ大学院在学中の1891年に最初の交響曲を欠き始めましたがこれは未完に終わり、1895年に改めて交響曲を作曲し完成したのがこの第1番です。

この曲はラフマニノフの作品の中ではあまり知られていませんが、彼の作曲家としての歴史に大きな影響を与えた曲として知られています。ラフマニノフが自信をもって初演に臨んだこの第1番は記録的な失敗に終わりました。演奏終了直後から会場は騒然となり罵詈雑言が飛び交い新聞では「地獄の音楽」と酷評されました。原因は初演を行ったグラズノフの無理解が負った部分が多かったといわれています。

この失敗によってラフマニノフは精神的に不安定になり1901年にピアノ協奏曲第2番などが成功するまで殆ど創作が出来ない状態になってしまいました。

しかしながらラフマニノフはこの作品に愛着があったようで、出版こそしませんでしたが破棄することはしなかった事が幸いし、没後の1945年に再発見された年の10月にモスクワで最初演され成功を収めました。

もし、この曲の初演が普通に成功していればラフマニノフはもっと多くの曲を遺すことが出来たのではないかと思うととても残念な事です。

作品自体は非常に意欲的な作品で全ての楽章が有機的に結びついている作品です。

今まで取り上げた曲
Across the borderline
スペイン狂詩曲
交響曲第4番(ベートーヴェン)

2014年3月14日 (金)

今日の音楽 3月14日 ウィスキーがお好きでしょう

日本のミュージシャン 杉真理は1954年3月14日に福岡で生まれました。

1960年代の音楽とりわけビートルズの影響を強く受け、ソロ活動もしていますがナイアガラ・トライアングルなどのコラボレーションを得意とするミュージシャンです。多くのポップス歌手やアイドル歌手に楽曲も提供したり、CM音楽なども作曲すると共にレコーディングのバックバンドとして賛歌するなど多方面で活躍しています。

「ウィスキーがお好きでしょう」は1990年にサントリークレスト12年のCMソングとして作曲されたもので、石川さゆりが歌っていましたが演歌調ではないため、CMのクレジットも後にCD化された時も「SAYURI」名義で歌っていました。2007年からは「サントリー角」のCMとしてリバイバルされ、その後ゴスペラーズ 、竹内まりやが歌っています。

竹内まりやのバージョンです。

今まで取り上げた曲
ハンブルグの潮の満ち干(テレマン)
スリラー
弦楽四重奏曲第13番(シューベルト)

2014年3月13日 (木)

今日の音楽 3月13日 序曲「メッシーナの花嫁」(シューマン)

シューマンの序曲「メッシーナの花嫁」は1851年3月13日にワイマールで初演されました。

「メッシーナの花嫁」はシラーの戯曲で1851年に書き上げた3つの序曲(他の2曲は「ジュリアス・シーザー」と「ヘルマンとドロテア」)の最初の曲です。シラーの戯曲自体が古代ギリシアで上演されていたギリシア悲劇を意識したもので1803年に初演されたものです。

短調で始められそのまま短調で終わる激情的な曲です。

今まで取り上げた曲
スーパー・バード
ソリテア
ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)

2014年3月12日 (水)

今日の音楽 3月12日 モーゼとアロン

シェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」は1954年3月12日にハンブルクにおいて演奏会形式で初演されました。

初演と言っても、このオペラは未完に終わったもので第2幕までは完成しているものの第3幕は台本だけしか残されていません。それでも、十二音技法でひとつのセリー(音列)で構成されているシェーンベルクの集大成の作品であること、演奏が技術的に困難でシェーンベルクは電子楽器の手助け無しでは演奏が困難だと考えているほどのものだという理由で知られている曲です。

1930年に第2幕までの台本が完成し1932年に第2幕までの作曲が完成しましたが、その後ナチスに追われてアメリカに移住するなどで中断され完成を見ることがありませんでした。

旧約聖書の「出エジプト記」を下敷きに、当時のナチスによるユダヤ迫害という状況を加味して作られたものです。

特に演奏が困難と言われている第2幕の「黄金の仔牛の踊り」です。

今まで取り上げた曲
イルカの日
キャバレー
君のともだち

2014年3月11日 (火)

今日の音楽 3月11日 序曲「ルイ・ブラス」

メンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」op.95は1839年3月11日にライプツィヒで初演されました。

フランスの作家ヴィクトル・ユゴーの戯曲「リュイ・ブラス」の上演のために作曲された序曲です。
メンデルスゾーンの管弦楽曲は基本的に2管編成で、トロンボーン、チューバを使用していないものが多いのですが、「ルイ・ブラス」と合唱つきの交響曲第2番「讃歌」と第5番「宗教改革」とトランペット序曲と言われている演奏会序曲、真夏の夜の夢の一部ぐらいにしかトロンボーンを使用していません。

元々宗教音楽との関わりが深いトロンボーンなので、宗教色が強い2つの交響曲では使用されていても不思議ではありませんが、それ以外でトロンボーンが使用されるのは珍しい事です。冒頭にファンファーレがあって大活躍します。

今まで取り上げた曲
リゴレット
リベルタンゴ
カプレティ家とモンテッキ家序曲(ベルリーニ)

2014年3月10日 (月)

パイオニア交響楽団第25回定期演奏会のご案内・3

今回、中プロで演奏するのは、シベリウスの交響曲第7番です。

シベリウスは7曲の番号つき交響曲とクレルヴォ交響曲という8つの交響曲を作曲していますが、一番最後に完成されたのが、この第7番です。

最もよく知られているのが第2番の交響曲ですが、その次に人気が高いのが第5番と第7番ではないでしょうか。第5番から第7番は、ほぼ同時期に構想されたため特に7番が集大成というわけではないのですが、最初は幻想曲として考えられていたため単一楽章になっています。

1つの楽章ではありますが、構成としては3つの楽章から出来ていると言えます。ハ長調という単純な調性で、しかもティンパニのタカタンという1発の後いきなり弦楽器がドレミファソラシド・・・という音階を演奏するという、ある意味度肝を抜くスタート。しかも、これがドで終わらなくて次のレで終わって次への橋渡しをして、シベリウスっぽい重いメロディが続くわけです。最初弦楽合奏で始まったメロディがやがて最初のクライマックスになります。トロンボーン奏者が一度は吹いてみたいという程カッコいいソロもあります。

小鳥のさえずりのようなメロディが次第に緊迫した展開になります。やがて弦楽器の大いなるうねりの中で金管が雄々しくメロディを吹くところが2つめのクライマックス。

その後は少々調子のよい舞曲風のパートで、やがて最初の主題が帰って来て刹那的な最後のクライマックスを迎えます。

とにかく、シンコペーションが多い、各パートがバラバラの事を並行して演奏する、断片的な音楽の集まりというとっても難しい曲(演奏がという意味です)ですが、これが聴いている側には心地よい(はず)なのが、この曲が交響曲の集大成的な曲で、無駄を一切省いた曲と評価される所以でもあるのでしょう。実際のところ、私も昔から好きな曲でしたが演奏して更に好きになりました。

でも・・・無駄が無いのは曲だけではなく演奏する者にも20分間緊張を強いられる息の抜けない極です

今日の音楽 3月10日 異国の鳥たち

メシアンの作曲した11の管楽器、打楽器、鉄琴とピアノのための「異国の鳥たち」は1956年3月10日にルドルフ・アルベール指揮でパリで初演されました。

メシアンは作曲家と同時に鳥類学者でした。鳥は芸術的にも我々の遊星上最も優れた音楽家だとも言っています。そのために、鳥を扱った作品がいくつもあります。彼は、20世紀の作曲家の中でも新古典主義的な作曲家でもなく、無調音楽の作曲家でもない独自の作風で知られていますが、それもこういった自然界の音楽家の音楽を表現するという事から生まれているのかもしれません。

この曲の中でメシアンはアジアや南北アメリカに分布する47種類の鳥の声をインド、ギリシャなどの19のリズムを使って13のパートからなる曲に仕上げています。編成は管楽器と打楽器とピアノで弦楽器は使われていません。

今まで取り上げた曲
カルメン幻想曲
ピアノ協奏曲第21番(モーツァルト)
交響曲第3番「典礼風」(オネゲル)

2014年3月 9日 (日)

今日の音楽 3月9日 交響曲第5番「3つのレ」

オネゲルの交響曲第5番「3つのレ」は1951年3月9日に、ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏で初演されました。

クーセヴィツキー財団の依頼を受けて作曲したオネゲル最後の交響曲で、3つの楽章全てが「レ」の音で終わる事から「3つのレ」という表題を付けられました。オネゲルは通常は12音技法を使用していませんが、この曲では第2楽章で12音技法が試みられています。厳密な新ウィーン楽派の12音技法とは異なりますが、無調性音楽へのアプローチがなされた作品です。

今まで取り上げた曲
歌劇「エルナーニ」
歌劇「ナブッコ」
ウィンザーの陽気な女房たち

2014年3月 8日 (土)

今日の音楽 3月8日 ドン=キホーテ(R.シュトラウス)

R.シュトラウスの交響詩「ドン=キホーテ」は1898年3月8日に、グリュッツマッハーのチェロ独奏とヴェルナーの指揮でケルンで初演されました。

副題が「大管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲」という長ったらしいものです。チェロとヴィオラの独奏がそれぞれドン=キホーテ、サンチョ・パンサの役割を与えられ、オーケストラが彼らが立ち向かう幻の敵という対決的なところもあるという、構成的にも優れた作品です。チェロ、ヴィオラは独奏ですが協奏曲とは全く異なり、技巧を前面に出したりするものではないあくまでも役割なので、演奏によっては独奏者を招かずに演奏する事もありますが、チェロ(ドン=キホーテ)のみを独奏者として招いて演奏することが多いようです。

主題と10の変奏曲とエピローグという内容で40分程度の作品です。

今まで取り上げた曲
部屋とYシャツと私
ラコッツィ行進曲
交響曲第2番(シベリウス)

2014年3月 7日 (金)

今日の音楽 3月7日 ハムナプトラ/失われた砂漠の都

女優のレイチェル・ワイズは1970年3月7日に、ロンドンのウェストミンスターで生まれました。

ケンブリッジ大学で英文学を学んでいましたが演劇に興味を持って劇団を結成。1993年にデビューしTVや映画で活躍していました。世界的に名前を知られるようになったのが1999年公開のハムナプトラ/失われた砂漠の都。活動的なヒロイン エヴリンを演じました。その後2005年には「ナイロビの蜂」でアカデミー助演女優賞を獲得しました。

「ハムナプトラ」の音楽担当はジェリー・ゴールドスミスです。

インホテップのテーマです。

今まで取り上げた曲
青い影
出発の歌
サラバンド(ヘンデル)

2014年3月 6日 (木)

今日の音楽 3月6日 ワールド・イン・ユニオン

声楽家のキリ・テ・カナワは1944年3月6日にニュージーランドで生まれました。

マオリ族の血を引いていますが、産みの親は不明。幼い頃にトーマス・テ・カナワ夫妻の養女となってオークランドのセント・メアリー・カレッジでオペラ指導者に学びメゾ・ソプラノ歌手として活動、その後ソプラノ歌手となりました。1965年に奨学金を得てロンドンに留学し1968年の「魔笛」でデビュー。1971年「フィガロの結婚」の伯爵夫人役で成功を収め、その後はサンフランシスコ歌劇場、メトロポリタン歌劇場スカラ座等で活躍し2004年オペラ歌手引退までウィーン国立歌劇場パリ国立オペラシドニー・オペラハウスなど全世界で活躍しました。

ところで、ホルストの作曲した「惑星」の中の「木星」は世界的に非常に人気の高い曲です。ところが、ホルストは「惑星」に関しては編成の縮小の禁止(アマチュアの演奏では例外的に認められた)、抜粋の禁止、編曲の禁止など厳しく制限をしていました。死後も家族によって守られ、冨田勲がシンセサイザーによる録音の許可を得るまでは全く手を付けられることがありませんでした。

その後は、特に優雅で堂々たる第4主題を中心に様々な形で演奏されるようになりました。1918年にはイギリスの外交官セシル・スプリング=ライスが作った詩によって「我は汝に誓う、我が祖国よ」という愛国歌が誕生、1991年にはラグビー・ワールドカップのテーマ曲として新たな歌詞がつけられ誕生したのが「ワールド・イン・ユニオン」です。この曲を歌ったのがキリ・テ・カナワでした。

今まで取り上げた曲
夢遊病の女
ごめんね・・・
ハーリ・ヤーノシュ

2014年3月 5日 (水)

今日の音楽 3月5日 Everybody Needs Somebody to Love

アメリカの俳優、コメディアンのジョン・ベルーシは1982年3月5日に薬物の過剰摂取で亡くなりました。

1949年にシカゴで生まれ1971年にシカゴの即興コメディ劇団「ザ・セカンド・シティ」で人気を博しニューヨークのオフブロードウェイに進出し活躍。1975年に「サタディナイト・ライブ」のオリジナルメンバーとして全国的な人気を勝ち得ました。ダン・エイクロイド と共演した「ブルース・ブラザーズ」などでコメディアンとして世界的に有名になりましたが人気絶頂のさなか33歳の若さで亡くなりました。

Everybody Needs Somebody to Loveは、映画「ブルースブラザーズ」の挿入歌のひとつでパレスホテルでブルースブラザーズとして始めて共演した曲です。

今まで取り上げた曲
弦楽四重奏曲(ラヴェル)
交響曲第7番「レニングラード」
ロミオとジュリエット(プロコフィエフ)

2014年3月 4日 (火)

今日の音楽 3月4日 調和の霊感

イタリアの作曲家ヴィヴァルディは1678年3月4日にヴェネツィアで生まれています。

ヴィヴァルディの膨大な量の協奏曲の中でも人気が高いのが、「四季」を含む「和声とインヴェンションの試み」と、調和の霊感ですね。調和の霊感は12の協奏曲からなる協奏曲集です。

3、6、9、12番がヴァイオリン協奏曲、5、8番が2本のヴァイオリンのための協奏曲、2、11番が2本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲、1、7、10番が4本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲、第4番が4本のヴァイオリンのための協奏曲です。

この協奏曲集は、バッハにも多大な影響を及ぼし、この中から3曲はオルガン協奏曲に1曲は4台のチェンバロのための協奏曲に編曲されています。4大のチェンバロのための協奏曲の原曲が第10番で、第1楽章はヴァイオリン独奏が次々と交代しながらソロを執る形になっています。

第10番です。

今まで取り上げた曲
ピアノ協奏曲第27番(モーツァルト)
四季(ヴィヴァルディ)
そよ風のメヌエット

2014年3月 3日 (月)

今日の音楽 3月3日 セレナーデ第1番(ブラームス)

ブラームスのセレナーデ第1番は1860年3月3日にハノーファーの宮廷劇場で初演されました。

大作曲家として認められるブラームスですが、管弦楽の作品は非常に少ないのがとっても残念です。4曲の交響曲以外では序曲が2曲と変奏曲が1曲、それ以外ではセレナーデが2曲だけ。。。

セレナーデ第1番は20代の時の作品で2管の小さな室内楽編成の5楽章の曲です。古典の形式にならって作られていて、繰り返しが非常に多いため、その繰り返しの省略のしかたで演奏時間は35分~50分になります。

スケルツォの楽章が2つあり、メヌエットもあるのが繰り返しの多い要因です。大学祝典、悲劇的序曲、ハイドンの主題による変奏曲の3曲に比べると演奏頻度が極端に小さいのは長さが原因。決して駄作というわけではありませんよ。

第1楽章です。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲第22番(ヴィオッティ)
英雄の生涯
交響曲第3番「スコットランド」(メンデルスゾーン)

2014年3月 2日 (日)

今日の音楽 3月2日 イタリアから

リヒャルト・シュトラウスの交響的幻想曲「イタリアから」は1887年3月2日にミュンヘンで初演されました。

元々はリヒャルト・シュトラウスは恩師ハンス・フォン・ビューロー の影響で絶対音楽を志向していましたが、ワーグナーやリストなどの影響を受けて標題音楽に興味を持つようになりました。

リヒャルト・シュトラウスの初めての標題作品が「イタリアから」です。ただし、標題音楽と言っても描写的な音楽ではなく、イタリアの印象などを取り入れて作った交響曲になっています。

第1楽章「カンパーニャにて」、第2楽章「ローマの遺跡にて」・・・この遺跡はカラカラ浴場、第3楽章ソレントの海岸にて、第4楽章「ナポリ人の生活」。第4楽章には「フニクリ・フニクラ」のメロディが使われていますが、これはシュトラウスが、登山電車のCMソングであった「フニクリ・フニクラ」をナポリ民謡と勘違いして使ってしまったものです。そのために演奏するたびに、作曲者のデンツァに著作権料を支払わなければならなかったそうです。

今まで取り上げた曲
交響曲第103番「太鼓連打」
子供の遊び(ビゼー)
歌劇「売られた花嫁」序曲

2014年3月 1日 (土)

今日の音楽 3月1日 Love come for me(「スプラッシュ」のテーマ)

映画監督のロン・ハワードは、1954年3月1日にオクラホマで生まれました。

両親ともに俳優だったため幼少の時から多くのテレビドラマや映画に出演していましたが、制作に興味を持ち南カリフォルニア大学の映画学科に入学し1977年に監督デビュー。「コクーン」「バックドラフト」「アポロ13号」などの監督をして一流監督の仲間入りをしました。2001年の「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を獲得しました。

「スプラッシュ」は1984年の作品で、ニューヨークを舞台にした青年と人魚のラヴ・ファンタジー。トム・ハンクスダリル・ハンナが共演しました。主題歌はリタ・クーリッジが歌っていました。

今まで取り上げた曲
春の声
レ・シルフィード
練習曲op.10-3

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