今日の音楽 3月6日 ワールド・イン・ユニオン
声楽家のキリ・テ・カナワは1944年3月6日にニュージーランドで生まれました。
マオリ族の血を引いていますが、産みの親は不明。幼い頃にトーマス・テ・カナワ夫妻の養女となってオークランドのセント・メアリー・カレッジでオペラ指導者に学びメゾ・ソプラノ歌手として活動、その後ソプラノ歌手となりました。1965年に奨学金を得てロンドンに留学し1968年の「魔笛」でデビュー。1971年「フィガロの結婚」の伯爵夫人役で成功を収め、その後はサンフランシスコ歌劇場、メトロポリタン歌劇場、スカラ座等で活躍し2004年オペラ歌手引退までウィーン国立歌劇場、パリ国立オペラ、シドニー・オペラハウスなど全世界で活躍しました。
ところで、ホルストの作曲した「惑星」の中の「木星」は世界的に非常に人気の高い曲です。ところが、ホルストは「惑星」に関しては編成の縮小の禁止(アマチュアの演奏では例外的に認められた)、抜粋の禁止、編曲の禁止など厳しく制限をしていました。死後も家族によって守られ、冨田勲がシンセサイザーによる録音の許可を得るまでは全く手を付けられることがありませんでした。
その後は、特に優雅で堂々たる第4主題を中心に様々な形で演奏されるようになりました。1918年にはイギリスの外交官セシル・スプリング=ライスが作った詩によって「我は汝に誓う、我が祖国よ」という愛国歌が誕生、1991年にはラグビー・ワールドカップのテーマ曲として新たな歌詞がつけられ誕生したのが「ワールド・イン・ユニオン」です。この曲を歌ったのがキリ・テ・カナワでした。
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