今日の音楽 3月26日 「献堂式」序曲
作曲家ベートーヴェンは1827年3月26日に亡くなりました。
「献堂式」序曲はベートーヴェンが純粋な管弦楽曲として作曲した最後の作品で、1822年にウィーンに新設されたヨーゼフシュタット劇場 のこけらおとしの為に作曲された祝典劇の序曲です。祝典劇の音楽は、かつて作曲された「アテネの廃墟」を転用して改作したもので、新たにこの序曲と合唱曲が作られました。
「献堂式」の序曲は、5和音の強奏に始まるマエストーソの堂々とした序奏と、ティンパニとトランペットを中心に演奏されるファンファーレに続く2つの主題を持った主部からできています。2つの主題はやがてフーガとなって絡み合う重厚な構成の曲です。
ベートーヴェンの序曲の中では「レオノーレ」や「エグモント」に比べると知名度は低いものの、なかなか楽しめる作品です。
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