今日の音楽 3月23日 ヴァイオリン協奏曲第2番(バルトーク)
バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112は1939年3月23日にセーケイのヴァイオリン独奏、メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 の演奏で初演されました。
1908年に作曲されたヴァイオリン協奏曲の存在が20世紀半ばまで知られていなかったため、暫くの間はこの第2番はバルトーク唯一のヴァイオリン協奏曲として番号が付けられていませんでした。その後第1番になる2楽章の曲が発見され、現在の第2番に落ち着いたわけです。
この第2番は楽章の構成こそ古典的な協奏曲の形式になっていますが、元々バルトークが長大な変奏曲を企図しましたが依頼者のセーケイが演奏効果上通常の協奏曲の形式を望んだため、第1楽章はソナタ形式であるものの第2楽章は変奏曲、終楽章は第1楽章に基づく変奏曲という形で完成したものです。
中にはハンガリーの民族舞曲による即興性を盛り込み、テクニック的にも高度なものを盛り込んでいますが、オーケストラもかなり重要な部分を占めている濃厚な作品となっています。
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