今日の音楽 3月12日 モーゼとアロン
シェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」は1954年3月12日にハンブルクにおいて演奏会形式で初演されました。
初演と言っても、このオペラは未完に終わったもので第2幕までは完成しているものの第3幕は台本だけしか残されていません。それでも、十二音技法でひとつのセリー(音列)で構成されているシェーンベルクの集大成の作品であること、演奏が技術的に困難でシェーンベルクは電子楽器の手助け無しでは演奏が困難だと考えているほどのものだという理由で知られている曲です。
1930年に第2幕までの台本が完成し1932年に第2幕までの作曲が完成しましたが、その後ナチスに追われてアメリカに移住するなどで中断され完成を見ることがありませんでした。
旧約聖書の「出エジプト記」を下敷きに、当時のナチスによるユダヤ迫害という状況を加味して作られたものです。
特に演奏が困難と言われている第2幕の「黄金の仔牛の踊り」です。
« 今日の音楽 3月11日 序曲「ルイ・ブラス」 | トップページ | 今日の音楽 3月13日 序曲「メッシーナの花嫁」(シューマン) »
« 今日の音楽 3月11日 序曲「ルイ・ブラス」 | トップページ | 今日の音楽 3月13日 序曲「メッシーナの花嫁」(シューマン) »
コメント