ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月28日 (金)

今日の音楽 2月28日 初恋

シンガー・ソングライターの村下孝蔵は1953年2月28日に熊本県水俣市で生まれました。

46歳で早逝した村下孝蔵はデビューも27歳と非常に遅く、活動期間は短いミュージシャンでした。エレキ・ギターとベンチャーズをこよなく愛し、ギターのテクニックも非常に高いものがありましたが、シンガー・ソングライターとしては、アコースティックなギターによる弾き語りというスタイルでした。

「初恋」は1983年30歳の時に発売した5枚目のシングルで、自身最高のヒットになった曲です。ストー・テンポのイントロからいきなりアップテンポの曲が始まるのは、元々はバラードとして作られたためかな。

今まで取り上げた曲
交響曲第3番(ニールセン)
ゴジラ
弦楽のためのソナタ第1番(ロッシーニ)

2014年2月27日 (木)

今日の音楽 2月27日 地球(テラ)へ

ダ・カーポの榊原まさとしは1949年2月27日に横浜で生まれました。

1971年栃木出身の久保田広子が実家のスーパーを継ぐために横浜で修行中に見た歌の仲間募集のポスターがダ・カーポ結成のきっかけでした。ポスターを見て榊原まさとしの兄が経営する「サカキ音楽研究所」の門を叩き、1973年にデュオを結成してデビュー。1974年の「結婚するって本当ですか」が大ブレーク。その後も童謡からポップスまで幅広く活動しています。ふたりは1980年に結婚し2007年には娘も加わって活動を続けましたが、2013年に娘がフルートを学ぶために留学し現在はデュオに戻っています。

「地球へ」は1980年に公開されたアニメ映画で、遠い未来のコンピュータに管理された人類と、ミュウと呼ばれる新人類の戦いを描いた作品でした。この主題歌を歌っていたのがダ・カーポでした。

今まで取り上げた曲
レイニー・ブルー
交響曲第8番(ベートーヴェン)

2014年2月26日 (水)

今日の音楽 2月26日 オーボエ協奏曲(R.シュトラウス)

リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲は1946年2月26日にマルセル・サイエのオーボエ独奏、アンドレーエ指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏でチューリヒで初演されました。

第二次大戦直後バイエルンの山荘に滞在していたシュトラウスの元に、オーボエ奏者のジョン・デ・ランシー が訪れ、オーボエ協奏曲を作曲する気が無いか尋ねられました。そのときは気のない返事をしたものの、後に気が変わって作曲したのが、このオーボエ協奏曲です。

結局、デ・ランシーは曲の誕生も知らず、後のアメリカ初演でも演奏家ユニオンの規定でソロを吹く事ができなかったが、その後演奏も録音もしています。

シュトラウスの協奏曲は、ホルン協奏曲などでもわかるようにモーツァルトをお手本にしているため、非常に古典的な編成で古典的な構成の曲が多いのですが、この曲もオーボエを欠いた2管の木管と2本のホルンにコールアングレ、弦という小さな編成です。

今まで取り上げた曲
交響曲第6番(ブルックナー)
いとしのエリー
交響曲第1番(ビゼー)

2014年2月25日 (火)

今日の音楽 2月25日 人間はひとりの方がいい

作曲家の森田公一は1940年2月25日に北海道の留萌で生まれました。

高校を卒業後1年だけ会社勤めをしましたが退職して日大の芸術学部に入学し作曲を学びました。1969年に森田公一とトップギャランとしてデビューし、並行して作曲家としての活躍を始めました。アグネス・チャンの「ひなげしの花」、天地真理の「ひとりじゃないの」「虹をわたって」、石野真子 の「春ラ!ラ!ラ!」川島英五時代おくれ」、キャンディーズ の「ハートのエースが出てこない」、桜田淳子黄色いリボン」、森山良子 「愛する人に歌わせないで」、和田アキ子あの鐘を鳴らすのはあなた」など70年代は作曲家として大活躍でした。

さらに1976年には森田公一とトップギャランとしての最大のヒット曲「青春時代」を送り出しました。
「人間はひとりの方がいい」は同じ年に発売された曲で阿久悠が作詞した曲です。集団の中での挫折や苦しみを歌った曲です。

デュオ・ビフレストのカバーバージョンです。

今まで取り上げた曲
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
ピアノ協奏曲(アレンスキー)

2014年2月24日 (月)

今日の音楽 2月24日 私を泣かせてください~歌劇「リナルド」

ヘンデルの歌劇「リナルド」は1711年2月24日にロンドンのヘイマーケット女王劇場で初演されました。

ヘンデルは、古代の歴史や神話などに基づく膨大な量のオペラを作曲しています。J.S.バッハと同い年でしたが、長い間バッハと比べると絶大の人気を誇っていました。19世紀に、バッハの音楽が見直されると、その後はヘンデルのオペラやオラトリオの多くは演奏される回数が激減しました。そのために、今ではヘンデルのオペラ全曲が演奏される機会は大幅に減っています。

40曲余りあるオペラの中でも、最も人気の高い作品が「リナルド」です。リストが交響詩で取り上げた16世紀の詩人トルクァート・タッソ の代表作である叙事詩「解放されたエルサレム」を題材とした3幕のオペラです。
その中のヒロインであるアルミレーナが敵側のイスラムの王に求愛されてもリナルドへの貞操を守って歌うアリア「苛酷な運命に涙を流しましょう」は、「私を泣かせて下さい」というタイトルでコンサートでも歌われると共に、CMなどでも利用されています。

サラ・ブライトマンの歌です。

今まで取り上げた曲
シェルブールの雨傘
想い出の夏
メフィストフェレ(ボイト)

2014年2月23日 (日)

パイオニア交響楽団第25回定期演奏会のご案内・2

メイン曲、プロコフィエフ作曲バレエ「ロミオとジュリエット」抜粋は、全部で10曲を演奏します。

第1曲 前奏曲・・・組曲には入っていない曲です。ロミオとジュリエットの愛の主題、ジュリエットのやさしい主題、ロミオの雄々しい主題の3つの主題が提示されます。この主題がこれからも出てきます

第2曲 モンタギュー家とキャピュレット家・・・第2組曲の曲で、このバレエ中でも最も有名な曲です。冒頭の第1幕第7曲の「大公の宣言」と第13曲の「騎士たちの踊り」を合わせて、第2組曲1曲目の「モンタギュー家とキャピュレット家」としています。「大公の宣言」では、ホルンをはじめとして管楽器が次第に音を重ねて行き、3小節目にピークのフォルティシモを迎えますが、弦楽器は大音量の3小節目にピアニシッシモという微かな音で入って行き管楽器の音が切れた後、クレッシェンドをして小さなクライマックスを迎えます。勿論、管楽器の大音量の中での微弱な弦楽器なので音は聴こえません。。。

第3曲 少女ジュリエット 第2組曲の2曲目。第1幕第4場10曲目にあたる曲です。少女ジュリエットの可愛らしくあどけない様子(ジュリエットの主題が速いテンポで演奏されあどけなさを表現します)と、母親に意にそわぬ結婚を強いられ当惑している心の揺れが、不安なメロディで表現されます。

第4曲 マドリガル 第1組曲第3曲、第1幕第4場16曲目の曲。ヴァイオリンがロミオ、フルートがジュリエットとなって二人の感情が表現されます。

第5曲 ロミオとジュリエット 第1組曲第6曲、第1幕第5場の有名なバルコニーのシーンの音楽です。勿論ここでもロミオとジュリエットそれぞれのテーマが出てきます。

第6曲 僧ローレンス 第2組曲第3曲目、第2幕第2場第28曲のローレンス草庵でのロミオ。この曲一番苦手な曲です。チェロとコントラバスがゆったりとローレンスの暖かい人間味を表現するのですが、コントラバスはオクターヴで2つに別れて演奏します。音符は殆ど四分音符なので難しい曲ではありませんが、ずっと鳴り難い低い弦を静かに優しく演奏する下のパートは遅れないように、同じクォリティで音を鳴らすのがとっても苦手です。

第7曲 タイボルトの死 第1組曲最後の曲。第2幕第3場の34曲マーキュシオの死と35曲ロミオはマーキュシオの死の報復を誓う。
ロミオの親友マーキュシオがタイボルトに殺され、その報復でロミオがタイボルトを殺すという、なにやら殺伐とした場面ですが、今回の抜粋版では一番の難曲。激しい決闘の音楽、復讐の決意、死を表す心臓の鼓動の停止など変化の最も激しい曲です。強打のピチカートの連続、私の苦手なスル・ポンテ(駒の近くで弓を動かす・・・擦りガラスを爪でこすったような音がするので鳥肌が立ちます)、弓に優しくないコル・レーニョ(弓の毛の部分ではなく弓の部分で弦をたたく)など様々な奏法が見られます。

第8曲 別れの前のロミオとジュリエット 第2組曲の5曲目、第3幕第1場第39曲 ロミオとジュリエットの別れ
タイボルトを殺害したロミオが死刑を免れて国外に追放になりジュリエットに別れを告げる音楽です

第9曲~第10曲 ジュリエットの墓の前のロミオ 第2組曲最後の曲 とジュリエットの死 第3組曲最後の曲、第4幕のエピローグ。組曲版ではジュリエットの墓の前のロミオの最後の部分とジュリエットの死の最初の部分が独立して演奏できるように書き換えられていますが、今回は続けて演奏するように割愛して続けて演奏します。悲劇ではありますが、最後の和音は長調の和音になっています。これはこの2人の死によってモンタギュー家とキャピュレット家が互いの愚かさに気づき和解するというエンディングのためです。

 

今日の音楽 2月23日 グレの歌

シェーンベルクのグレの歌は1913年2月23日にウィーンで初演されました。

「グレの歌」はシェーンベルクの初期を代表する作品のひとつで、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール2、バスバリトンの5人の独唱とナレーター、合唱と管弦楽のための作品です。テキストはデンマークの作家ヤコブセン の未完の小説「サボテンの花開く」の中の詩をアルノルトがドイツ語に訳したものにシェーンベルク自身が手を加えたものです。

1900年にウィーン楽友協会主催の作曲コンクールへ提出するために手がけたものですが、完成されたのは1911年になってからです。1910年代になるとシェーンベルクは既に無調音楽を手がけていたため第1部と第2部以降は作風がかなり異なっているのは、作曲期間の長さが原因のひとつです。

後期ロマン派の様式で、マーラーやリヒャルト・シュトラウス、ワーグナーの影響が強い官能的な音楽になっています。シェーンベルクの作品としては珍しく初演が好評でしたが、既に無調の世界に入っていたシェーンベルクにとっては、この曲は既に新しい音楽とは言えず、高い評価にもあまり関心を示さなかったようです。

冒頭部分です。

今まで取り上げた曲
王宮の花火の音楽
威風堂々
交響詩「レ・プレリュード」

2014年2月22日 (土)

今日の音楽 2月22日 ヴァイラの歌(ヴォルフ)

ドイツの作曲家ヴォルフは若い頃に罹患した梅毒の影響で精神に異常を来たし1898年自殺を図り、助けられたもののその後5年間狂気のまま精神病院で過ごし1903年2月22日に43歳で亡くなりました。

熱心な音楽愛好家の父親からピアノとヴァイオリンを学びウィーン音楽院に入学しましたがあまり熱心に勉強せず退学。その後はピアノのレッスンと父親からの僅かな経済的援助を受けていましたが極度の貧困に苦しみ健康を害してしまいました。

1884年(24歳)に音楽評論を初め、辛らつな評論で多少知られる存在になったようです。当時はワーグナーとブラームスの確執の時代で、ヴォルフは熱烈なワーグナー支持者としてブラームスを批判、見下していました。

1987年に12曲の歌曲を発表し、音楽評論を投稿していた雑誌を断って作曲に没頭。その後9年間は作曲家、特に歌曲の作曲家として名声を得ましたが、集中して作曲をした数年の見返りとしてか、次第に精神に異常を来たし1897年の「ミケランジェロの3つの詩」を最後に創作活動は終止符を打っています。

ヴォルフの代表作の「メーリケの詩による歌曲集」は53の作品からなっています。「ヴァイラの歌」は第46曲にあたる曲でメーリケの画家「ノルテン」に登場する理想郷オルプリートを統治する女神です。この女神ヴァイラが、美しいオルプリートを賛美して歌う曲になっています。

今まで取り上げた曲
序奏とアレグロ(ラヴェル)
やさしく歌って
交響曲第4番(チャイコフスキー)

2014年2月21日 (金)

今日の音楽 2月21日 白ミサ(スクリャービン)

スクリャービンのピアノソナタ第7番「白ミサ」は1912年2月21日に初演されました。

スクリャービンは10曲のピアノソナタを作曲していますが、この第7番の白ミサと第9番の黒ミサは、スクリャービンの神秘主義を代表する曲です。無調の音楽ですが、法悦の喜びを歌っているために不協和音はそれ程不協和ではありません。

単一楽章で作曲されており自由な形式のソナタ形式で作曲されています。

今まで取り上げた曲
シルヴィア(ドリーブ)
交響曲第1番(モーツァルト)
ローマの祭り

2014年2月20日 (木)

今日の音楽 2月20日 燃える秋

作曲家武満徹は1996年2月20日に膀胱及びリンパ腺の癌によって65歳で亡くなりました。

武満といえば、日本を代表する現代音楽の作曲家ですが、映画音楽やテレビの音楽なども手がけていて、そちらの方はメロディックな作品もたくさんあります。作曲したものすべてが「地平線のドーリア」とか「ノベンヴァー・ステップス」のような難解な曲ではないということです。

そんな武満の通俗作品で最も美しいと言われている曲が映画「燃える秋」のテーマ曲です。映画は五木寛之 の原作を小林正樹が監督した1979年公開の作品で、主演の真野響子 扮する主人公がペリシャ絨毯に織り込まれた5000年の歴史を知ることによって、愛や幸せよりももっと大切な何かを求めて自立する姿を描いた作品。

主題歌は「燃える秋 GROWING AUTUMN」で作詞は五木寛之自身のもので、ハイ・ファイ・セットが歌っています。

今まで取り上げた曲
サークル・ゲーム
セヴィリアの理髪師
白鳥の湖

2014年2月19日 (水)

今日の音楽 2月19日 チェロ協奏曲第9番(ボッケリーニ)

イタリアの作曲家、チェロ奏者のボッケリーニは1743年2月19日にイタリアのルッカで生まれました。

ボッケリーニのチェロ協奏曲は、古典のチェロ協奏曲の名曲として知られていますが、実際はボッケリーニには12曲のチェロ協奏曲が存在しています。中には偽作が数曲あって、本当のところ彼が何曲のチェロ協奏曲を作曲しているのかは不明ですが、最も有名な物は第9番変ロ長調です。

と言っても現在演奏されるのは19世紀後半のチェリスト グリュッツマッヒャーが編曲したものです。

今まで取り上げた曲
交響曲第6番(シベリウス)
サボテンの花
バレエ「四季」(グラズノフ)

2014年2月18日 (火)

今日の音楽 2月18日 アイ・ライク・ショパン

イタリアの歌手ガゼボは1960年2月18日にレバノンのベイルートで生まれました。

父親は外交官、母親は歌手。バンドで活動した後1982年にソロデビューし1983年に「アイ・ライク・ショパン」が世界的に大ヒットしました。その後活動は続けていますが、日本ではあまり聞きませんね。

「アイ・ライク・ショパン」は日本では「雨音はショパンの調べ」として小林麻美 がヒットさせました。

今まで取り上げた曲
女は世界の奴隷か
ラストダンスを私に
イタリアの印象(シャルパンティエ)

2014年2月17日 (月)

今日の音楽 2月17日 大空港

アメリカの映画監督作曲家 アルフレッド・ニューマンは1970年2月17日に亡くなりました。

1900年に生まれたニューマンは5歳の時からピアノを学び、レストランや劇場などで演奏するようになり、ニューヨークに移り住んでからブロードウェイで音楽監督などをやるようになりました。1930年にアーヴィング・バーリンと共にハリウッドへ移住し映画音楽に携わる様なりました。

その後ハリウッドを代表する作曲家、音楽プロデューサーとして1937年から亡くなるまでの間に45作品アカデミー賞にノミネートされ、9回も受賞しています。特に20世紀フォックスのテーマ曲を作曲したことでも知られています。

最後の作品「大空港」も、アカデミー作曲賞にノミネートされました。「大空港」はいわゆるオールスター・キャストによるパニック映画のハシリの作品。後のポセイドン・アドベンチャータワリング・インフェルノの先駆けとなった映画でした。

今まで取り上げた曲
M(プリンセスプリンセス)
ダイアモンド
仮面舞踏会(ハチャトゥリャン)

2014年2月16日 (日)

今日の音楽 2月16日 エン・サガ(伝説)

シベリウスの交響詩「エン・サガ(伝説)」は1893年2月16日にヘルシンキで初演されました。

シベリウスが最初に作曲した交響詩で、「クレルヴォ交響曲」の成功を見た指揮者のカヤヌス がフィンランド情緒たっぷりのアンコール・ピースとして作曲を依頼したのがきっかけでした。出来上がった作品は20分近くの大作になってしまいましたが・・・

タイトルの「エン・サガ」の意味は諸説があって特定されていませんが、非常に深みのある作品で特定のストーリーに基づくものでは無いようです。

今まで取り上げた曲
ウェルテル(マスネ)
ガヴォット(ゴセック)
フルート協奏曲(尾高尚忠)

2014年2月15日 (土)

パイオニア交響楽団第25回定期演奏会のご案内・1

パイオニア交響楽団第25回定期演奏会が1ヵ月後に迫りました。
恒例の演奏曲のご案内です。

今回は、プロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」抜粋をメインに、シベリウスの交響曲第7番、シェイクスピア繋がりで、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲を演奏致します。

「ロミオとジュリエット」は、シェイクスピアの戯曲の中でも最も人気の高い悲劇のひとつです。舞台劇は勿論、様々な作曲家が様々なスタイルで取り上げています。元の話はギリシア神話の中にある「ピュラモスとティスベ」の話で、これを14世紀イタリアのヴェローナの教皇派と皇帝派の抗争に置き換え、教皇派のキャピュレット家と皇帝派のモンタギュー家の血で血を洗う抗争とそれに巻き込まれたキャピュレット家の娘ジュリエットとモンタギュー家の息子ロミオの悲恋を描いた作品です。

有名なところでは、ベルリオーズの劇的交響曲「ロミオとジュリエット」、グノーの歌劇「ロミオとジュリエット」、チャイコフスキーの幻想序曲「ロミオとジュリエット」、ベッリーニの歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」などがありますし、さらにアメリカのマンハッタンを舞台に置き換えた「ウェストサイド物語」といった作品もあります。

プロコフィエフのバレエは52曲からなる長大な作品で、当初は死者はバレエを踊れないという考えで、原作と異なりロミオがジュリエットが仮死状態である事に気づきハッピーエンドとなるというストーリーで完成しましたが、後に振付師などと相談した結果、バレエで死を表現できる事を知らされ、原作どおりの悲劇に書き直されたというエピソードがあります。もし、当初のままのハッピーエンドだったらそれ程の人気は得られなかったでしょうね。

また、演奏時間が2時間半という全曲版からプロコフィエフ自体が抜粋し少し手を加えて3つの演奏会用の組曲を作りました。
昨今の演奏会では、この組曲の中から抜粋して演奏する事が多いようです。
今回の演奏では、この組曲と全曲版から抜粋して、ストーリーのダイジェスト版として演奏致します。

今日の音楽 2月15日 幻想的ワルツ(グリンカ)

ロシア国民楽派の祖と言われる作曲家グリンカは1857年2月15日にベルリンで客死しました。

ロシアの裕福な家に生まれたグリンカはイタリアをはじめ多くの諸外国をまわっている間に、ロシアの民族に根ざした音楽を書きたいと思うようになり、それまでロシアの民族音楽に興味を示す音楽家が殆どいなかった祖国で、民族音楽を切り拓いたわけです。歌劇「皇帝に捧げし命」などで成功をおさめ、後のロシア五人組に大きな影響を与えました。

幻想的ワルツは1839年にピアノ曲として作曲し、この評判を受けてドイツの指揮者ヘルマンがオーケストラ曲に編曲、その後1845年にグリンカ自ら編曲しなおし「ワルツ・スケルツォ」として演奏しましたが、ヘルマンの版もグリンカの版も失われてしまい、亡くなる前年の1856年に再度編曲しなおしたものが現在残されている「幻想的ワルツ」です。後年のチャイコフスキーやグラズノフなどのワルツの原点となった作品と言われています。

チェクノヴォリアン指揮アルメニア交響楽団です。

今まで取り上げた曲
モナリザ
クシコスポスト
グランホタ(タルレガ)

2014年2月14日 (金)

今日の音楽 2月14日 ダウンタウン物語

イギリスの映画監督アラン・パーカーは1944年2月14日にロンドンで生まれました。

当初はコピーライターをやっていましたが、1971年に「小さな恋のメロディ」で原作・脚本を担当し映画と初めて関わり1976年に「ダウンタウン物語」で監督デビュー。1978年には「ミッドナイト・エクスプレス」でゴールデングローブ作品賞やアカデミー脚色賞などを受賞しました。その後も「エンゼルハート」や「エビータ」などを世に出しています。

「ダウンタウン物語」は、禁酒法時代のニューヨークを舞台にした2つのギャングの抗争を描いたミュージカル作品ですが、出演者が全員子供。機関銃から出るのは銃弾ではなくて、「パイ」。まだ14歳のジョディ・フォスターがギャングの情婦として妖艶な魅力を醸しだしていると共に歌も歌っています。

ジョディ・フォスター扮するタルーラが歌っている「私の名はタルーラ」です。

今まで取り上げた曲
加速度円舞曲
夕焼け小焼け
交響曲第2番(ボロディン)

2014年2月13日 (木)

今日の音楽 2月13日 交響曲第1番(オネゲル)

オネゲルの交響曲第1番は1931年2月13日にクーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団の演奏で初演されました。

ボストン交響楽団の指揮者クーセヴィツキーから同団の50周年を記念した作品として委嘱された曲です。この時に依頼された曲は、他に、ラヴェル編曲の「展覧会の絵」 、ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」、プロコフィエフの交響曲第4番 など錚々たる曲でした。

3つの楽章からできており第1楽章は展開部の無い自由なソナタ形式、第2楽章が最も時間の長い緩徐楽章、終楽章は飛び跳ねるような明るい急速な曲です。

今まで取り上げた曲
ブリュンヒルデの自己犠牲
春咲小紅
芸術家の生涯による交響的変容(ゴドフスキー)

2014年2月12日 (水)

今日の音楽 2月12日 国盗り物語のテーマ

作家の司馬遼太郎は1996年2月12日に腹部大動脈瘤破裂で亡くなりました。

1923年に大阪で生まれた司馬遼太郎は旧制大阪外国語学校に入学、第二次大戦で学徒出陣で出兵に際し仮卒業。復員後新日本新聞に入社しましたが倒産、産経新聞に転職し記者として活動する傍ら随筆等を書き、やがて小説を書くようになりました。

1960年に「梟の城」で直木賞を受賞し新聞社を退社。その後は「国盗り物語」「竜馬がゆく」では菊池寛賞 を受賞。1987年の「韃靼疾風録」までの長編や短編を書き続けました。

勿論私もほんの一部しか読んでいません。「北斗の人」「関ヶ原」「新書太閤記」「項羽と劉邦」ぐらいかな。

「国盗り物語」は、戦国時代美濃の斉藤道三が一介の油売りから美濃一国の主になるまでの権謀術数に満ちた生涯を描いた斉藤道三篇と光秀の視点で、道三の意志を継いで天下統一にひた走り本能寺で命を落とす信長を描いた織田信長篇からなります。1973年のNHK大河ドラマでは道三を平幹二郎 、信長を高橋英樹、光秀を近藤正臣 が演じ、音楽は林光が担当しました。

今まで取り上げた曲
スケーターズ・ワルツ
チャーリー・ブラウンという名の少年
ワルツ「女学生」

2014年2月11日 (火)

今日の音楽 2月11日 すべてをあなたに

歌手ホイットニー・ヒューストンは2012年2月11日に入浴中の心臓発作によってニューヨークで死亡しました。

1985年にアルバム・デビューし、これが大ヒット。87年に発売した2枚目のアルバムが全米チャートで初登場1位になりました。1992年には映画「ボディ・ガード」で主役を演じ、サントラのアルバムはグラミー賞を獲得、主題歌の「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は自身最大のヒットとなりました。

2000年代に入ると人気に翳りが出て大麻所持で逮捕されたり夫のDVに悩まされるなど私生活でも落ち込んでしまいましたが、2009年に復活しました。残念ながら薬物禍からは逃れることができず、結局コカインを使用して入浴し心臓発作を起こして溺死してしまいました。

「すべてをあなたに」はデビュー・アルバムの「そよ風の贈り物」(私も持っています)からのシングルカットされた曲(原題は"Saving All My Love for You")で、1978年マリリン・マックーとビリー・デイヴィスJrのマイナーヒット曲のリメイクで、不倫相手の男性にすべての愛を捧げるという歌です。

今まで取り上げた曲
マシュケナダ
交響曲第9番(ブルックナー)
ピアノ協奏曲第20番(モーツァルト)

2014年2月10日 (月)

今日の音楽 2月10日 交響曲第99番(ハイドン)

ハイドンの交響曲第99番は1794年2月10日にロンドンのハノーファー・スクウェア・ルームズにおける第1回ザロモンコンサートで初演されました。

ハイドンの後期ザロモンセットと呼ばれる交響曲の最初の作品で、ハイドンが編成にクラリネットを初めて入れた交響曲が第99番です。102番同様標題を持たないため、なじみの薄い曲ですが、これから最後の作品まで続く充実した交響曲の雛形となる曲とも言えるでしょう。

初めてクラリネットを使ったという事で、クラリネット独自で演奏されたりいろいろ工夫がされています。それ以降は他の木管に追随する形になったので、余程下手糞なクラリネット奏者に演奏されちゃったんでしょうかね。

ジュリーニ指揮ウィーン・フィルです。

今まで取り上げた曲
愛は面影の中に
ホフマンの舟歌
雪娘(リムスキー=コルサコフ)

2014年2月 9日 (日)

今日の音楽 2月9日 華麗なるギャツビー

女優のミア・ファローは1945年2月9日にロサンゼルスで生まれました。

父親はオーストラリアの映画監督、母親は女優という家に生まれ、父親の反対を押し切って女優の道を選び18歳の時に舞台デビュー。翌1964年から放映されたペイトン・プレイス物語で広く名前を知られるようになりました。1968年に「ローズマリーの赤ちゃん」で映画初主演をしました。

翌年の「ジョンとメリー」に引き続き「フォロー・ミー」などでキャリアを重ね、頂点の作品となったのが「華麗なるギャツビー」でした。原作はスコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」。失われた愛を取り戻そうとするギャツビー(ロバート・レッドフォード)と昔の恋人デイジー(ミア・ファロー)のストーリーで、音楽はネルソン・リドルが担当しています。

今まで取り上げた曲
イッツ・トゥ・レイト
ジャングル大帝
イベリア(アルベニス)

2014年2月 8日 (土)

今日の音楽 2月8日 E.T.

アメリカの作曲家ジョン・ウィリアムズは1932年2月8日にニューヨークで生まれました。

UCLAで、作曲をカステルヌーオーヴォ=テデスコ に師事し1952年に徴兵されると軍楽隊の指揮や編曲で活躍し、除隊後ジュリアード音楽院 ピアノ科で学びジャズピアニストとして活動。「チップス先生さようなら」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの音楽監督として映画とのかかわりを持つと1975年にはスピルバーグ監督の「ジョーズ」でアカデミー作曲賞を獲得し一躍映画音楽界の第一人者となりました。その後はスピルバーグやルーカス の作品を中心に数々の名曲を世に送り出しています。

スターウォーズ」、「未知との遭遇」、「スーパーマン」「レイダーズ」「ハリー・ポッターと賢者の石」など大ヒット映画には必ずジョン・ウィリアムズの音楽ありという大御所ですが、何と言ってもアカデミー作曲賞やグラミー賞など数々の賞を総なめにした「E.T.」が個人的には最も好きな作品です。主題曲の「フライング」だけでなく、森の中の神秘的な音楽や、宇宙船の登場する音楽など、どれをとっても一級のシンフォニーですね。

今まで取り上げた曲
シーモンの涙
ヴァイオリン協奏曲(シベリウス)
ピアノ協奏曲第3番(バルトーク)

2014年2月 7日 (金)

今日の音楽 2月7日 レオノーレ序曲第1番

ベートーヴェンのレオノーレ序曲第1番は、ベートーヴェンの死後1828年2月7日にウィーンで初演されました。

ベートーヴェンが最も難産した作品は歌劇「フィデリオ」と言われています。ベートーヴェン唯一のオペラであり、しかも数度にわたる改訂を行いようやく決定稿となったのは初演から10年近く後の事でした。

序曲も紆余曲折があって、4曲作曲されました。初演の時に演奏されたのが「レオノーレ」第2番、最初の改訂上演の時が「レオノーレ」第3番、決定稿として上演された時は「フィデリオ」序曲です。元々ベートーヴェンはこのオペラを歌劇「レオノーレ」として上演したかったのですが、結局諸事情でされがかなわず、最後には序曲も「フィデリオ」序曲と言われるようになってしまいました。

で、この第1番は実際にはオペラの序曲としては演奏されることはありませんでした。1807年に第2稿でのプラハ初演の計画があり、そのために作曲されたものですが、結局プラハ初演は実現せずお蔵入りしてしまったものです。で、何で第1番なのかというと出版社が最初に作曲されたと勘違いした、という洒落にもならない原因だそうです。どっちにしても、第2番、第3番とは全く趣の違う曲です。

クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
歌劇「劇場支配人」序曲
交響曲第2番「ウクライナ」
スペイン交響曲

2014年2月 6日 (木)

今日の音楽 2月6日 負けないで

歌手のZARDの坂井泉水は1967年2月6日に平塚で生まれました。

誰にとっても「元気の出る曲」とか「応援歌」みたいな曲はあると思います。
クラシック音楽の場合、長調から短調というように途中で転調したり曲想を180度変える事が多いので、行進曲などを別にすれば、なかなか「元気の出る曲」を探すのは大変です。まあ、強いて言えばロッシーニの序曲なんて、後半ロッシーニ・クレッシェンドで高揚して終わる曲が多いので「元気」は出そうですね。

歌になれば歌詞がありますから、そういう内容の曲も多いのでしょうが、JPOPではZARDの「負けないで」や岡本真夜の「TOMORROW」あたりが曲も歌詞も「応援歌」というのにぴったりでしょうね。

ZARDは当初は全くステージ活動をしなくて、テレビなどへの露出もなかったので謎の歌手(グループ?)でしたが、ZARD=坂井泉水を中心としたグループという事が公になって、露出も少しずつ増えた頃に癌になって入院し転落死してしまったのは残念でした。

管弦楽のための協奏曲(コダーイ)
Mr. Melody
花火(ストラヴィンスキー)

2014年2月 5日 (水)

今日の音楽 2月5日 室内管弦楽のためのディヴェルティスマン

フランスの作曲家ジャック・イベールは1962年2月5日にパリで亡くなりました。

イベールの音楽と言えば、よく言えば軽妙洒脱、悪く言えば非正統派の音楽という感じなのですが、この室内管弦楽のためのディヴェルティスマンも同様。元々は「イタリアの麦藁帽子」という喜劇の付随音楽として1929年に作曲した作品の中から6曲を選んで室内管弦楽用に編曲したものです。

第1曲が序曲、第2曲が行列、第3曲夜想曲、第4曲ワルツ、第5曲パレード、第6曲フィナーレからできています。第2曲では、有名なメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の中の結婚行進曲がパロディ化されて登場しますし、第4曲はただのワルツではなくフランス風のウィンナワルツが最後は軍楽隊のパロディで終わるという楽しい内容の曲です。

今まで取り上げた曲
オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
旧友
柳の歌~歌劇「オテロ」

2014年2月 4日 (火)

今日の音楽 2月4日 スクールズ・アウト

アメリカのロック歌手アリス・クーパーは1948年2月4日にデトロイトで生まれました。

とにかく1970年代を代表する色物系のロック・ミュージシャンでした。アリス・クーパーは元々グループ名でもありましたが、ヴィジュアル系のハシリとも言えるでしょう。

1969年にデビューし、1971年に「スクールズ・アウト」がヒットしメジャーの仲間入り。1980年代に入るとバンドも解散し一時の輝きは無くなりましたが80年代半ばから再び見直され精力的な活動を続けています。

アルバム「スクールズ・アウト」は学校の机を模した開閉できる変形ジャケットを紙製のパンティで包んだ変わった装丁でも話題になりました。内容は完全なサボタージュソングです。

今まで取り上げた曲
青春の輝き
遥かなる影
愛は永遠に

2014年2月 3日 (月)

今日の音楽 2月3日 海原の小舟

ラヴェルの海原の小舟の管弦楽編曲版は1907年2月3日にピエルネ指揮コロンヌ管弦楽団によってパリで初演されました。

1905年30歳の時にラヴェルが作曲したピアノのための組曲「」の中から、ラヴェルはこの「海原の小舟」と「道化師の朝の歌」を管弦楽用に編曲しています。まずは翌年の1906年に第3曲の「海原の小舟」を編曲し初演を果たしましたが、本人は気に入っていたにもかかわらず良い評判を得られなかったために、ラヴェルはこの作品を封印してしまいました。

道化師の朝の歌は、それから10年以上も経って1919年に初演され1923年には出版されましたが、「海原の小舟」の方は結局ラヴェルが生きている間には封印は解かれず出版も死後の1950年でした。

波に揺られ海にたゆとう舟の姿がうまく表現されてはいますが、小舟?という感じでは無いかな。ちょっとオーケストレーションが大袈裟すぎたのかもしれません。原曲のピアノの方がまだ少しは「小舟」という感じが出ているでしょうか。

まあ、原題のbarqueがボートという言葉ですので、必ずしも小さい舟を表しているわけではありませんけど・・・

今まで取り上げた曲
ペレアスとメリザンド(フォーレ)
ローマの謝肉祭
真夏の夜の夢序曲

2014年2月 2日 (日)

今日の音楽 2月2日 交響曲第102番(ハイドン)

ハイドンの交響曲第102番は1795年2月2日にロンドンで初演されました。

ハイドンの交響曲第96番は「奇蹟」という標題が付けられていますが、本来はこの曲が「奇蹟」という標題になるはずの曲でした。というのも、この初演の日にハイドンがステージに姿を見せたところ観客がハイドンを良く見ようとステージ近くまで押し寄せたためホールの中央に空席ができたところにシャンデリアが落下したが怪我人は無かったという話が、何故か96番にすり替わったしまったようです。

100番「軍隊」、101番「時計」、103番「太鼓連打」、104番「ロンドン」という有名な曲に挟まれて地味な存在の曲ですが、緩徐楽章の第2楽章で初めてミュートつきトランペットやティンパニを使用するという試みも行っているなど、前後の曲と遜色のない曲です。

ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏です。

今まで取り上げた曲
安らぎの世界へ
愛の喜び(クライスラー)
ベートーヴェンの主題によるロンディーノ

2014年2月 1日 (土)

今日の音楽 2月1日 交響曲第1番(メンデルスゾーン)

メンデルスゾーンの交響曲第1番は1827年2月1日にシュルツ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されました。

メンデルスゾーンは12歳から14歳にかけて12曲の弦楽のための交響曲を作曲し、15歳の時に始めて作曲したフル・オーケストラの曲が交響曲第1番です。さすがの早熟のメンデルスゾーンも、まだ彼の音楽を確立していないので、この第1番は先人の影響が色濃く出ています。ウェーバー、ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトの影響が各楽章に出ています。

サヴァリッシュ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
黄色いリボン
私の名はミミ
私が町を歩けば

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »