今日の音楽 2月7日 レオノーレ序曲第1番
ベートーヴェンのレオノーレ序曲第1番は、ベートーヴェンの死後1828年2月7日にウィーンで初演されました。
ベートーヴェンが最も難産した作品は歌劇「フィデリオ」と言われています。ベートーヴェン唯一のオペラであり、しかも数度にわたる改訂を行いようやく決定稿となったのは初演から10年近く後の事でした。
序曲も紆余曲折があって、4曲作曲されました。初演の時に演奏されたのが「レオノーレ」第2番、最初の改訂上演の時が「レオノーレ」第3番、決定稿として上演された時は「フィデリオ」序曲です。元々ベートーヴェンはこのオペラを歌劇「レオノーレ」として上演したかったのですが、結局諸事情でされがかなわず、最後には序曲も「フィデリオ」序曲と言われるようになってしまいました。
で、この第1番は実際にはオペラの序曲としては演奏されることはありませんでした。1807年に第2稿でのプラハ初演の計画があり、そのために作曲されたものですが、結局プラハ初演は実現せずお蔵入りしてしまったものです。で、何で第1番なのかというと出版社が最初に作曲されたと勘違いした、という洒落にもならない原因だそうです。どっちにしても、第2番、第3番とは全く趣の違う曲です。
クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏です。
今まで取り上げた曲
歌劇「劇場支配人」序曲
交響曲第2番「ウクライナ」
スペイン交響曲
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