今日の音楽 2月3日 海原の小舟
ラヴェルの海原の小舟の管弦楽編曲版は1907年2月3日にピエルネ指揮コロンヌ管弦楽団によってパリで初演されました。
1905年30歳の時にラヴェルが作曲したピアノのための組曲「鏡」の中から、ラヴェルはこの「海原の小舟」と「道化師の朝の歌」を管弦楽用に編曲しています。まずは翌年の1906年に第3曲の「海原の小舟」を編曲し初演を果たしましたが、本人は気に入っていたにもかかわらず良い評判を得られなかったために、ラヴェルはこの作品を封印してしまいました。
道化師の朝の歌は、それから10年以上も経って1919年に初演され1923年には出版されましたが、「海原の小舟」の方は結局ラヴェルが生きている間には封印は解かれず出版も死後の1950年でした。
波に揺られ海にたゆとう舟の姿がうまく表現されてはいますが、小舟?という感じでは無いかな。ちょっとオーケストレーションが大袈裟すぎたのかもしれません。原曲のピアノの方がまだ少しは「小舟」という感じが出ているでしょうか。
まあ、原題のbarqueがボートという言葉ですので、必ずしも小さい舟を表しているわけではありませんけど・・・
今まで取り上げた曲
ペレアスとメリザンド(フォーレ)
ローマの謝肉祭
真夏の夜の夢序曲
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