今日の音楽 2月15日 幻想的ワルツ(グリンカ)
ロシア国民楽派の祖と言われる作曲家グリンカは1857年2月15日にベルリンで客死しました。
ロシアの裕福な家に生まれたグリンカはイタリアをはじめ多くの諸外国をまわっている間に、ロシアの民族に根ざした音楽を書きたいと思うようになり、それまでロシアの民族音楽に興味を示す音楽家が殆どいなかった祖国で、民族音楽を切り拓いたわけです。歌劇「皇帝に捧げし命」などで成功をおさめ、後のロシア五人組に大きな影響を与えました。
幻想的ワルツは1839年にピアノ曲として作曲し、この評判を受けてドイツの指揮者ヘルマンがオーケストラ曲に編曲、その後1845年にグリンカ自ら編曲しなおし「ワルツ・スケルツォ」として演奏しましたが、ヘルマンの版もグリンカの版も失われてしまい、亡くなる前年の1856年に再度編曲しなおしたものが現在残されている「幻想的ワルツ」です。後年のチャイコフスキーやグラズノフなどのワルツの原点となった作品と言われています。
チェクノヴォリアン指揮アルメニア交響楽団です。
今まで取り上げた曲
モナリザ
クシコスポスト
グランホタ(タルレガ)
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