今日の音楽 1月9日 夜のガスパール
ラヴェルのピアノのための組曲「夜のガスパール」は1909年1月9日にビニェス のピアノでパリで初演されました。
フランスの詩人ルイ・ベルトランの同名の遺作詩集を題材にしたピアノ曲で、「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」の3曲の組曲からなります。ラヴェルのピアノの組曲の多くは自身で管弦楽に編曲していますが、この曲は編曲を施さなかった数少ない曲のひとつです。
3つの曲は、ソナタ形式、テンポの緩い曲、ロンド形式という古典的なソナタ形式を意識して作曲された組曲のため、予備知識なしで聞いた場合ピアノソナタに感じられる曲です。演奏は難しく、特に第3曲「スカルボ」は当時最大の難曲と言われていたバラキレフの「イスラメイ」を凌ぐ曲と言われていました。
ミケランジェリのピアノです。
今まで取り上げた曲
版画(ドビュッシー)
さびしんぼう
練習曲op.10-3「別れの曲」
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