今日の音楽 1月7日 フルート・ソナタ(プーランク)
20世紀を代表するフルート奏者、ジャン・ピエール・ランパルは1922年1月7日にマルセイユで生まれました。
1943年にパリ音楽院に入学しわずか5ヶ月で卒業。1946年からヴィシー歌劇場管弦楽団へ入団し翌年ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝しソロ活動を開始。1956年からつとめたパリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者を1962年に退任し、以後は世界最高のフルート奏者として全世界を演奏旅行などでまわりましたが2000年に78歳で亡くなりました。
ランパルはフルートをヴァイオリンやピアノと同様にソロ楽器としての観賞に耐えうるところまで高めたヴィルトーゾでバロックから現代音楽まで幅広いレパートリーで知られた奏者です。彼に作品を献じた作曲家も多く、1899年の1月7日に生まれ誕生日が同じプーランクもフルート・ソナタを献呈しています。
プーランクのフルートソナタは20世紀のフルートソナタでは最高の曲といわれる曲で初演はランパルとプーランク自身のピアノで行われ大好評だったそうです。明るくウィットに富んだ作品の多いプーランクですが、この曲はベースには同様の明るさがありますが、人気の理由は高貴な悲しみをたたえた第2楽章の存在でしょう。
ランパルのフルート、ヴェイロン=ラクロワのピアノです。
今まで取り上げた曲
プー横丁の家
ダニーの歌
ピアノ協奏曲第2番(リスト)
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