今日の音楽 1月4日 いつか王子様が
グリム兄弟の兄ヤーコブは1785年1月4日に生まれました。
ヤーコブは正式な名前は、ヤーコブ・ルートヴィヒ・カール・グリム。言語の研究家として知られています。
大学時代に新進の法学者ザヴィニー教授の影響で、ドイツの古文学や民間伝承に興味をいだきグリム童話集を編纂することになりました。1812年に第1巻、1815年に第2巻が刊行され、160以上の言語に翻訳され聖書に匹敵するほど広く読まれています。
1990年代にはグリム童話の残虐性(ヘンゼルとグレーテルで魔女を焼き殺す、とかシンデレラではシンデレラの結婚式で姉妹が鳥に目を食べられるとか)に焦点をあてて、「本当は恐ろしい・・・」のような著作がブームになりましたが、そういう本がベストセラーになるほど知られた著作だという事でしょう。
音楽や映画でもグリム童話を元にした作品は数多くありますが、フランスのペローなど他の民話編纂者と重複するものも多く、どちらを下敷きにしているか明確でないものもあります。
クラシックでは、
シンデレラはロッシーニのオペラ 、プロコフィエフのバレエなど
ヘンゼルとグレーテルは、フンパーディンクのオペラ
が代表例です。
映画では、ディズニーが多くの話を取り入れてアニメ化していますが、最も有名なものが「白雪姫」でしょう。
1937年にディズニーの長編アニメ第1作として製作された「白雪姫」は原題の"Snow White and the Seven Dwarfs"が示すように、白雪姫を助ける7人の小人たちにも焦点を当てて作られています。音楽も、小人たちが歌う"Hi Ho"も有名ですが、白雪姫が小人たちに歌う「いつか王子様が」(Someday My Prince will Come)がピノキオの「星に願いを」と並んでスタンダードナンバーとなっています。
リンダ・ロンシュタットの歌です。
今まで取り上げた曲
奥様女中(ペルゴレージ)
カロ・ミオ・ベン
大学祝典序曲
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