今日の音楽 1月27日 交響曲第40番(モーツァルト)
2010年4月に今日の音楽を始めて4年弱になるわけですが、その間取り上げた作品が多い作曲家は3位がチャイコフスキー24曲、2位がベートーヴェン29曲で、トップがモーツァルトの32曲となっています。しかも、モーツァルトは名の知れた曲でもまだ取り上げ切れていないのですから、やっぱり凄い作曲家ですねぇ。
1756年1月27日はモーツァルトの誕生日なので、モーツァルトを取り上げますが、まだ交響曲で最も有名な曲を取り上げていませんでした。交響曲第40番です。
モーツァルトは41曲ある番号つきの交響曲の中で短調の曲はたった2曲。しかも両方ともト短調です。40番は特に日本では最も人気のある曲ですが、人気だけでなく曲自体も非常に緻密な構成で高い緊張感の続く曲になっています。管楽器の編成は初稿ではフルート1本とオーボエ、ファゴット、ホルンが各2本ですが、改訂稿で2本のクラリネットが加えられています。トランペットとティンパニを欠いているため華やかさは全くありませんが、ヴィオラのモヤモヤの中から出てくる第1楽章の冒頭の主題は非常に切なく、多くのジャンルの音楽に転用されています。第2楽章はリズムを殆ど持たない緩徐楽章で、第3楽章はメヌエットと言っても舞曲的要素を排除した楽章、終楽章は第1楽章同様緊張感の連続というモーツァルトにある天真爛漫さや明るさとは程遠い独特の曲です。
アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏です。
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