今日の音楽 1月21日 交響曲第3番「メーデー」
ショスタコーヴィチの交響曲第3番変ホ長調「メーデー」は1930年1月21日にレニングラードのゴーリキー文化宮殿で、ガウク指揮レニングラードフィル の演奏で初演されました。
この曲は、ソヴェト共産党によって受けた批判の影響で初演の延期を余儀なくされた第4番の前の交響曲で、標題通り、労働者の祭りの祝祭的な雰囲気の強い前衛的な要素が影をひそめた作品です。5部に分けられる単一楽章からできていて、労働歌など親しみやすいメロディの引用がある曲になっています。
これ以降、ショスタコーヴィチの作品に思想的な陰陽が見え隠れするわけですが、この曲はそういう陰陽という意味合いが弱かった最後の交響曲となっています。合唱が入り、曲全体も4拍子という比較的単純な構成です。
ロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団です
今まで取り上げた曲
カントリー・ロード
旅への誘い(デュパルク)
レクイエム(ケルビーニ)
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