今日の音楽 1月15日 世の終わりのための四重奏曲
メシアンの世の終わりのための四重奏曲は、ゲルリッツの捕虜収容所にてメシアンのピアノ等によって初演されました。
まあ、題名を聞くと、ヨハネの黙示録を基にした物凄い内容の曲という雰囲気がするんですけれど、原題をそのまま訳すと「時の終わりのための・・・」なので、ちょっとホッとします。が、作曲されたのが実際にメシアンが捕虜収容所にいた時なので、それなりに濃い内容の曲です。編成はクラリネットとピアノとヴァイオリンとチェロ。
6日にわたる天地創造の後の安息日が延長された平穏な8日目の8に由来する8楽章の構成からできています。
第1楽章 水晶の典礼 前奏曲にあたる曲
第2楽章 世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ
第3楽章 鳥たちの深淵
第4楽章 間奏曲 ピアノを除く三重奏です
第5楽章 イエスの永遠への賛歌 チェロとピアノのデュエットです
第6楽章 7つのトランペットのための狂乱の踊り 勿論トランペットは使っていませんが、終始ユニゾンです。
第7楽章 世の終わりを告げる天使のための虹の混乱
第8楽章 イエスの不滅性への賛歌 ヴァイオリンとピアノのデュエットで、非常に遅いテンポの曲です
実際には収容所での初演のため、チェロは弦が3本しかなかったり、ピアノも弦が切れていて出ない音があったりという状況だったそうですが、メシアンの生涯最高の反応と言うほど成功裡に終わったようです。
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