今日の音楽 1月13日 ケンタッキーの我が家
アメリカの作曲家スティーヴン・フォスターは1864年1月13日、ニューヨークのホテル滞在中に転倒によって頚動脈を切断し、37歳で亡くなりました。
フォスターはまだ黎明期のアメリカの音楽を支えた作曲家です。比較的裕福な家庭に生まれ、音楽を嗜みほぼ独学で作曲を学びました。1850年代には「スワニー河」「主人は冷たい土の下で」など傑作を次々と発表し作曲家として円熟してきましたが、1855年に両親、56年に兄が次々と他界し貧困生活に入りました。この頃から先払い契約、全版権の売却などで食いつなぎましたが、やがてその日暮しになり妻子も去り飲酒に溺れた孤独な生活になりました。
アメリカ音楽の黎明期のため作曲家という職業も確立しておらず版権や印税も整備されていなかったためフォスターが作曲によって得ることが出来た金額は僅かなものだったそうです。結局ホテルで酔っ払って寝ていて、起き上がった時によろけて鏡を割ってしまい、それが頚動脈を切断して死に至るという結果になってしまったわけです。
数あるフォスターの曲の中でも「ケンタッキーの我が家」は最も人気の高い曲のひとつです。遠く故郷のケンタッキーを離れた奴隷がふるさとを懐かしんで歌った歌です。
ロバート・ショウ合唱団です。
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