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2013年12月31日 (火)

今日の音楽 12月31日 ダンスはうまく踊れない

女優の高樹澪は1959年12月31日に福岡で生まれました。

高校卒業後銀行勤めをしていましたが22歳の時に退職し芸能マネージャーをめざしたところ、面接の時に気に入られてオーディションを受けて女優の道を歩むことになりました。

1981年に「モーニングムーンは粗雑に」で映画デビューし、挿入歌の「恋の女のストーリー」も歌いました。芸名は、この映画のヒロインの名前を頂戴したものです。翌年3枚目のシングル「ダンスはうまく踊れない」が大ヒット。その後映画にTVに活躍していましたが2003年に片側顔面痙攣を患って治療のために芸能活動を休止。頭蓋骨を開く危険な手術を決意し成功、リハビリの後2009年12月放送の「魔女たちの22日」で復活し、現在は通常に芸能活動を行っています。

ダンスはうまく踊れないは、井上陽水が当時付き合っていた現在の奥様石川セリ のために作った曲で、金曜ミステリー劇場の主題歌となってシングル化された曲です。

今まで取り上げた曲
緑の風のアニー
フライ・アウェイ
わが友カリプソ号

2013年12月30日 (月)

今日の音楽 12月30日 交響曲第4番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチの交響曲第4番は1961年12月30日にコンドラシン指揮モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でモスクワ音楽院大ホールにて初演されました。

第4番は1936年から1937年にかけて作曲されたものですが、当時ショスタコーヴィチは「ムツェンスク郡のマクベス夫人」が1936年のソ連共産党の機関紙「プラウダ」によるプラウダ批判 を浴びた影響があり最終リハーサルまで進んでいたものの初演が撤回され長い間お蔵入りしていました。

ショスタコーヴィチの15曲の交響曲の中でも最も大きな編成であり、最も演奏が困難な曲として知られている第4番はマーラーの影響が強い曲です。マーラーの交響曲第1番からの引用や大地の歌 の終結部の引用などを聴くことができます。楽章は3つなのですが、いずれも長大で60分ほどの演奏時間がかかります。

第3楽章、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
組曲「道化師」(カバレフスキー)
交響曲第2番(ブラームス)

2013年12月29日 (日)

今日の音楽 12月29日 交響詩「ポヒョラの娘」

シベリウスの「ポヒョラの娘」は1906年12月29日にシベリウス自身の指揮によるマリインスキー劇場管弦楽団の演奏で初演されました。

シベリウスはフィンランドの叙事詩「カレワラ」に基づく作品を数多く作曲しています。クレルヴォ交響曲レンミンカイネン組曲 、ルオンノタルなどがそれにあたります。

ポヒョラの娘は、英雄ワイナミョイネン の物語で、ワイナミョイネンが旅の途中で出会ったポヒョラの娘を同行に誘うが、娘は自分の課した数々の困難な試練を果たした者だけに同行すると言い、ワイナミョイネンは魔術によって果たそうとするものの、悪魔に邪魔をされ負傷してしまい、諦めてひとりで旅立つという話。編成にコルネットが加わったシベリウスとしては珍しいフランス風の編成になっています。

オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
弦楽四重奏曲(ドビュッシー)
ふるさと
からたちの花

2013年12月28日 (土)

今日の音楽 12月28日 ポルカ「テープは切られた」

ヨハン・シュトラウス二世、ヨゼフ・シュトラウスの弟、エドゥアルト・シュトラウスは1916年12月28日に81歳で亡くなりました。

エドゥアルト・シュトラウスは、偉大な2人の兄の陰に隠れ作曲家としては目立たない存在ですが、オーケストラの指揮者としての評価は兄を凌いだと言われています。

そのために、彼の作品は殆ど演奏されないのですが、その中で最も知られているのがポルカ「テープは切られた」です。1869年に30周年を迎えたオーストリアの北部鉄道会社での記念舞踏会用に作曲されたもので、フルートとピッコロによる汽笛を模した旋律からはじまり、汽車旅の楽しさを表現したポルカ・シュネルです。ブラシで叩かれる小太鼓が汽車の擬音が面白いです。

今まで取り上げた曲
水の戯れ
交響曲「画家マチス」
道化師の朝の歌

2013年12月27日 (金)

今日の音楽 12月27日 天使の墓標

映画監督の山根成之は1991年12月27日に55歳の若さで亡くなりました。

東京の向島で生まれ小学生の頃から無類の映画好き。高校3年の時には年間800本の映画を見たそうです。俳優をめざしていましたが、方向転換をして日大芸術学部を卒業し松竹へ入社。1968年に「復讐の歌が聞こえる」で監督に昇格し1973年に「同棲時代」で単独による初メガホンをとりました。

作品としてはアイドル物が多かったため監督としての評価は高くはありませんでしたが晩年は「五番町夕霧楼」や「黄金の犬」といった話題作を撮るようになり、これからという矢先に亡くなってしまいました。

「黄金の犬」は西村寿行 原作のサスペンスで犬の帰巣本能をテーマとした作品です。主題歌は長瀬晴美の歌った「天使の墓標」です。

今まで取り上げた曲
華麗なるヒコーキ野郎
さくらんぼの実る頃
詩曲(ショーソン)

2013年12月26日 (木)

今日の音楽 12月26日 ポントの王ミトリダーテ(モーツァルト)

モーツァルトの歌劇「ポントの王ミトリダーテ」は1770年12月26日にミラノ宮廷劇場で初演されました。

オペラ・セリア自体の作曲数が非常に少ないモーツァルトの最初のオペラ・セリアが「ポント王ミトルダーテ」です。モーツァルトのオペラというと、「フィガロの結婚」「魔笛」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」といったオペラ・ブッファジングシュピール が人気が高いため、オペラ・セリアが上演される機会は多くなく、こういう作品がある事自体あまり知られていないようです。

「ポント王ミトリダーテ」は14歳の時にオーストリアのロンバルディア地方総督府長官のフィルミアン伯爵からの依頼で作曲されました。プルターク英雄伝 にも登場するアナトリア半島のポントスの王ミトリダテス6世 という古代ローマとの抗争を繰り返した王の事で、婚約者をめぐる家族との葛藤の話です。序曲は典型的なイタリア風序曲(シンフォニア)の形式をとっています。

序曲です。

今まで取り上げた曲
悲劇的序曲
歌劇「ノルマ」(ドニゼッティ)
タピオラ(シベリウス)

2013年12月25日 (水)

今日の音楽 12月25日 静かな海と楽しい航海(ベートーヴェン)

ベートーヴェンのカンタータ「静かな海と楽しい航海」op.112は1815年12月25日にウィーンで初演されました。

ゲーテの詩「海上の凪」と「成功した航海」に基づく8分程度の短いカンタータです。同じ詩から曲想を得て後にメンデルスゾーンが演奏会用序曲を作曲していますが、そちらの方が演奏される頻度は高いようです。

ベートーヴェンの作品は2つの詩に基づく2部構成で、完成した曲はゲーテに捧げられています。

今まで取り上げた曲
誰かが誰かを愛している
ライムライト
亡き王女のためのパヴァーヌ

2013年12月24日 (火)

今日の音楽 12月24日 ダクシー・ドライバー

アメリカの作曲家バーナード・ハーマンは1975年12月24日に亡くなっています。

1911年ニューヨークで生まれたバーナード・ハーマンはジュリアード音楽院を卒業後、指揮者、作曲者として数々のクラシック音楽の録音を残しました。作品は多岐にわたっており、交響曲、オペラ、室内楽などと共に機会音楽としての映画音楽の分野でも活躍しました。

1941年には「悪魔の金」でアカデミー作曲賞を受賞し、その後ヒッチコック監督作品で「ハリーの災難」「間違えられた男」「知りすぎていた男」「めまい」「北北西に進路をとれ」「サイコ」など主な作品の音楽を担当しましたが、「引き裂かれたカーテン」での音楽の出来栄えをめぐってヒッチコックと対立し、その後は一緒に仕事をすることがありませんでした。

ヒッチコック映画以外では、トリュフォーの「華氏451」「黒衣の花嫁」などの音楽を担当しました。

「タクシー・ドライバー」は1976年に公開されたマーティン・スコセッシ 監督作品で、バーナード・ハーマンの遺作となった作品です。カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した傑作で、ベトナム帰りのタクシー運転手が、腐敗しきった社会への怒りや虚しさから精神を病んで自己の存在を世に知らしめるために過激な行動に出るという内容。タクシー・ドライバーにはロバート・デ・ニーロ 、売春婦役でジョディ・フォスター が出演した作品。ニューヨークの夜を流すタクシーのバックに流れる音楽が印象的でした。

今まで取り上げた曲
かもめの水兵さん
管弦楽のための3つの小品(ベルク)
オー・ホーリー・ナイト

2013年12月23日 (月)

今日の音楽 12月23日 My perfect blue

作家の宮部みゆきは1960年12月23日に東京都江東区で生まれました。

高校卒業後OLなどを経験し、ワープロ購入と同時に小説を書き始めました。その後法律事務所で5年間働いた事が推理小説創作に役立ったようです。

1984年から小説教室に通い、教室の仲間の勧めでオール読物推理小説新人賞に応募し3回目の1986年に候補になり翌年に受賞し短編「我らが隣人の犯罪」でデビュー。1989年から専業作家になり「魔女はささやく」で1989年の日本推理サスペンス大賞 を受賞したことを皮切りに、「龍は眠る」(1992年日本推理作家協会賞)、「火車」(1993年山本周五郎賞)、「理由」(1998年直木三十五賞)、「模倣犯」(2001年毎日出版文化賞特別賞)、「名もなき毒」(2007年吉川英治文学賞)など多くの受賞暦持ちます。

「パーフェクト・ブルー」はミステリ叢書「鮎川哲也と十三の謎」の第5回配本として1989年2月に発売された作品で、探偵事務所の調査員蓮見加代子を主人公としたミステリー。原作は加代子の飼っている元警察犬のマサの第1人称の形で書かれた作品です。

2012年に瀧本美織の主演でテレビドラマ化され、その主題歌が柴咲コウの歌った「My Perfect Blue」です。

今まで取り上げた曲
スターバト・マーテル(ドヴォルザーク)
ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェン)
聖母の宝石間奏曲(ヴォルフ=フェラーリ)

2013年12月22日 (日)

今日の音楽 12月22日 ニューヨーク炭鉱の悲劇

ビージーズのロビン・ギブとモーリス・ギブは1949年12月22日にイギリスのマン島 で生まれました。

ギブ兄弟は二卵性双生児で1958年に父の仕事でオーストラリアに移住し小遣い稼ぎで歌を歌うようになりました。長兄のバリー・ギブと3人を中心にビージーズを結成しイギリス帰国後の1967年に「ニューヨーク炭鉱の悲劇」でメジャー・デビューを果たしました。

実際にニューヨーク炭鉱で事故があったわけではなく1966年にウェールズで起きた事故に発想を得て作られたもので、暗闇に閉じ込められてしまった2人の会話という形で歌われている曲です。

今まで取り上げた曲
クラリネット五重奏曲(モーツァルト)
牧神の午後への前奏曲
交響曲第5番(ベートーヴェン)

2013年12月21日 (土)

今日の音楽 12月21日 映画「黄昏」のテーマ

アメリカの女優ジェーン・フォンダは1937年12月21日にニューヨークで生まれました。

父親が「荒野の決闘」などで知られるヘンリー・フォンダ 、弟が「イージー・ライダー」のピーター・フォンダという俳優一家で育ち1960年に「のっぽ物語」で映画デビュー。1970年代にはベトナム戦争に対する反戦運動に傾倒してい事もあり、先鋭的な女優として名を馳せました。

父親であるヘンリーの浮気が元で、母親が自殺したことから父親との確執が生まれ、父親と絶縁の状態が続きましたが、年月を経てようやく和解。ヘンリーがアカデミー賞に縁が無く、主演男優賞への思いが強い事を知っていたジェーンが、彼のために版権を買って映画化したのが「黄昏」でした。

実際のヘンリーとジェーンの間を思い起こさせるような老夫婦と娘の確執を描いた作品で、老夫婦にヘンリーとキャサリン・ヘプバーン を配し、自らも娘役で共演。映画は興行的にも成功を収め、ヘンリーはアカデミー主演男優賞を、キャサリンは主演女優賞を受賞。ヘンリーの76歳での受賞は史上最高齢の受賞、キャサリンは4度目という史上最多受賞の更新という記録も作っています。

ヘンリーは、体調を悪くしてアカデミー賞の授賞式にはジェーンが出席しました。ヘンリーはその数ヵ月後に亡くなっており文字どおり最後の一花となったわけです。

音楽はデイヴ・グルーシン が担当しました。

今まで取り上げた曲
白と黒で(ドビュッシー)
歌劇「ボッカチオ」(ズッペ)
詩曲(フィビヒ)

2013年12月20日 (金)

今日の音楽 12月20日 華麗なる大円舞曲

20世紀を代表するピアニストのひとり、アルトゥール・ルービンシュタインは1982年12月20日に亡くなりました。

1887年にポーランドでユダヤ人として生まれ、2歳の時に姉のピアノレッスンを聴いて、それをより魅惑的に再現したという伝説の神童で7歳の時にデビューを飾りました。10歳の時にベルリンに移って音楽の勉強を続け13歳でベルリン交響楽団と共演、1906年にカーネギーホールで行ったリサイタルが批評家から良い評価を得られなかったため4年間演奏活動を停止して技巧・表現に磨きをかけました。

1976年飛蚊症による視力低下で引退するまで89歳まで演奏活動を続けました。ポーランド生まれという事からも彼にとってショパンは特別の存在で、録音技術の進歩にともない複数回レコーディングをしています。

何の曲を取り上げようかと思いましたが、ショパンのピアノ作品の中でも最も華麗なワルツの中で最初に出版された、第1番変ホ長調の「華麗なる大円舞曲」op.18を取り上げます。

この曲は演奏は比較的平易ですが演奏効果が高いことからピアニストには好んで取り上げられる曲です。三部形式ですが、4つの主題が現れ冒頭のファンファーレと共に華やかさを表しています。

今まで取り上げた曲
メインテーマ
ロザムンデ
スティング

2013年12月19日 (木)

今日の音楽 12月19日 哀しみの終わるとき

イタリアの映画俳優マルチェロ・マストロヤンニは1996年12月19日にすい臓癌で死亡しました。

第二次大戦で従軍し、敗戦後捕虜収容所に入れられましたが脱出し、戦後1945年から演劇の世界に入りました。名監督のヴィスコンティ に認められ1947年の「レ・ミゼラブル」で俳優としてのキャリアをスタート。1959年に公開されたフェリーニ監督の「甘い生活」のゴシップ記者役で名声を博しました。

イタリア式離婚狂想曲」、「昨日・今日・明日」、「ひまわり」をはじめ数多くの映画に出演しています。

「哀しみの終わるとき」は女流映画監督のナディーヌ・トランティニアン が自分の次女ポリーヌが生まれてまもなく突然亡くなった悲痛な体験を自ら監督し、マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーブが主演した1971年のフランス映画。主題歌は、当時のフレンチ・ポップスをリードしていたミシェル・ポルナレフが歌っていました。

今まで取り上げた曲
マノン・レスコー
宇宙のファンタジー
バラ色の人生

2013年12月18日 (水)

今日の音楽 12月18日 交響曲第13番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチの交響曲第13番は1962年12月18日にモスクワ音楽院大ホールにてコンドラシン指揮モスクワフィルの演奏で初演されました。

交響曲第13番変ロ長調op.113は、「バビ・ヤール」という通称をもつ歌のついた曲です。バビ・ヤールはウクライナの首都キエフにある峡谷の名前でナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺があった場所としても知られています。犠牲者は10万人と言われてるホロコーストにおいて1件で最大の死者を出した事件と言われています。

この曲はこの事件とともに、帝政ロシア末期のユダヤ人迫害にも触れ、ソヴェト連邦となった現在もユダヤに対する差別が存在することをほのめかしています。

多民族国家で共産主義であるソ連では人種差別は存在しないとしていた当時の政府からも、初演後に強制的に第1楽章の歌詞を変更させられ「ファシズムの侵攻を阻んだロシアを讃える詞」に変更させられたという経緯をもっています。

それぞれの楽章は副題をもっていて、第1楽章「バビ・ヤール」、第2楽章「ユーモア」、第3楽章「商店で」、第4楽章「恐怖」、第5楽章「出世」という、どれも皮肉をたっぷり含んだリアルな詩になっています。

ミヒャエル・ペトレンコ指揮マリインスキー劇場管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
イタリア奇想曲
くるみ割り人形
水のいのち(高田三郎)

2013年12月17日 (火)

今日の音楽 12月17日 ピアノソナタ第1番(ブラームス)

ブラームスのピアノソナタ第1番は1853年12月17日にブラームス自身の演奏で、ライプツィヒのゲヴァントハウスで初演されました。

ブラームスは、シューマン、リスト、ショパンに比較して劣らぬほどのピアノの名手だったようですが、演奏者として活躍するよりも作曲家の道を選んだためピアニストとしての名声は残っていません。しかし、名手だったことでピアノが登場する曲は一筋縄ではいかない難しい曲が多いようです。

この、ピアノソナタ第1番は敬愛するベートーヴェンのピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」 を意識して作曲したものです。第1楽章の第1主題のモチーフEEFGAG)が全楽章に登場します。

ツィマーマンのピアノ独奏です。

今まで取り上げた曲
交響曲第10番(ショスタコーヴィチ)
シンコペーテッド・クロック
交響曲第7番「未完成」

2013年12月16日 (月)

今日の音楽 12月16日 オンファールの糸車

サン=サーンスは1921年12月16日にアルジェリア旅行中に亡くなりました。

モーツァルトと並ぶほどの神童タイプで2歳でピアノを弾き3歳で作曲をしたと言われるほどの音楽家で、しかも86歳というモーツァルトの倍以上の人生を過ごしたサン=サーンスは膨大な作品を遺しています。と言っても作品数はモーツァルトの半分以下。時代も違っていてモーツァルトのように即興的に作った作品が認められる時代では無かったという事もありますが。

日本では、フランス音楽と言うとついついラヴェルや印象派の作曲家に目が行ってしまいますし、当時フランスでもてはやされていたバレエ音楽を殆ど作曲していないという事もあって、評価は低めではないでしょうか。音楽以外の知識も豊富ゆえに一流のものしか相手にしないとか皮肉屋とかいう性格も災いしたのでしょうか。それでも、国民音楽協会を設立してフランスの音楽普及に尽力し、19世紀のフランス音楽の発展で重要な位置を占めていた事は間違いないことでしょう。

サン=サーンスはあらゆる分野の作品を遺していますが、リストが創始した交響詩にも興味を示し4つの交響詩を作曲しています。うち1曲は有名な「死の舞踏」ですが、残りの3作品はギリシア神話に題材をとったものです。4つの交響詩の最初の作品となった「オンファールの糸車」はヘラクレスを題材とした作品で、2度の殺人の償いとして小アジアの女王オンファールの下で働かされるヘラクレスを描いた作品。女王オンファールが回す糸車を表現した第1部に続き中間部でヘラクレスの男性的な音楽が奏せられるがやがてオンファールの魅力に負けてしまい再び第1部の音楽が再現されるという構成になっています。

デュトワ指揮フィルハーモニア管弦楽団です。

今まで取り上げた曲
ピアノ協奏曲第3番(プロコフィエフ)
交響曲第3番(ブルックナー)
交響曲第9番「合唱つき」(ベートーヴェン)

2013年12月15日 (日)

今日の音楽 12月15日 ムーンライト・セレナーデ

アメリカのジャズ・ミュージシャン グレン・ミラーは1944年12月15日に、慰問のため専用機でイギリスからフランスに移動している最中に消息を絶ちました。

トローンボーンを始めてオーケストラで活動し大学に入ったものの中退してトロンボーン奏者の道を歩みましたが、鳴かず飛ばずの時代が続きました。その間にトミー・ドーシーベニー・グッドマン などと親交を結んで1937年に自身でグレン・ミラー楽団を創設し次々とヒットを飛ばしました。「茶色の小瓶」「イン・ザ・ムード」などによって、スイング・ジャズのトップ楽団となったわけです。

第二次大戦が始まると1942年に航空隊に所属し慰問旅行で世界を回りましたがその途中で悲劇に合い40歳という若さで亡くなりました。グレン・ミラー楽団は彼の死後も残された楽団員がリーダーとなって活動を続けています。

「ムーンライト・セレナーデ」はグレン・ミラー自身が作曲したスウィング・ジャズを代表する曲のひとつでグレン・ミラー楽団のテーマ曲ともなっています。また多くのミュージシャンのアレンジされジャズを超えたスタンダードナンバーとして世界中で演奏されています。

今まで取り上げた曲
浜辺の歌
小さな世界
グランホタ(タルレガ)

2013年12月14日 (土)

今日の音楽 12月14日 交響曲第6番(シューベルト)

シューベルトの交響曲第6番は、シューベルトの死後約1ヶ月の1828年12月14日にウィーン楽友協会主催の音楽祭で初演されました。

第8番の「ザ・グレイト」と同じハ長調で書かれているため「小ハ長調」と呼ばれる曲です。ベートーヴェンの影響を強く受けた曲で作曲されたのは1817年から18年にかけて。第1楽章はベートーヴェンの1番風の序奏に主題はハイドンの「軍隊」風で、第3楽章、第4楽章はベートーヴェンに加えてシューベルトの独特の世界がその片鱗を見せたという感じの曲です。

オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団です。

今まで取り上げた曲
歌劇「ジャンニ・スキッキ」
歌劇「ヴォツェク」
ローマの松

2013年12月13日 (金)

今日の音楽 12月13日 詩篇交響曲(ストラヴィンスキー)

ストラヴィンスキーの詩篇交響曲は1930年12月13日にアンセルメ指揮ブリュッセル・フィルの演奏で初演されました。

ストラヴィンスキーの作風が新古典主義だった時代の作品で、ラテン語の詩篇38番、39番と150番からなる3つの楽章で出来ています。楽器編成は独特でフルート、オーボエが5本ずつという大編成だが、クラリネットを欠き、弦楽器はチェロとコントラバスだけ。独唱はテノールとバスだが合唱は児童合唱か女声合唱というユニークな編成になっています。

ショルティ指揮シカゴ交響楽団で第3楽章です。

今まで取り上げた曲
コートにすみれを
パリのアメリカ人
交響曲第2番「復活」

2013年12月12日 (木)

今日の音楽 12月12日 恋よさようなら

アメリカの歌手ディオンヌ・ワーウィックは1940年12月12日にニュージャージーで生まれました。

ディオンヌ・ワーウィックは、バート・バカラック作品の歌い手として知られ、また、ホイットニー・ヒューストンの従姉妹としても知られています。ハートフォード音楽大学で音楽教育とピアノを学び、レコーディングスタジオでバックコーラスをしている時にバカラックと出会って卒業後に歌手活動を開始、1963年にデビューし翌年に「ウォーク・オン・バイ」がヒットして脚光を浴びました。その後、バカラック、ハル=デヴィッドのコンビ作品でヒットを飛ばし続けました。1970年代は不振が続きましたが1979年にバリー・マニロウのプロデュースによる「涙の別れ道」がグラミー賞を獲得して現在も活動を続けています。

「恋よさようなら」(I'll Never Fall in  Love Again)は、失恋後のもう2度と恋なんかしないという女性の気持ちを歌ったユーモアに溢れるテンポの良い曲です。

今まで取り上げた曲
ボーイ・ハント
クラリネット五重奏曲(ブラームス)
ラ・ヴァルス

2013年12月11日 (水)

今日の音楽 12月11日 夏の庭園で(ディーリアス)

ディーリアスの幻想曲「夏の庭園で」は1908年12月11日にロンドンで初演されました。

とある邸宅で花が咲き乱れ、ロワン河が流れている風景を描いた曲でヴィクトリア朝の詩人ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ のソネットが出版譜には引用されている情景が目に浮かぶような曲です。

ディーリアスはイギリス出身ですが、北欧やドイツ音楽の影響を受けアメリカやパリでも生活したという事で殆ど民族的な影響を受けていない作曲家です。いわゆる世界標準的な音楽で、そのために位置づけが非常に難しい作曲家です。それゆえに、音楽の教科書や歴史には殆ど登場しないためクラシックに詳しくない人の間では知名度は殆どゼロに近い作曲家ですが、作品の数々はとても聴き易いと思います。

バルビローリ指揮ハレ管弦楽団です。

今まで取り上げた曲
交響曲第6番(ニールセン)

幻想交響曲

2013年12月10日 (火)

今日の音楽 12月10日 おもちゃ箱(ドビュッシー)

ドビュッシーのバレエ「おもちゃ箱」は1919年12月10日にパリのリリック劇場で初演されました。

ドビュッシーは2人目の妻エンマとの間に生まれた娘クロード=エンマ(愛称シュシュ)を溺愛していて、彼女のために1906年から8年にかけて作曲されたピアノ曲が「子供の領分」です。その後1913年に親しくしていた挿絵画家アンドレ・エレから見せられた「おもちゃ箱」という絵のついたアルバム集に印象を得て、この絵本と台本に基づいたピアノ曲を作曲し、この絵本と共に出版しました。

作曲後すぐに管弦楽への編曲を友人の作曲家アンドレ・カプレと共にはじめ、スケッチを完成しましたが1818年にドビュッシーが没してしまったため未完に終わってしまいました。このスケッチを元にカプレが補筆してバレエとして1920年に完成したのが「おもちゃ箱」です。但し、ドビュッシーの愛娘シュシュ自身もドビュッシーの亡くなった翌年に死亡していて完成した作品を聴く事はできませんでした。

子供向けという事もあり、晩年の作品としてはとても愛らしい曲です。

フロマン指揮ルクセンブルク放送交響楽団です。

今まで取り上げた曲
日曜洋画劇場のエンディング・テーマ(So in Love)
上を向いて歩こう
ヴァイオリン・ソナタ(フランク)

2013年12月 9日 (月)

今日の音楽 12月9日 チェロ協奏曲(ラロ)

ラロのチェロ協奏曲は1877年12月9日にアドルフ・フィッシャーのチェロ独奏、ジュール・パドルー指揮コンセール・ポピュレール の演奏で初演されました。

サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番に触発されて作曲された曲です。ラロは作曲家としてはなかなか成功せず不遇の時代が続いていましたが、サラサーテの演奏によるヴァイオリン協奏曲の成功からはじまりスペイン交響曲もサラサーテによって大評判を得た後に作曲された曲です。

特に第2楽章はスペイン情緒も顕著な曲です。

フルニエのチェロ独奏、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団で第1楽章です。

今まで取り上げた曲
モーニング・サイド・オヴ・ザ・マウンテン
楽劇「サロメ」
バレエ「ガイーヌ」

2013年12月 8日 (日)

今日の音楽 12月8日 Grace(中村幸代)

作曲家でキーボード奏者、音楽プロデューサーの中村幸代は1967年12月8日に鎌倉で生まれました。

9歳の頃からエレクトーンを学び、作曲は17歳ぐらいからと決して早いスタートではなかったのですが1987年にインターナショナル・エレクトーン・フェスティヴァルでグランプリを受賞し1989年にデビュー。

TVドラマやドキュメンタリー番組の音楽プロデュースや、多数のアーチストのアレンジ、プロデュースなどで活躍しています。幼い頃から宇宙や地球に興味を持っていたことで自然をテーマにした作品も多いようです。

Graceは1998年の長野オリンピック室内競技での表彰式のテーマ曲として使われた曲です。

今まで取り上げた曲
交響曲「ウェリントンの勝利」
南国のソナチネ(ポンセ)
交響曲第5番(シベリウス)

2013年12月 7日 (土)

今日の音楽 12月7日 ヴァイオリン協奏曲(ウォルトン)

ウォルトンのヴァイオリン協奏曲は1939年12月7日に、ハイフェッツの独奏、ロジンスキー指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で初演されました。

抒情性豊かな緩徐楽章による第1楽章と、スケルツォの第2楽章、ソナタ形式のフィナーレの3楽章構成による曲で、特に第1楽章はシベリウスのヴァイオリン協奏曲の影響を受けた楽章となっています。

1943年に改訂されて打楽器が減らされています。

五嶋みどりの独奏ヴァイオリンによる演奏で第1楽章です。

今まで取り上げた曲
ピアノ協奏曲第24番(モーツァルト)
ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス
幻想序曲「テンペスト」(チャイコフスキー)

2013年12月 5日 (木)

今日の音楽 12月5日 キャロルの祭典

ブリテンのキャロルの祭典は1942年12月5日にウェストミンスター大聖堂で初演されました。

ブリテンは近代イギリスの作曲家の中では珍しく声楽曲に力を注いだ作曲家です。オペラは、「ピーター・グライムズ」など15曲も作曲していますし、「戦争レクイエム」など声楽曲も多数作曲しています。

この「キャロルの祭典」はウェストミンスター大聖堂少年合唱隊のために作曲されたもので、三声部の少年合唱とハープという編成になっています。女声合唱で演奏される事もあります。

キャロルは元来は中世フランスで生まれた宗教的な踊りの為の民謡で、降誕祭、復活祭などの行事の際に用いられる歌でしたが、やがて現在のようなクリスマスのための音楽になりました。

「キャルロの祭典」は、1.入堂  2.うれしい主の降誕よ 3.そのようなバラはない 4.生まれたての赤ん坊が-子守歌 5.四月の朝露のように 6.この小さな赤ちゃんは 7.間奏曲 8.凍りつく冬の夜に 9.春のキャロル 10.神に感謝 11.退堂 の11曲からなっています。第1曲と第11曲はグレゴリオ聖歌「今日キリストは生まれた」がそのまま使用されています。

今まで取り上げた曲
グラゴル・ミサ(ヤナーチェク)
レクイエム(ベルリオーズ)
レクイエム(モーツァルト)

2013年12月 4日 (水)

今日の音楽 12月4日 ZUTTO

日本の歌手永井真理子は1966年12月4日に御殿場で生まれました。

1987年に「Oh!ムーンライト」でデビューし、ボーイッシュな雰囲気で「ミラクルガール」などのヒットを出していましたが、フジテレビの「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」のエンディング・テーマとして歌われた「ZUTTO」はそれまでのイメージとは異なるしっとりとした歌で新境地を開き、オリコンの第2位まで登りました。

1993年に結婚して長男も誕生し、2003年からオーストラリアで生活していましたが、今年帰国して、日本での音楽活動を再開したようです。

 

今まで取り上げた曲
アラベスク(ブルグミュラー)
シンプル・シンフォニー
ヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー)

2013年12月 3日 (火)

今日の音楽 12月3日 ゴッド・ファーザー 愛のテーマ

20世紀アメリカを代表するポップス歌手アンディ・ウィリアムズは1927年12月3日にアイオワ州で生まれました。

アメリカレコード協会や英国レコード産業協会から18のゴールド・ディスクと3つのプラチナ・ディスクを受賞。1962年から9年間NBC で「アンディ・ウィリアムズ・ショー」というバラエティ番組を持っておりエミー賞を3度も獲得しました。

ムーン・リヴァー」を筆頭に、「ある愛の詩」「ゴッド・ファーザー 愛のテーマ」「酒とバラの日々」など映画のテーマのカバーが非常に多く、サウンド・トラック盤よりもヒットしたものもあります。オリジナルの映画音楽も少ないながらありますが、私が覚えているのは「ロイ・ビーン」の "Marmalade, Molasses & Honey”(マーマレイド、糖蜜と蜂蜜)という非常に甘ったるい曲です。

「ゴッド・ファーザー」はマリオ・プーゾの小説をコッポラが監督した大ヒット映画。ニーノ・ロータが音楽を担当しました。

今まで取り上げた曲
交響曲第1番(エルガー)
もう海には帰れない
ピアノ協奏曲(ガーシュウィン)

2013年12月 2日 (月)

今日の音楽 12月2日 クオレマ

シベリウスが劇音楽を作曲したヤルネフェルトの「クオレマ」は1903年12月2日に初演されました。

ヤルネフェルトはシベリウスの義兄で、「クオレマ」は「死」を意味する言葉。クオレマは3幕の劇でシベリウスはこの劇のために6曲の音楽を作曲しました。後にシベリウスは様々な改訂を施して、この曲を転用しています。

最も有名な曲が第1曲目を1904年に改訂し出版した「悲しきワルツ」です。全体的にはワルツの華麗さを残しながら旋律は死を予感した暗い雰囲気を持つという、非常に巧みな曲です。
さらに1906年には第2幕の第3曲「エルザの歌」と第4曲「鶴」を使って、「鶴のいる風景」という曲にしています。
1906年には全曲を弦楽合奏に再編成して「恋人たちのロンディーノ」を作りましたがそのまま演奏されず1911年に「クオレマ」自体の再演を行った際この「恋人たちのロンディーノ」を「カンツォネッタ」op.62aと改題し、新作の「ロマンチックなワルツ」op.62bを書き加えました。

現在では、悲しきワルツが突出して人気が高く、シベリウスの小品の中では「フィンランディア」「トゥオネラの白鳥」と並んで好まれている曲です。

「悲しきワルツ」、カラヤン指揮ベルリンフィルです。

今まで取り上げた曲
トゥーランガリラ交響曲
サムソンとデリラ
交響曲第3番(ブラームス)

2013年12月 1日 (日)

今日の音楽 12月1日 ロシアより愛をこめて

イギリスの歌手 マット・モンローは1930年12月1日にロンドンで生まれました。

1960年に「Portrait of my love」が全英2位になり、ポップス歌手としての地位を築きました。フランク・シナトラと声の質が似ており、イギリスのシナトラと呼ばれていました。

ロシアより愛をこめて(From Russia with Love)のほかに「野生のエルザ」のテーマ「ボーン・フリー」などもヒットさせ、全世界で1億枚を売り上げたと言われています。

「ロシアより愛をこめて」は、007シリーズの映画第2作にあたり、日本では「007危機一発」として公開され1963年の全世界の興行収入第1位になりました。危機一発は、「危機一髪」と銃弾の「一発」をかけた造語で、誤字ではありません(笑)。その後1972年のリバイバル時に「007/ロシアより愛をこめて」にタイトルが変更されて上映されました。また、イアン・フレミングの小説は日本では「ロシアから愛をこめて」で出版されましたが、このリバイバル上映と並行して「ロシアより愛をこめて」に統一されている、という複雑な状況があったようです。

この曲は、ジェームズ・ボンド御用達のジョン・バリーが作曲しタイトルとしてはインストゥルメンタルで演奏され、エンディングでマット・モンローの歌が流れるというスタイルでしたが、第3作の「ゴールド・フィンガー」以降は一部例外を除きタイトルとして歌つきの音楽が使われています。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲第2番(プロコフィエフ)
アローン・アゲイン
管弦楽のための協奏曲(バルトーク)

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