今日の音楽 12月24日 ダクシー・ドライバー
アメリカの作曲家バーナード・ハーマンは1975年12月24日に亡くなっています。
1911年ニューヨークで生まれたバーナード・ハーマンはジュリアード音楽院を卒業後、指揮者、作曲者として数々のクラシック音楽の録音を残しました。作品は多岐にわたっており、交響曲、オペラ、室内楽などと共に機会音楽としての映画音楽の分野でも活躍しました。
1941年には「悪魔の金」でアカデミー作曲賞を受賞し、その後ヒッチコック監督作品で「ハリーの災難」「間違えられた男」「知りすぎていた男」「めまい」「北北西に進路をとれ」「サイコ」など主な作品の音楽を担当しましたが、「引き裂かれたカーテン」での音楽の出来栄えをめぐってヒッチコックと対立し、その後は一緒に仕事をすることがありませんでした。
ヒッチコック映画以外では、トリュフォーの「華氏451」「黒衣の花嫁」などの音楽を担当しました。
「タクシー・ドライバー」は1976年に公開されたマーティン・スコセッシ 監督作品で、バーナード・ハーマンの遺作となった作品です。カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した傑作で、ベトナム帰りのタクシー運転手が、腐敗しきった社会への怒りや虚しさから精神を病んで自己の存在を世に知らしめるために過激な行動に出るという内容。タクシー・ドライバーにはロバート・デ・ニーロ 、売春婦役でジョディ・フォスター が出演した作品。ニューヨークの夜を流すタクシーのバックに流れる音楽が印象的でした。
今まで取り上げた曲
かもめの水兵さん
管弦楽のための3つの小品(ベルク)
オー・ホーリー・ナイト
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