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2013年11月30日 (土)

今日の音楽 11月30日 ブレードランナー

映画監督のリドリー・スコットは1937年11月30日にイングランドで生まれました。

美術大学でグラフィック・デザインや舞台美術を学び卒業後BBCに入社しセット・デザイナーとして働き、やがて演出も手がけるようになりました。テレビディレクターに限界を感じて退社しCFの制作会社を設立し数多くのCFを手がけました。

1977年映画界に進出しデビュー作の「デュエリスト/決闘者」でカンヌ国際映画祭の新人賞を受賞。1979年の監督作品「エイリアン」が大ヒットし活動拠点をアメリカに移しました。その後松田優作の遺作となった「ブラック・レイン」、「1942コロンブス」、アカデミー作品賞を受賞した「グラディエイター」、「ハンニバル」など多くの話題作を提供していますが、中でも3作目の「ブレード・ランナー」は映像化が困難といわれていたフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 を卓越した手腕で映画化した事で彼の代表作のひとつです。

ブレード・ランナーの音楽はヴァン・ゲリスが担当しています。

今まで取り上げた曲
管弦楽のための変奏曲(シェーンベルク)
ロココの主題による変奏曲
交響曲第3番「英雄」

2013年11月29日 (金)

今日の音楽 11月29日 マイ・スウィート・ロード

元ビートルズのジョージ・ハリソンは2001年11月29日に肺癌で死去しました。

ビートルズの中では最も若く、主にリードギターとヴォーカルを担当しました。ビートルズ時代から、最もメロディックな曲を作っていたのですが、ビートルズ内では最も評価されず、彼の作品はビートルズのアルバムの中で2曲程度、リードギターもあまり弾かせてもらえないという事から、ソロ志向が一番強かったようです。

ビートルズの解散直後から活発にソロ活動を展開し、初のソロアルバムである「オール・シング・マスト・パス」は3枚組みにもかかわらず全米/全英のヒットチャートで7週間連続1位になるという快挙をとげました。また初のシングル「マイ・スウィート・ロード」もナンバーワンに輝いています。ジョージはインド音楽に傾倒しシタールを学び、バングラディッシュ難民救済コンサートを行うなどの活動をしています。

2001年、ジョージは肺癌と脳腫瘍を併発し58歳で没しています。

今まで取り上げた曲
歌に生き恋に生き
ランメルモールのルチア
私のお父さん

2013年11月28日 (木)

今日の音楽 11月28日 マロシュセーク舞曲(コダーイ)

コダーイのマロシュセーク舞曲の管弦楽版は1930年11月28日に初演されました。

マロシュセークはルーマニアの地域の名称でドラキュラ伝説で有名なトランシルヴァニア地方にあります。当時はハンガリー領でした。

コダーイは、バルトークと並んでハンガリーの民族音楽を発掘収集した作曲家ですが、このマルシュセーク舞曲は1927年にピアノ曲として作曲され3年後に管弦楽曲として初演されました。

3つのエピソードとコーダを持っています。ルパートを多用する器楽伴奏つきの歌謡のパラフレーズ、即興的民族リコーダー演奏の移植、バグパイプを模した伴奏を伴う忙しい曲とテンポの速い激しい舞曲によるコーダからできています。

リーパー指揮チェコスロヴァキア放送交響楽団です。

今まで取り上げた曲
イフ・アイ・ディドゥント・ハヴ・ユー(モンスターズ・インク)
交響曲第101番「時計」(ハイドン)
思い出(ドルドラ)

2013年11月27日 (水)

今日の音楽 11月27日 ウルトラQ

作曲家の宮内国郎は2006年11月27日に74歳で大腸癌のため死亡しました。

少年時代にガーシュウィンの伝記映画「アメリカ交響楽」を見てジャズに傾倒し国立音楽大学附属高校に入学しトランペット奏者を志しましたが肺結核を患い断念。その後作曲家として修行を積みました。

ラジオを皮切りに映画やテレビの音楽を担当するようになり、フジテレビに勤務していた友人の円谷 皐(のぼる の文字はIMEに無かった)の推薦で円谷プロがフジテレビで放映する予定だったテレビ初の特撮ドラマ「WOO」の音楽を担当する予定でしたが、この企画が無くなり、TBSが放映する「ウルトラQ」でそのまま音楽担当をしたのが世に出るきっかけでした。

「ウルトラQ」「ウルトラマン」という初期の円谷作品の音楽を担当しウルトラシリーズの定着に一役買ったわけです。

ウルトラQのオープニングテーマは、これからおこる恐怖の世界を存分に暗示した名曲です。

今まで取り上げた曲
ラグビー(オネゲル)
左手のためのピアノ協奏曲(ラヴェル)
夏の牧歌(オネゲル)

2013年11月26日 (火)

今日の音楽 11月26日 無伴奏ヴァイオリンソナタ(バルトーク)

バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタはメニューインの独奏で1944年11月26日にカーネギーホールで初演されました。

この曲はメニューインからの委嘱で作曲したものです。メニューインはバルトークのヴァイオリンソナタ第1番を演奏会で取り上げる際に、作曲家のバルトーク自身にアドバイスをもらうために訪れたところから2人の交友がはじまりました。初めは、ヴァイオリン協奏曲を依頼しようと思っていたようですが、当時バルトークは体調を崩しており、それを配慮してこの無伴奏ソナタの依頼になったと、メニューインが語っています。

初演を聴いたバルトークは、メニューインの演奏を激賞し2年間の独占演奏権を与えると共に出版に際しての校訂の権利も与えています。

当時対位法を自作に積極的に取り入れていたバルトークは、この曲をバッハへのオマージュとしてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番と似た雰囲気に仕上げています。第1楽章にシャコンヌのテンポでと指定を入れ、第2楽章はフーガを採用したのもそのような理由からです。

ギトリスのソロで第1楽章です。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲(シューマン)
ペルシアの市場にて
修道院の庭にて

2013年11月25日 (月)

今日の音楽 11月25日 パガニーニの主題による変奏曲

ブラームスのピアノ曲、パガニーニの主題による変奏曲は1865年11月25日に初演されました。

パガニーニの奇想曲第24番は、数多くの作曲家に素材として使われています。
有名なところでは、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲リストのパガニーニ大練習曲 がありますが、そのほかに一柳彗、リーバーマン、ルトスワフスキー・・・

ブラームスも、ピアノの芸術的練習曲として2巻の変奏曲を作曲しました。
第1部は作品35-1で主題と14曲の変奏曲からできています。第2部は作品35-2で14曲の変奏曲で出来ています。全体的に超絶技巧を要求される難易度の高い練習曲ですが、特に第1部の第5変奏曲は難曲として知られています。

キーシンのピアノで第1部です。

今まで取り上げた曲
目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ
きよしこの夜
交響曲第4番「大いなる喜びへの讃歌」(マーラー)

2013年11月24日 (日)

今日の音楽 11月24日 交響曲第0番(シュニトケ)

作曲家アルフレット・シュニトケは1934年11月24日にドイツで生まれました。

父親はジャーナリストでユダヤ系ドイツ人、母親はヴォルガ・ドイツ人で、父親の仕事の関係でウィーンに住んでいた頃に音楽の教育を受け、1948年にモスクワに転居しモスクワ音楽院を卒業。1962年から10年間講師として働き、その後は映画音楽などを作曲していました。

シュニトケはスターリンの死後に青春時代を過ごしたため、共産党による激しい統制の憂き目にはあっていないため、新ウィーン楽派など革新的な音楽に傾倒して行きましたがやがてソヴェト共産党やソ連作曲家連盟から攻撃を受けることになり、やがて出国を禁止されるようになりました。そのため、世界的な知名度は上がらず、ペレストロイカ、ソ連崩壊という自由化が進んでいった近年になってようやく世界的にも知られる存在になってきたわけです。

そうは言っても、この交響曲第0番はモスクワ音楽院在学中に作曲されたもので、まだロマン派の香が強く、ショスタコーヴィチの影響も顕著な作品です。

今まで取り上げた曲
ロミオとジュリエット(ベルリオーズ)
ウィ・ウィル・ロック・ユー
ボヘミアン・ラプソディ

2013年11月23日 (土)

今日の音楽 11月23日 北の国から

俳優の田中邦衛は1932年11月23日に岐阜県土岐郡土岐津町で生まれています。

麗澤短期大学卒業後代用教員生活を経て、俳優座養成所に3度目の試験で合格し3年後に俳優座の座員に合格し1957年に映画デビュー。当初はアクション映画でチンピラや悪役が多かったが、1961年からスタートした「若大将シリーズ」で若大将の敵役である青大将役で憎めない悪役を演じて脚光を浴びました。

何と言っても、田中邦衛の当たり役は1981年から始まった「北の国から」の黒板五郎でしょう。一本気で不器用だが子供たちへの愛情が深く・・・ひとつの父親像を示した作品でしたね。

音楽は、メインでさだまさしが担当し、主題歌の「遥かなる大地」、「蛍のテーマ」「純のテーマ」などそれぞれのキャラクターのテーマ曲があります。

今まで取り上げた曲
孔雀変奏曲(コダーイ)
雨が空から降れば
イタリアのハロルド

2013年11月22日 (金)

今日の音楽 11月22日 しあわせについて

映画監督今井正は1991年11月22日に79歳で亡くなりました。

昭和の社会派を代表する映画監督である今井正は、高校時代からマルクス主義と映画に傾倒し東京帝国大学を中退して、東宝の前身のひとつであるJ.Oスタジオの企画部に入社し、翌年合併によって設立された東宝で入社2年目で監督に抜擢されました。

但し、処女作の「沼津兵学校」は出演の俳優が兵役に取られるなどで遅れ、完成は「2年後の1939年になりました。

戦時中は自らの思想とは異なる国威高揚のための映画を作らされたが、戦後は一転して民主主義啓蒙の映画を製作するようになりました。

青い山脈」では民主主義を謳歌する作品を、「また逢う日まで」では戦争で引き裂かれた恋人たちの悲劇を描いています。その後は「ひめゆりの塔」(1953年版)、「ここに泉あり」、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した「武士道残酷物語」、「子育てごっこ」など数多くの作品を残しています。

1982年には、「ひめゆりの塔」のリメイク版を監督しました。音楽を担当したのは池邉晋一郎ですが、主題歌はさだまさしの「しあわせについて」です。

今まで取り上げた曲
ボレロ
グランド・キャニオン
シンフォニア・ダ・レクイエム

2013年11月21日 (木)

今日の音楽 11月21日 シンデレラ(プロコフィエフ)

プロコフィエフのバレエ「シンデレラ」は1945年11月21日にボリショイ劇場で初演されました。

近代から現代のロシアの作曲家にとってバレエ音楽は欠かせないものですが、勿論これはマリインスキー・バレエ(旧キーロフ・バレエ)、ボリショイ・バレエという18世紀創立の歴史あるバレエ団がある事に起因しているものでしょう。プロコフィエフも7つのバレエ音楽を作曲しています。その中では「ロミオとジュリエット」が最も人気が高いのですが、その直後に作曲を開始した「シンデレラ」も人気の作品のひとつです。

キーロフ劇場に依頼されて作曲をはじめたのですが、戦争による中断などがあり完成したのは1944年。委嘱元のキーロフ劇場での初演は、ボリショイより後の1946年4月になりました。

3幕物のバレエで第1幕は継母や義姉妹の邪魔を妖精たちの力を借りて解決してお城の舞踏会に行くまで、第2幕はお城の舞踏会の様子と0時の鐘で魔法が解けてシンデレラが城を出て行くまで、第3幕はガラスの靴による王子のシンデレラ探しと再開からなっています。

「ロミオとジュリエット」同様、後に管弦楽作品としても編曲され3つの組曲とシンデレラのワルツ3曲と他の作品のワルツ3曲からできているワルツ組曲があります。またピアノのための組曲にも転用されるなど、このバレエを基にした作品も数曲残されています。

第1幕の最後、第1組曲に入っている「シンデレラのワルツ」です。

今まで取り上げた曲
ライト・プレイス・ロング・タイム
アルハンブラ宮殿の思い出
椿姫の主題による幻想曲(タレルガ)

2013年11月20日 (水)

今日の音楽 11月20日 劇場のための音楽(コープランド)

コープランドの劇場のための音楽は1925年11月20日に初演されました。

コープランドといえば、バレエ音楽で知られていますが、この劇場のための音楽は小編成のオーケストラのための音楽です。プロローグ、ダンス、間奏曲、バーレスク、エピローグの5曲で構成されています。ジャズの要素を取り入れたり、ストリップショーの雰囲気を出したりと都会の夜を描いた作品で、有名な「エル・サロン・メヒコ」や「ロデオ」などとは全く異なる雰囲気の曲です。

第5曲「エピローグ」です。

今まで取り上げた曲
ホテル・カリフォルニア
ランブリンマン
大地の歌

2013年11月19日 (火)

今日の音楽 11月19日 交響曲第4番(シューベルト)

シューベルトの交響曲第4番ハ短調D417はシューベルトの死後1849年11月19日にライプツィヒで公開初演されています。

シューベルトは、非常に飽きっぽかったのかアバウトな性格だったのかは今ではわかりませんが、どちらにしても何曲の交響曲を作ろうとしたのか、完成したのは何曲かつい最近まで良くわかっていませんでした。

今では、14曲構想されて7曲が完成したとされています。(勿論「未完成」は一応未完成です)
但し、生前に公開で初演された作品は全くゼロと思われます。
この第4番も死後20年以上たってからの初演でした。

この第4交響曲は「悲劇的」という標題で呼ばれることもあります。19歳の時の作品で、ベートーヴェンを強く意識した作風の曲です。
第1楽章は非常に重苦しい序奏から始まりますが序奏の途中で長調の和音が出てきて転調するのかと思えばまた短調にもどるという3分半にもわたる長い序奏がついたソナタ形式ですが、これもシューベルトらしく展開部がちょっとショボイかな。
第2楽章は三部形式の緩徐楽章ですが、メロディメーカーのシューベルトらしくない曲です。
第3楽章はメヌエットですが、どちらかといえばスケルツォに近いかな。個人的には「未完成」のスケッチも含めてシューベルトの第3楽章はイマイチ大仰な感じがして重たいです。
シューベルトの場合、フレーズの途中でいきなり長調に転調したりという忙しない事があるのですが、この終楽章もそうです。ただ、かなり堂々とした立派な楽章になっている聴きごたえのある楽章です。

アーノンクール指揮のウィーンフィルです。

今まで取り上げた曲
楽興の時
舞踏組曲(バルトーク)
魔王

2013年11月18日 (月)

今日の音楽 11月18日 ミッキー・マウス・マーチ

ミッキー・マウスの誕生日は1928年11月18日の日曜日でした。

ミッキー・マウスの誕生日は、ミッキーの初公開作品となった「蒸気船ウィリー」が公開された日とされています。実際は、その前に2作サイレントムーヴィーが作られていましたが公開されなかったため、この日を誕生日としたようです。

身長は約70cm、体重11.5kg、最初は粗野で短気な性格でしたが、子供の教育上という理由だったかどうかはわかりませんが、正義感が強く、礼儀正しく、好奇心旺盛で陽気なネズミに変わって行きます。住所は、カリフォルニア、アナハイム(ディズニーランドがあるところ)のトゥーン・タウン。孤児で2匹の甥っ子と2匹の姉妹がいます。

ペットは犬のプルート。ガールフレンドはミニー(誕生日は同じ)・・・

まあ、ミッキーと言えばミッキーマウス・マーチでしょう。

今まで取り上げた曲
歌劇「オベロン」序曲
歌劇「オイリアンテ」序曲
クラリネット小協奏曲(ウェーバー)

2013年11月17日 (日)

今日の音楽 11月17日 オールウェイズ・ラヴ・ユー

ホイットニー・ヒューストン主演の映画「ボディ・ガード」のサントラ盤は1992年11月17日にリリースされました。

ホイットニーの絶頂期に、ホイットニー・ヒューストン演じる人気歌手レイチェル・マロンと彼女を護衛するボディ・ガード フランク・ファーマー(ケビン・コスナー)が最初は反目しあうが、やがて身を呈してレイチェルを守るフランクに愛情にも似た信頼を寄せていくというロマンスと、彼女を狙う魔の手のサスペンス要素を交えた作品。全世界で4億ドルを超えるヒット作となるとともに、サウンドトラック盤は4200万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

主題曲のオールウェイズ・ラヴ・ユーは、アメリカのシンガー・ソングライター ドリー・パートンが1974年にリリースした曲でデヴィッド・フォスターのアレンジで元のカントリー調からバラード調の曲になって全米ヒットチャートで14週連続1位になり、グラミー賞をはじめその年の各賞を総なめにしました。

今でもTVドラマなどの愛のシーンで使われていますが、歌詞の内容は別れの曲ですね。

今まで取り上げた曲
サンダウン
森の鍛冶屋(ミヒャエリス)
交響曲第5番(チャイコフスキー)

2013年11月16日 (土)

今日の音楽 11月16日 浅い夢

シンガー・ソングライターで作曲家の来生たかおは1950年11月16日に生まれました。

1976年にアルバム「浅い夢」でデビューしたものの思うようには売れず低迷していたのですが1977年にマツダのCMコンペで筒見京平小林亜星 といった売れっ子の作詞作曲家を差し置いてCMソングに選ばれたのが「マイ・ラグジュアリー・ナイト」。

その後はライターとしての依頼が殺到して、ひとつの時代を築くことになったわけです。
来生たかおの曲の詩の多くは姉の来生えつこが書いていますので、ナンバーワン音楽メイカー姉弟となったわけです。

主な曲は大橋純子「シルエット・ロマンス」、河合奈保子「ストロータッチの恋」「疑問符」、中森明菜「スローモーション」「セカンド・ラブ」「トワイライト-夕暮れ便り-」、桃井かおり「ねじれたハートで」、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」など。

甘くせつないノスタルジックな曲が多く、大きなうねりやクライマックスをあまり設けることなく淡々と、しかし情感豊かな曲が特徴的でした。

デビューアルバム「浅い夢」のタイトル曲である「浅い夢」もそんな曲で、サビの部分も淡々とした流れなのですが心に響く曲で、何人ものアーチストが取り上げています。

河合奈保子の歌です。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲(ハチャトゥリャン)
マイ・ラグジュアリー・ナイト
白鳥を焼く男(ヒンデミット)

2013年11月15日 (金)

今日の音楽 11月15日 だれかが風の中で

小説家笹沢左保は1930年11月15日に詩人笹沢美明の三男として東京で生まれました。

祖父は貿易商でしたが、詩人にお決まりの奔放な生活で父親が財産を食いつぶして貧困の中で育ちました。高校卒業後郵政省に勤務しながら作家としてデビューするチャンスを狙っていたようです。1958年に全逓信労働組合の機関誌の懸賞小説に応募し「ある犠牲」が入選したのを皮切りに「週刊朝日」「宝石」の懸賞に佳作入選、長編推理小説「招かれざる客」が江戸川乱歩賞の次席になり小説家としてデビューを果たしました。

はじめは推理作家として活躍、私も個人的には「岬シリーズ」という推理小説が始めての出会いでした。

その後、現代小説や時代小説も執筆するようになり、誕生したのが「木枯らし紋次郎」です。その木枯らし紋次郎は中村敦夫主演でテレビ化され、「楊枝を咥えて、ペッと吐き出す」スタイルや、「あっしには関わり合いのない事でござんす」というセリフが一世を風靡しました。

そのテレビドラマの主題歌が上条恒彦 が歌った「だれかが風の中で」でした。作詞は和田夏十 、作曲はフォーク歌手であり上条恒彦とユニットを組んで世界歌謡祭でグランプリに輝いた「出発の歌」の六文銭のリーダー小室等です。

上条恒彦の歌唱力とダイナミックな曲調が、とても時代劇のテーマとは思えない素晴らしい曲となっています。

今まで取り上げた曲
オラトリオ「森の歌」
交響曲第5番「宗教改革」
今宵の君は

2013年11月14日 (木)

今日の音楽 11月14日 ワルソーコンチェルト

イギリスの映画音楽の作曲家リチャード・アディンセルは1977年11月14日に亡くなりました。

大学卒業後1925年に王立音楽大学に進み、さらにベルリン、ウィーン、アメリカに留学し音楽修行をしました。
クラシックの曲も残していますが、映画音楽の分野での活躍が圧倒的に多かったので今では映画音楽の作曲家として名前が残されています。

作品の多くは20世紀前半のもので、今は耳にすることがあまりありませんが、1941年の「危険な月光」の為に作曲された「ワルソー・コンチェルト」が最も有名な作品です。ピアノ協奏曲の形をとっている作品で、ラフマニノフの作品を意識したものを依頼され、オーケストレーションはロイ・ダグラス の手を借りて完成させたものです。

ねらいどおり、ラフマニノフ風の雰囲気にはなっていますが、やっぱりオリジナリティが無いかな。

今まで取り上げた曲
ワルツ「ウィーンの市民」
恋は魔術師(ファリャ)
スペインの庭の夜

2013年11月13日 (水)

今日の音楽 11月13日 チェロとコントラバスのための二重奏曲(ロッシーニ)

作曲家ロッシーニは1968年11月13日に直腸癌の手術による丹毒で死亡しました。

ロッシーニと言えばオペラですが、今日は変わった曲を1曲。チェロとコントラバスのための二重奏曲ニ長調です。まだ、ロッシーニの時代にはチェロとコントラバスは寄り添って1オクターヴ違いの音を弾くのが主流でしたが、ロッシーニは友人のアマチュア・コントラバス奏者とその師匠でもあったドラゴネッティ (彼はチェロも弾ける)の為に1824年にこの曲を作曲しています。その後、出版されることもなく忘れられていたのですが、1968年にそのアマチュア・コントラバス奏者の縁者でロンドンの有名な銀行家デヴィッド・サロモンズの遺品の中から発見され、翌年に出版されました。

とにかく、この2台のデュオという組み合わせは、勿論音域が低く華やかさに欠けるため、滅多に作曲されることはありません。ロッシーニはこのほかに2partのヴァイオリンとチェロとコントラバスのために弦楽のためのソナタという曲を6曲作曲していてコントラバス奏者にとっては美味しい作曲家です。

この曲も、アマチュア演奏家の為に書かれたものですから、コントラバスにとってはそれ程難しいものではなく最高音もAの音、重音などの技巧もごくわずかという、取り組み易いものになっています(と、言ったって簡単に弾けるものでもありませんが)

今まで取り上げた曲
悲しくてやりきれない
カレリア
歌劇「セミラーミデ」序曲

2013年11月12日 (火)

今日の音楽 11月12日 ピアノ協奏曲第2番(チャイコフスキー)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番は1881年11月12日にニューヨークで初演されました。(ロシアでの初演は翌年の5月)

複数曲ピアノ協奏曲を書いた作曲家の作品で、最も演奏頻度に偏りがあるのがチャイコフスキーでしょう。チャイコフスキーは3曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、演奏されるのは殆ど第1番だけ。第3番は、完成された未完成の作品(事情が複雑なのでここでは省略)なので演奏機会が少ないのは止むを得ないにしても、第2番はきちんと完成された作品なのに、殆ど演奏されない。それ程駄作というわけでも無いんですが・・・

第1番同様に親友のニコライ・ルビンシテイン の助言の元に作曲され、今回はルビンシュテインも献呈を受けています。結局ニコライは初演の前に亡くなってしまい演奏することはありませんでした。

第1番ほどではありませんが、チャイコフスキーらしい華麗なメロディは健在なので何故これ程演奏されないのかはよくわかりません。しかも第1番より重厚な雰囲気があって、もっと聴かれてもよいと思う曲です。

マツーエフのピアノ、ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団です。

今まで取り上げた曲
孤独の旅路
ダッタン人の踊り
弦楽四重奏曲第2番(ボロディン)

2013年11月11日 (月)

今日の音楽 11月11日 弦楽五重奏曲第2番(ブラームス)

ブラームスの弦楽五重奏曲第2番は1890年11月11日に初演されました。

ブラームスは交響曲はわずか4曲、協奏曲も4曲、管弦楽曲もハンガリー舞曲と変則的な編成のセレナーデを加えても5曲と、大御所の作曲家の中ではアンサンブル曲が非常に少ない作曲家です。

それに比して、室内楽の数は極めて多い作曲家です。ピアノ三重奏3曲、ピアノ四重奏3曲、ピアノ五重奏1曲、弦楽四重奏3曲、弦楽五重奏2曲、弦楽六重奏2曲、それにクラリネット四重奏とクラリネット五重奏です。父親がコントラバス弾きだったにもかかわらずコントラバスが登場する室内楽曲はゼロです・・・・
しかも、この室内楽曲に傑作が多いですね。

この弦楽五重奏曲第2番は、楽譜を出版社のジムロック社に送った際に「この作品を最後に引退する」というような内容の書簡を同封した曲です。50歳を過ぎて自分の時代が終わった事や、やるべき事が無くなったという事からの決意だったようですが、その後クラリネットの名手ミュールフェルトと出会い傑作の誉れ高いクラリネット三重奏や五重奏を作曲しています。という事で、ちょっとエアポケットに入った感がある曲なので、評価はイマイチですね。

ヴィルデ・フラング(vn)他による演奏です。

今まで取り上げた曲
ペキンの55日
煙が目にしみる
交響詩「ドン・ファン」

2013年11月10日 (日)

今日の音楽 11月10日 ニュー・シネマ・パラダイス

作曲家のエンニオ・モリコーネは1928年11月10日にローマで生まれました。

ローマの聖チェチーリア音楽院でペトラッシに作曲法を学び、その後1950年代末からは映画音楽の作曲家として活躍しました。特に、セルジオ・レオーネ監督とのコンビで所謂マカロニ・ウェスタンの映画音楽で名を馳せ、世界的な作曲家になっていきました。レオーネ監督とは遺作となった「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」まで続きました。

モリコーネは、私も個人的には最も好きな映画音楽の作曲家です。抒情性豊かでオーケストレーションも非常に巧みです。特に「ワンス・・・」は数多い映画音楽の中でもお気に入りのひとつです。

マカロニ・ウェスタンも、映画自体の残虐性とは裏腹に美しいメロディが多くありますが、その後も「死刑台のメロディ」「ペイネ愛の世界旅行」「遊星からの物体X」など数多くの作品がありますが、映画も音楽も評価が高いのが「ニュー・シネマ・パラダイス」でしょう。

「ニュー・シネマ・パラダイス」はジュゼッペ・トルナトーレが監督した映画で、中年の男が映画に魅せられた少年時代に思いを馳せるというストーリー。モリコーネの音楽が無かったらこれ程高い評価は得られなかっただろうと言われるほどの作品です。

今まで取り上げた曲
歌劇「運命の力」
歌劇「群盗」
ペイネ愛の世界旅行

2013年11月 9日 (土)

今日の音楽 11月9日 ブルー・ムーン

ジャズ歌手のカーメン・マクレエは1994年11月9日に亡くなりました。

エラ・フィッツジェラルドサラ・ボーンと並ぶ20世紀を代表する女性ジャズシンガーのひとりと称されるカーメン・マクレエは、ニューヨークのハーレムで1920年4月8日にジャマイカ移民の両親の間に生まれました。

1950年代半ばに歌手デビューし、典型的なジャズシンガーとして活躍。ピアノトリオなど簡素な伴奏による歌唱を得意としました。サラ・ボーンやフィッツジェラルドのようなポップスに接近した活動をしていない事もあって存在としては地味ですが、ジャズ・ボーカリストとして歴史に燦然と輝いています。

ブルー・ムーンは、マイ・ファニー・バレンタインで知られるリチャード・ロジャース、ロレンツ・ハートの作曲・作詞コンビによる1933年の作品で、元々は映画「メイク・ミー・ア・スター」のために作られた曲ですが映画自体が製作中止になってしまった曲。1956年に発売したアルバムのタイトル曲として歌われたものです。ビリー・ホリディなども取り上げたジャズのスタンダードのひとつです。

今まで取り上げた曲
雨を見たかい
ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)
学生王子のセレナード

2013年11月 8日 (金)

今日の音楽 11月8日 ヴァイオリン協奏曲(エルガー)

エルガーのヴァイオリン協奏曲ロ短調op.61は1910年11月8日に初演されました。

ヴァイオリン協奏曲といえば、たいてい20分から35分程度の長さと相場が決まっている(わけではないとは思いますが)ようですが、このエルガーのヴァイオリン協奏曲は50分弱という長さの曲です。別に立って弾くから短いというわけではないでしょうが、3大協奏曲と言われるベートーヴェンでも40分強、ブラームス35強、メンデルスゾーンが30分程度ですから、長いですね。

元々はクライスラーの為に作曲され献呈されたのですが、クライスラーはこの曲が気に入らなかったようで録音は残っていないようです。この曲を気に入って頻繁に演奏したのはハイフェッツ だそうです。従来の協奏曲の形式による3つの楽章で出来ているロマンチックな作品です。

メニューインのヴァイオリン独奏、エルガー指揮のロンドン交響楽団で、第3楽章です。

今まで取り上げた曲
ラヴィング・ユー
交響曲ニ短調(フランク)
呪われた狩人(フランク)

2013年11月 7日 (木)

今日の音楽 11月7日 ケ・サラ

シャンソン歌手の越路吹雪は1980年11月7日に胃癌で亡くなっています。

宝塚歌劇団で男役として活躍し、退団後はミュージカルなどで活躍し「コーチャン」のニックネームで親しまれていました。映画音楽なども多く歌っていましたが、シャンソンでは詩人の岩谷時子と組んで数多くの曲を紹介しました。

ケ・サラはシャンソンではありませんが、1971年に発表されたイタリアン・ポップスでサンレモ音楽祭で2位となた曲。「なるようになる」という意味。「ケ・セラ・セラ」と同じ意味です。原曲では若者が放浪の旅に出る決意を歌った歌です。岩谷時子の訳詩では、「平和」「友情」「恋」などが今は良くても、いつか悪くなるときもあるけれど、私たちの人生は階段を手探りで歩くようなもの、「どうにかなるさ」という内容に置き換わっています。

今まで取り上げた曲
青春の光と影
交響曲第3番「ポーランド」
パガニーニの主題による狂詩曲

2013年11月 6日 (水)

今日の音楽 12月6日 カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」

オーストリアの指揮者ニコラス・アーノンクールは1929年12月6日にベルリンで生まれました。

ウィーン国立音楽院でチェロを専攻し卒業後の1952年から1969年までウィーン交響楽団でチェリストとして活動。入団の翌年には古楽器によるオーケストラのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを立ち上げ並行して指揮者として活動をしました。

1980年代からはモダン・オーケストラの指揮も手がけるようになりウィーン・フィルやベルリン・フィルの指揮をすると共に、レパートリーはバルトークにまで及んでいます。

アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスといえばバッハの数々の曲を録音していますが、何と言っても、200曲以上にも及びカンタータ大全集は偉業とも言えるでしょう。バッハのカンタータの中でも特に人気が高いのが第147番の「心と口と行いと生活で」(Herz und Mund und Tat und Leben)です。2部構成で10曲のレシタティーヴォ、アリアと合唱で出来ています。中でも第1部と第2部の最後のにあたる第6曲「イエスこそわが喜び」と第10曲の「イエスは変わらざるわが喜び」は、「主よ人の望みの喜びよ」として親しまれています。様々な編曲があり、オーケストラだけで演奏される場合は合唱のメロディをトランペットが演奏するものが知られています。

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏、アーノルド・シェーンベルグ合唱団の合唱で「主よ人の望みの喜びよ」です。

今まで取り上げた曲
君をのせて
風の谷のナウシカ
金曜ロードショーのテーマ

今日の音楽 11月6日 交響曲第1番(ウォルトン)

ウォルトンの交響曲第1番は1935年11月6日にハーティ指揮BBC交響楽団 によって初演されました。

この曲は指揮をしたハーティ自身からの委嘱で作曲されたものですが、ハーティは終楽章の完成を待ち切れず3楽章までを前年の12月に初演しています。

2管編成で4つの楽章、急-スケルツォ-緩-急という古典的な形式を採用していますが循環形式の様相が見られる曲です。ちょっと冗長な感じはしますけど。

シール指揮バーミンガム市交響楽団です。

今まで取り上げた曲
エル・カピタン(スーザ)
星条旗よ永遠なれ
モーツァルティアーナ(チャイコフスキー)

2013年11月 5日 (火)

今日の音楽 11月5日 クラヴサン協奏曲(ファリャ)

ファリャのクラヴサン協奏曲G.71は1926年11月5日にランドフスカのチェンバロ独奏、カザルスの指揮でバルセロナで初演されました。

協奏的作品の「スペインの庭の夜」を除けばファリャ唯一の協奏曲は、20世紀の作品としては珍しいクラヴサン(チェンバロ)の為の協奏曲です。チェンバロという大きな音が出せない楽器の性格上、オーケストラの編成はフルート、オーボエ、クラリネットとヴァイオリンとチェロだけ。とっても珍しい作品です。

勿論バロック時代とは全く趣が異なる、不協和音も出てくる曲です。女性チェンバロ奏者のワンダ・ランドフスカに依頼されて作曲したもので、ランドフスカは忘れ去られていたチェンバロという楽器を20世紀に復活させた人だそうです。初演こそ演奏しましたが、ランドフスカ自身はこの曲の激しさに理解を示さず再演以降全く演奏する事はありませんでした。

今ではピアノで演奏される事が多いようです。

今まで取り上げた曲
わが祖国
交響曲第2番(シューマン)
弦楽のためのアダージョ(バーバー)

2013年11月 4日 (月)

今日の音楽 11月4日 春の歌

メンデルスゾーンは1847年11月4日に亡くなっています。

メンデルスゾーンについては散々書いていますので割愛しますが、メンデルスゾーンの音楽は円熟味が無いとか、奥深さが無いとかいう人がいますけど、38歳で亡くなってしまったのですから、さもありなんですね。

メンデルスゾーンが生涯をかけて作曲した作品に無言歌があります。1829年に最初の作品が書かれ、確認されている中では1945年まで16年間にわたって全8巻48曲が作曲されています。全ての曲に標題がつけられていますが、メンデルスゾーンがつけたものは5曲のみです。第1巻第6曲、第2巻第6曲、第5巻第5曲の「ヴェネツィアの舟歌 第1」から「第2」、第3巻第6曲の「デュエット」、第4巻第5曲「民謡」です。その他は出版社が曲想からつけたなどが多いようです。

無言歌の中で最も知られているのは、第5巻第6曲の「春の歌」です。この題名は曲の冒頭に書かれていた発想記号Frühlingslied genannt 春の歌のように

から取られています。

ホロヴィッツのピアノです。

今まで取り上げた曲
交響曲第1番(ブラームス)
交響曲第36番「リンツ」
劇音楽「カリギュラ」(フォーレ)

2013年11月 3日 (日)

今日の音楽 11月3日 皇帝の花嫁

リムスキー=コルサコフの歌劇「皇帝の花嫁」は1899年11月3日にモスクワで初演されました。

「皇帝の花嫁」は9作目のオペラで16世紀ロシアの皇帝イヴァン4世 の3番目の后マルファ・ソバーキナが結婚後わずか16日で急死したという史実を元に作られたものです。

当初はバラキレフボロディンとリムスキー=コルサコフにオペラの題材として薦めたもので、ボロディンは取り掛かったものの、やっぱり途中で放棄、リムスキー=コルサコフもそれから30年後にようやく作曲したものです。序曲はオペラの内容を表現したもので悲劇を暗示した緊張感をもつ作品になっています。

プレトニェフ指揮ロシア国立管弦楽団で序曲です。

今まで取り上げた曲
007は二度死ぬ
交響曲第9番(ショスタコーヴィチ)
フィンランディア

2013年11月 2日 (土)

今日の音楽 11月2日 地球より永遠に

俳優のバート・ランカスターは1913年11月2日にニューヨークで生まれています。

ハイスクール時代はバスケットボールの選手として活躍し、大学へ進学し体育の教員をめざしましたが2年で中退。仲間とアクロバットチームを組んでサーカスで活躍しました。1939年に興行中に負傷してチームは解散しその後は様々な職業を転々としていましたが、折からの第二次大戦で軍隊に入隊し軍の慰問団の一員として活動しました。

除隊後、たまたま知り合ったブロードウェイのプロデューサーのおかげで舞台デビュー、その後ヘミングウェイの短編小説の映画化作品「殺人者」で映画デビュー、アクションスターとして活躍しましたが、1953年に出演した「地球より永遠に」でアカデミー主演男優賞にノミネートされトップスターの仲間入りを果たしました。

その後は「OK牧場の決闘」「許されざる者」「エルマー・ガントリー/魅せられた男」など数々の作品に出演しましたが1994年に心臓麻痺で亡くなりました。

「地球より永遠に」は、フレッド・ジンネマン監督の作品で、第二次大戦直前のハワイでの軍隊の腐敗を描いた作品。バート・ランカスターとデボラ・カー による波打ち際の長いラヴシーンが話題になりました。音楽はモリス・ストロフとジョージ・ダニングが担当しました。

スタンリー・ブラックのオーケストラです。

今まで取り上げた曲
展覧会の絵(EL&P)
戦争を知らない子供たち
ハイドンの主題による変奏曲

2013年11月 1日 (金)

今日の音楽 11月1日 7つのスペイン民謡(ファリャ)

スペインのソプラノ歌手ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスは1923年11月1日にバルセロナで生まれています。

幼い頃から声楽とギターを学び、リセウ高等音楽院 に進学しピアノと声楽を学んだ後、1944年に歌手としてプロ・デビューしました。翌年にはオペラでもデビューを果たし、1947年にジュネーブ国際音楽コンクールで優勝し脚光を浴びました。その後は、オペラ座、メトロポリタン、ウィーン国立歌劇場、バイロイトと世界中の名だたるオペラ劇場で活躍し、スペインを代表するソプラノ歌手となりました。

スペインの歌曲といえばグラナドス、ファリャなどが有名です。ファリャの「7つのスペイン民謡」は1915年にフランスから帰国したてのファリャが読み人知らずの古い民謡の詞をそのまま用い、伝承されてきたメロディを基に作曲したもので、ムーア人の服地、アストリアの歌、モロシア地方のセギディーリャ、ホタ、ナナ(子守歌)、歌曲(カンション)、ボロの7曲からできています。

ホタです。

今まで取り上げた曲
名前のない馬
どらえもんの歌
交響曲第7番(ブルックナー)

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