今日の音楽 11月5日 クラヴサン協奏曲(ファリャ)
ファリャのクラヴサン協奏曲G.71は1926年11月5日にランドフスカのチェンバロ独奏、カザルスの指揮でバルセロナで初演されました。
協奏的作品の「スペインの庭の夜」を除けばファリャ唯一の協奏曲は、20世紀の作品としては珍しいクラヴサン(チェンバロ)の為の協奏曲です。チェンバロという大きな音が出せない楽器の性格上、オーケストラの編成はフルート、オーボエ、クラリネットとヴァイオリンとチェロだけ。とっても珍しい作品です。
勿論バロック時代とは全く趣が異なる、不協和音も出てくる曲です。女性チェンバロ奏者のワンダ・ランドフスカに依頼されて作曲したもので、ランドフスカは忘れ去られていたチェンバロという楽器を20世紀に復活させた人だそうです。初演こそ演奏しましたが、ランドフスカ自身はこの曲の激しさに理解を示さず再演以降全く演奏する事はありませんでした。
今ではピアノで演奏される事が多いようです。
今まで取り上げた曲
わが祖国
交響曲第2番(シューマン)
弦楽のためのアダージョ(バーバー)
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