今日の音楽 11月26日 無伴奏ヴァイオリンソナタ(バルトーク)
バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタはメニューインの独奏で1944年11月26日にカーネギーホールで初演されました。
この曲はメニューインからの委嘱で作曲したものです。メニューインはバルトークのヴァイオリンソナタ第1番を演奏会で取り上げる際に、作曲家のバルトーク自身にアドバイスをもらうために訪れたところから2人の交友がはじまりました。初めは、ヴァイオリン協奏曲を依頼しようと思っていたようですが、当時バルトークは体調を崩しており、それを配慮してこの無伴奏ソナタの依頼になったと、メニューインが語っています。
初演を聴いたバルトークは、メニューインの演奏を激賞し2年間の独占演奏権を与えると共に出版に際しての校訂の権利も与えています。
当時対位法を自作に積極的に取り入れていたバルトークは、この曲をバッハへのオマージュとしてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番と似た雰囲気に仕上げています。第1楽章にシャコンヌのテンポでと指定を入れ、第2楽章はフーガを採用したのもそのような理由からです。
ギトリスのソロで第1楽章です。
今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲(シューマン)
ペルシアの市場にて
修道院の庭にて
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