今日の音楽 11月21日 シンデレラ(プロコフィエフ)
プロコフィエフのバレエ「シンデレラ」は1945年11月21日にボリショイ劇場で初演されました。
近代から現代のロシアの作曲家にとってバレエ音楽は欠かせないものですが、勿論これはマリインスキー・バレエ(旧キーロフ・バレエ)、ボリショイ・バレエという18世紀創立の歴史あるバレエ団がある事に起因しているものでしょう。プロコフィエフも7つのバレエ音楽を作曲しています。その中では「ロミオとジュリエット」が最も人気が高いのですが、その直後に作曲を開始した「シンデレラ」も人気の作品のひとつです。
キーロフ劇場に依頼されて作曲をはじめたのですが、戦争による中断などがあり完成したのは1944年。委嘱元のキーロフ劇場での初演は、ボリショイより後の1946年4月になりました。
3幕物のバレエで第1幕は継母や義姉妹の邪魔を妖精たちの力を借りて解決してお城の舞踏会に行くまで、第2幕はお城の舞踏会の様子と0時の鐘で魔法が解けてシンデレラが城を出て行くまで、第3幕はガラスの靴による王子のシンデレラ探しと再開からなっています。
「ロミオとジュリエット」同様、後に管弦楽作品としても編曲され3つの組曲とシンデレラのワルツ3曲と他の作品のワルツ3曲からできているワルツ組曲があります。またピアノのための組曲にも転用されるなど、このバレエを基にした作品も数曲残されています。
第1幕の最後、第1組曲に入っている「シンデレラのワルツ」です。
今まで取り上げた曲
ライト・プレイス・ロング・タイム
アルハンブラ宮殿の思い出
椿姫の主題による幻想曲(タレルガ)
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