今日の音楽 11月11日 弦楽五重奏曲第2番(ブラームス)
ブラームスの弦楽五重奏曲第2番は1890年11月11日に初演されました。
ブラームスは交響曲はわずか4曲、協奏曲も4曲、管弦楽曲もハンガリー舞曲と変則的な編成のセレナーデを加えても5曲と、大御所の作曲家の中ではアンサンブル曲が非常に少ない作曲家です。
それに比して、室内楽の数は極めて多い作曲家です。ピアノ三重奏3曲、ピアノ四重奏3曲、ピアノ五重奏1曲、弦楽四重奏3曲、弦楽五重奏2曲、弦楽六重奏2曲、それにクラリネット四重奏とクラリネット五重奏です。父親がコントラバス弾きだったにもかかわらずコントラバスが登場する室内楽曲はゼロです・・・・
しかも、この室内楽曲に傑作が多いですね。
この弦楽五重奏曲第2番は、楽譜を出版社のジムロック社に送った際に「この作品を最後に引退する」というような内容の書簡を同封した曲です。50歳を過ぎて自分の時代が終わった事や、やるべき事が無くなったという事からの決意だったようですが、その後クラリネットの名手ミュールフェルトと出会い傑作の誉れ高いクラリネット三重奏や五重奏を作曲しています。という事で、ちょっとエアポケットに入った感がある曲なので、評価はイマイチですね。
ヴィルデ・フラング(vn)他による演奏です。
今まで取り上げた曲
ペキンの55日
煙が目にしみる
交響詩「ドン・ファン」
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