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2013年10月31日 (木)

今日の音楽 10月31日 ピアノ協奏曲第5番(プロコフィエフ)

プロコフィエフ作曲のピアノ協奏曲第5番ト長調op.55は1932年10月31日に、自身のピアノ、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 で初演されました。

ラヴェル同様の目的で第4番として左手のためのピアノ協奏曲を作曲した後、両手のためのピアノ曲を作曲しようと考えて作った曲です。5つの楽章構成のため当初はピアノと管弦楽のための音楽というタイトルで作曲したのですが、後に協奏曲に改めています。

4楽章には終わったかと思った後にちょっとしたサプライズが仕掛けてあります。

リヒテルのピアノ、ロヴィツキ指揮ワルシャワ国立フィルで、第3、第4楽章です。

今まで取り上げた曲
甘い生活
ピアノ協奏曲第4番(サン=サーンス)
スペイン奇想曲

2013年10月30日 (水)

今日の音楽 10月30日 交響曲第11番「1905年」(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチの交響曲第11番ト短調「1905年」op.103は1957年10月30日にナフリン 指揮ソヴェト国立交響楽団で初演されました。

ショスタコーヴィチの音楽は、保守的と批判されたり社会主義的、民族主義的と絶賛されたり時代背景と共に聴かないと本質がわからない部分があるのですが、この交響曲第11番はスターリンの死後作曲された曲なので、スターリン時代に比べれば足かせは弱いものだったと思います。それでも、この曲は1905年のロシア革命の発端のひとつとなった血の日曜日事件 を題材としています。そのために長い間西側諸国ではソ連のプロパガンダ的作品として低い評価がされていました。ソ連崩壊後の今では歴史を描いた作品として評価が高まっています。

4つの楽章で構成されていますが、全楽章切れ目無く演奏されます。

第1楽章は、「宮殿前の広場」というタイトルの緩徐楽章で、冬のペテルブルク王宮前の様子が描かれています。
第2楽章は、「1月9日」という6拍子の行進曲風楽章で、民衆の行進から皇帝軍の一斉射撃と虐殺が表現されています。
第3楽章は「永遠の記憶」という緩徐楽章。犠牲者へのレクイエムです。
第4楽章は「警鐘」。革命歌や労働歌を引用しながら、帝政ロシアへの警鐘を表しています。

ゲルギエフ指揮パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団で第2楽章です。

今まで取り上げた曲
ソー・マッチ・イン・ラヴ
男と女
アパラチアの春

2013年10月29日 (火)

今日の音楽 10月29日 ヴァイオリン協奏曲(カバレフスキー)

カバレフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲は1948年10月29日にモスクワで初演されました。

カヴァレフスキーと言えば、ショスタコーヴィチやプロコフィエフなどが苦しんだソヴェト共産党と一番うまくやった作曲家のひとりと言えるでしょう。終始大きな批判を受ける事なく音楽活動を続け、特に戦後は子供向けの作品に力を入れ教育にも大きな足跡を残しました。

音楽的には比較的平易な作品が多く、社会的リアリズムに忠実な通俗的な作品が多いのが特徴です。

1948年にソヴェト共産党の青年組織であるコムソモール 結成30周年を記念して青少年に捧げる協奏曲3部作として構想されたものの1曲目がヴァイオリン協奏曲です。2曲目はチェロ協奏曲、3曲目はピアノ協奏曲第3番です。

ヴァイオリン協奏曲は古典的な急-緩-急の3楽章形式。第1楽章はソナタ形式、第2楽章は三部形式、終楽章はロンド形式です。

第1楽章、第2楽章です。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲第1番(ショスタコーヴィチ)
山に祈る
ドン・ジョヴァンニの回想(リスト)

2013年10月28日 (月)

今日の音楽 10月28日 チェコ組曲

10月28日は、1918年チェコスロヴァキアがオーストリア=ハンガリー帝国から独立した日を祝ってチェコの独立記念日になっています。

ヨーロッパの少数民族は、他の民族による支配が長く続いたのですが、チェコもスロヴァキアも14世紀以降神聖ローマ帝国、ポーランド、ハンガリーなどによる支配が繰り返されました。19世紀半ばにヨーロッパで起きた1848年革命の影響はチェコも例外ではなく民族主義が勃興し、元々スラブ民族であったチェコ人もスロヴァキア人も汎スラブ主義へと進んで行きます。結局、第一次大戦が終わるまでの間オーストリア=ハンガリー帝国の支配を受けることになるのですが、民族主義的な文化はこの時期に芽生えました。

チェコを代表する作曲家のひとり、ドヴォルザークも民族的な曲を多数作曲しています。その中で最も知られているのがスラブ舞曲集ですが、その第1集完成の直後に作曲されたのがチェコ組曲です。

前奏曲、ポルカ、メヌエット、ロマンス、フィナーレ(フリアント)の5曲で、ポルカ、フリアントは勿論チェコの民族舞曲、前奏曲はバグパイプの音楽風(バグパイプはスコットランドのものが有名ですが、東欧にも独自のものが存在)など、民族色豊かな曲です。

第5曲フィナーレです。

今まで取り上げた曲
プリティ・ウーマン
交響曲第6番「悲愴」
ピアノ協奏曲第3番(ラフマニノフ)

2013年10月27日 (日)

今日の音楽 10月27日 夜想曲(ドビュッシー)

ドビュッシーの夜想曲の全曲初演は1901年10月27日に行われました。

昨日に引き続いてドビュッシーになってしまいましたが、今日は管弦楽の曲です。
本来「夜想曲」(ノクターン)はアイルランドの作曲家フィールズからはじまり、ショパンが発展させた器楽曲のひとつですが、この「夜想曲」はアメリカの耽美主義の画家ホイッスラー のノクターンと題されるシリーズの「青と銀色のノクターン」「黒と金色のノクターン-落下する花火」から着想を得た音楽です。

3曲の組曲になっていて、
第1曲「雲」 雲が流れて消えていく様子を描いた曲で、中間部ではジャワのガムラン音楽の影響が見られます。
第2曲「祭」 祭りの盛り上がりとその後の静けさが描かれています。
第3曲「シレーヌ」 ギリシア神話などに出てくる生き物(セイレーン)の事で、女声合唱によるヴォカリーズが使われます。

ハイティンク指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団です。

今まで取り上げた曲
チェロ協奏曲(エルガー)
ヴァイオリン協奏曲第2番(パガニーニ)
ロッシーニの「シンデレラ」の「悲しみよ去りゆけ」による序奏と変奏曲

2013年10月26日 (土)

今日の音楽 10月26日 版画(ドビュッシー)

ピアニストのヴァルター・ギーゼキングは1956年10月26日に亡くなっています。

ギーゼキングはピアニスト以外にアマチュアの蝶類研究家としても知られています。読み書きが出来るのだから必要無いと初等教育を受けず楽譜や百科事典を読み漁っていたためです。

ピアニストとしてのギーゼキングは、ピアノの練習よりも楽譜を検討し演奏イメージを作って演奏するのが常で、レパートリーはバロック、古典からブゾーニ、シェーンベルクまで幅広いものでした。

特に、運指やペダルの指定が殆ど無かったドビュッシーやラヴェルの作品は得意とし、その楽譜の分析によって明快で繊細な色彩感と多彩な表情を表現できる演奏家として知られています。

ドビュッシーの「版画」は「映像」とともに、印象主義におけるピアノ曲の書法を確立した作品として知られています。
第1曲はアジアを連想させる「塔(パゴダ)」、第2曲はスペインを描いた「グラナダの夕べ」、第3曲はフランスの童謡を引用した「雨の庭」という3つの異なった場所を表現した曲です。

第2曲 グラナダの夕暮れと第3曲 雨の庭です。

今まで取り上げた曲
交響曲第2番(ブルックナー)
子供の領分
星に願いを

2013年10月25日 (金)

今日の音楽 10月25日 フーガト短調

オルガニストのヴァージル・フォックスは1980年10月25日に亡くなっています。

フォックスというと、オルガン界の異端児みたいな印象がありますね。1970年代からジャンルに捕われない演奏活動を行い、電子オルガンも駆使し、オルガンの無い場所でも演奏活動を行ったという事や、派手な演奏スタイルがそういう印象を持たれる理由なのでしょうが、本当にオルガンを愛していたんでしょう。

お得意のバッハの演奏もとても華麗に演奏していました。

フーガト短調は、バッハのオルガン曲の中でも最も有名な曲。昔Bwv番号が無い時代にBWV.542の幻想曲とフーガト短調(大フーガ)との混同を避けるため、同じト短調のこの曲は小フーガと呼ばれます。主題が非常に親しみやすく、フーガとしての構造も非常に解り易いのが親しまれる理由なのでしょう。

今まで取り上げた曲
ひとりぼっちの悲しみ
カルメン
アルルの女第一組曲

2013年10月24日 (木)

今日の音楽 10月24日 喜歌劇「ジプシー男爵」より宝石のワルツ

ヨハン・シュトラウスの喜歌劇「ジプシー男爵」は1885年10月24日に初演されました。

シュトラウスは生涯15曲のオペレッタを作曲していますが、その中でも「こうもり」と「ジプシー男爵」が一二を争う人気曲です。

ハンガリー人の作家ヨーカイ・モールの短編小説「シャーッフィ」を元にしたオペレッタで、ロマ(ジプシー)の娘ザッフィと恋仲になったハンガリー人バリンカイがロマたちから忠誠の誓いを受けて「ジプシー男爵」と呼ばれるようになったが、ザッフィがトルコ総督の娘とわかり、身分の違いを嘆く。バリンカイは折からおこったスペイン戦争で武勲をたてて本物の男爵になりめでたく結ばれるというお話。

序曲、第3幕の凱旋の行進曲、宝石のワルツは単独でも演奏される有名な曲です。

宝石のワルツです。

今まで取り上げた曲
ルクセンブルク伯爵(レハール)
ワルツ「金と銀」(レハール)
喜歌劇「メリー・ウィドウ」より唇は黙し

2013年10月23日 (水)

今日の音楽 10月23日 ヴァイオリン協奏曲(ストラヴィンスキー)

ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲二調はドゥシュキン のヴァイオリン独奏、ストラヴィンスキー指揮ベルリン放送交響楽団の演奏で初演されました。

ストラヴィンスキーが唯一作曲したヴァイオリン協奏曲で、ドゥシュキンの依頼によって作曲されました。新古典主義の時代に属する作品で、ヴァイオリン独奏を前面に出し、独奏ヴァイオリンを阻害するものは排除するという作風になっています。

3つの楽章構成ですが、第2楽章のアリアを2つに分割して4楽章の構成と見ることもできます。

パールマンのヴァイオリン、小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
ガランタ舞曲(コダーイ)
荒城の月
歌劇「ロシア皇帝と船大工」より木靴の踊り(ロルツィング)

2013年10月22日 (火)

今日の音楽 10月22日 ヴァイオリン協奏曲ハ長調op.7-3(ルクレール)

バロック時代のフランスの名ヴァイオリニストで作曲家のジャン=マリー・ルクレールは1764年10月22日に亡くなっています。

フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と見做されるヴァイオリニストですが、数奇な運命をだどった音楽家でもあります。

指物師の訓練を受けていたものの、トリノに出て舞踏やヴァイオリンを学び、その後フランスでルイ15世の宮廷づき音楽教師に任命されますが宮廷楽団の監督の座をめぐってギニョンと衝突し辞任、その後は複数の宮廷音楽家として活躍しましたが、1758年に離婚すると人目をさけて貧民街に住み、そこで1764年に惨殺死体となって発見されました。真相は謎でしたが、別れた妻が関与しているという噂もあるようです。

ルクレールはヴァイオリンのためのソナタや協奏曲を中心に作品を残していますが、全般的にフランス人らしい優雅な曲が多いようです。

今まで取り上げた曲
おお、愛しうる限り愛せ(リスト)
バック・トゥ・ザ・フューチャー
ベートーヴェンの「アテネの廃墟」による幻想曲(リスト)

2013年10月21日 (月)

今日の音楽 10月21日 ポルカ・マズルカ「とんぼ」

ヨーゼフ・シュトラウス作曲のポルカ・マズルカ「とんぼ」は1866年10月21日に初演されました。

3拍子のポルカであるポルカ・マズルカ「とんぼ」は、いかにもユーモアに富んだヨゼフらしい作品。ゆったりとホバリングしながら空中を浮遊するトンボを表現した音楽です。

マゼール指揮ウィーンフィルの演奏です。

今まで取り上げた曲
皇帝円舞曲
スターウォーズ
アメリカの夜

2013年10月20日 (日)

今日の音楽 10月20日 交響曲第2番(シューベルト)

シューベルトの交響曲第2番は1877年10月20日に初演されました。

シューベルトの完成されて現在存在が確認されている交響曲は「未完成」を除いて7曲あります。その全てが生きている間に公衆の前で演奏される事無くシューベルトの短い生涯は終わっています。この第2番も作曲されたのは1814年~15年で半世紀も演奏されずにいたものです。

作曲の動機はよくわかっていませんが、既に「糸を紡ぐグレートヒェン」「魔王」「野ばら」などを作曲しており、創作意欲が旺盛だったのかもしれません。モーツァルト、ベートーヴェンなどの作品の片鱗が窺える30分程度の曲です。

ベーム指揮ウィーンフィルです。

今まで取り上げた曲
交響曲第3番「キャンプミーティング」(アイヴズ)
交響曲第2番(アイヴズ)
歌劇「リエンツィ」序曲

2013年10月19日 (土)

今日の音楽 10月19日 糸を紡ぐグレートヒェン

シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」は1814年10月19日に作曲されました。

シューベルトは現在残っているだけで約600曲の歌曲があります。ハイネ、シラー、リュッケルトなど名だたる詩人の中でも、ゲーテの詩になる作品が70曲以上もあり、2番手のマイアホーファーを20曲以上も引き離したダントツのトップです。

「糸を紡ぐグレートヒェン」もゲーテの「ファウスト第一部」の中の第15場でグレートヒェンが部屋で独り糸を紡ぎながらファウストを慕って歌う詩です。シューベルト以外にレーヴェワーグナー(ゲーテの『ファウスト』のための7つの歌曲の6曲目)、シュポアグリンカ などがこの詩に曲をつけています。

シューベルトにとって初めてのゲーテの詩による作品であり、この曲でドイツ・リートの世界が誕生したとも言われる曲です。糸車が回る様子をピアノ伴奏の反復で表現してあり、その糸車の速度変化=グレートヒェンの感情を反復の中で表現している傑作です。

レネ・フレミングの歌です。

今まで取り上げた曲
ピアノソナタ第8番(プロコフィエフ)
展覧会の絵(ムソルグスキー=ラヴェル編曲)
歌劇「タンホイザー」

2013年10月18日 (金)

今日の音楽 10月18日 ピアノ協奏曲第1番(プロコフィエフ)

プロコフィエフのピアノ協奏曲第1番は1923年10月18日にペテルブルク音楽院で初演されました。

21歳という若さで作曲されたプロコフィエフが5曲作曲したピアノ協奏曲の始めての作品で、新進気鋭という言葉をそのまま表したような作品です。3つの楽章は連続して演奏され、抒情的な旋律を排除し打鍵によるリズムを重視した作品です。その後作風は古典的なものを取り入れた作品に変わって行き、我々が普段耳にするプロコフィエフの音楽になっていくわけです。

そのためか、プロコフィエフのピアノ協奏曲の中ではあまり人気が無いような気がします。

アシュケナージのピアノ、プレヴィン指揮ロンドン交響楽団です。

今まで取り上げた曲
ジョニー・B・グッド
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(ブラームス)
操り人形の葬送行進曲

2013年10月17日 (木)

今日の音楽 10月17日 ピアノ協奏曲第1番(メンデルスゾーン)

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番は1831年10月17日に初演されました。

若くして亡くなったメンデルスゾーンなので、全ての作品が若い頃の作品なのですが、コノピアノ協奏曲第1番は22歳の時に作曲されています。

メンデルスゾーンは、これ以前に「ピアノと弦楽のための協奏曲」と「2台のピアノのための協奏曲ホ長調」、「2台のピアノのための協奏曲変イ長調」という作品番号なしの3つのピアノのための協奏曲を作曲していますが、出版されたのはこの第1番が始めてです。

古典的な3楽章構成の曲ですがヴァイオリン協奏曲同様切れ目無く演奏されます。メンデルスゾーンは交響曲第3番でもこのように楽章の切れ目なく演奏するように作曲していますが、各楽章の関連性がそれ程強いわけでもなく、音楽の流れを途切れさせたくないという事を意図していると言われています。

第1楽章と第2楽章はベートーヴェンの延長線上という雰囲気の曲ですが、終楽章を聴くと単なる古典の模倣を脱したロマン派音楽という感じがしますね。終楽章の主題は、まるで流行歌みたいな軽いメロディです。

シフラのピアノ、シフラJr.指揮モンテカルロ歌劇場管弦楽団の演奏です。

今まで取り上げた曲
練習曲op.10-2「革命」(ショパン)
英雄ポロネーズ
トランペット協奏曲(フンメル)

2013年10月16日 (水)

今日の音楽 10月16日 バレエ「ビリー・ザ・キッド」

コープランドのバレエ「ビリー・ザ・キッド」は1938年10月16日にシカゴで初演されました。

20世紀アメリカを代表する作曲家コープランド。特にバレエ音楽では特に人気が高いですね。私も大好きな作曲家のひとりです。

コープランドの初期のバレエ作品である「ビリー・ザ・キッド」は実在の無法者をビリーの生涯を描いたバレエですが、元になっているのは伝説のため史実とは異なる内容になっています。

アメリカの大平原を表現する序奏からはじまり、かつての友人であった保安官パット・ギャレットに銃殺され、再び大平原を表す音楽で閉じるという内容になっています。

現在演奏会で演奏されるのは、その後スタインバーグ指揮NBC交響楽団で初演された組曲版が多いようです。

カンゼル指揮シンシナティ交響楽団の演奏で管弦楽組曲版です。

今まで取り上げた曲
歌劇「オテロ」(ヴェルディ)
トゥルー・ラヴ
ロデオ(コープランド)

2013年10月15日 (火)

今日の音楽 10月15日 ピアノ協奏曲第1番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番は1933年10月15日にショスタコーヴィチのピアノ、シュティードリー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団で初演されました。

正式名称は、「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」ですが、トランペットは必ずしもピアノと対等の扱いでないため、ピアノ協奏曲と言っても問題なさそうです。非常にシニカルな作品で、自作あるいは他の作曲者の作品からの引用を多様している曲です。

冒頭を聴けば即座にわかりますが、第1主題はベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」の第1楽章のテーマを引用しています。4つの楽章から出来ていますが、全楽章が続けて演奏されます。また第3楽章は非常に短く第4楽章への導入部としてとらえ、3楽章構成と解釈する場合もあります。

アルゲリッチのピアノ、ロストロポーヴィチ指揮ニューヨークフィルハーモニックの演奏です。

今まで取り上げた曲
海(ドビュッシー)
青少年のための管弦楽入門
恋するデビュー

2013年10月14日 (月)

今日の音楽 10月14日 オンド・マルトノ協奏曲(ジョリヴェ)

電子楽器 オンド・マルトノを発明したモーリス・マルトノは1898年10月14日にパリで生まれました。

モーリス・マルトノは幼少からピアノ、チェロ、和声及び対位法を学び、新たな音楽表現法を確立することで音楽の新しい展開を模索する中で1928年に電子楽器であるオンド・マルトノを生み出しました。

オンド・マルトノは鍵盤楽器で、その下につけられたリボンで音の高さを調節し、タッチというスイッチを押すことで音を発する楽器です。鍵盤ではピアノやオルガンと同様決められた音の高さしか表現できませんが、リボンを使う事で自由な音の高さを表現する事ができます。

但し、この楽器は単音しか出せません。その代わりにタッチを使って様々な音色を出す事が可能です。さらに複数の特殊なスピーカーを使って様々な音響効果も表現する事ができます。

この楽器は主にフランス中心で使われていましたが、近年は現代音楽に広く取り入れられるようになりました。

オンド・マルトノを使った最も知られている曲は、メシアンのトゥランガリラ交響曲です。さらにこの楽器の初期段階で楽器の可能性を模索した作品としてジョリヴェのオンド・マルトノ協奏曲があります。1948年に初演されたこの曲はギリシア神話に着想を得た3楽章の曲。なんとも不思議な雰囲気の曲です。

今まで取り上げた曲
交響曲第10番(マーラー)
ヴァイオリン協奏曲(ドヴォルザーク)
人魚姫(ツェムリンスキー)

2013年10月13日 (日)

今日の音楽 10月13日 郷愁のショーロ

ギタリストの荘村清志は1947年10月13日に岐阜で生まれています。

父親からギターを学び、その後小原安正に師事して1963年に来日したナルシソ・イエペス に認められてスペインに留学し4年間イエペスに師事。帰国後は日本のギタリストの第一人者として活躍を続けています。

荘村清志の功績として、日本人作曲家に積極的に曲を委嘱し、特に武満徹からは「フォリス」「エキノクス」など現代のギタリストの主要レパートリーになる作品が生まれています。

バリオスの「郷愁のショーロ」は、荘村清志得意のレパートリーのひとつ。アルバムのタイトルにもなっています。初級ギタリストが必ず弾くのが「愛のロマンス」(禁じられた遊び)であるとすると、上級のギタリストが必ず取り上げると言っても良い曲です。「ショーロ」はブラジルの民族音楽です。

今まで取り上げた曲
アメリカ
時の流れに
明日に架ける橋

2013年10月12日 (土)

今日の音楽 10月12日 蒲田行進曲

作詞家の堀内敬三は1983年10月12日に肺炎で亡くなりました。

1897年浅田飴のオーナー堀内伊太郎の三男として生まれ東京高等師範学校(現筑波大学)附属の小中学で音楽を学び、第二高等学校 (現東北大学)の受験に失敗して浪人中に仲間と日本初の音楽批評誌「音楽と文学」を創刊しました。音楽に進む道を家族に反対され渡米してミシガン大学で機械工学を学びましたが同時に音楽も学びました。

その後マサチューセッツ工科大学大学院に入学し、修士課程を修了しました。
1923年に帰国しましたが関東大震災で実験データーなどが全て焼失してしまい、音楽の道に進むことを決意したという説もありますが、1926年に作曲した「若き血」のヒットで父親に音楽の道に進むことを許され、その後は翻訳、作詞、作曲、放送、音楽教育など幅広い活動を行っています。

1936年には「月刊楽譜」の発行名義人になり1941年には「音楽之友」を創刊し現在の音楽之友社を設立しました。

「アヴェ・マリア」「アニー・ロリー」「眠りの精」などを日本語に訳し、ドヴォルザークの「新世界より」の第2楽章の主題に「遠き山に日は落ちて」の歌詞を作詞したりと、歌詞の仕事の方が多く知られていますが、蒲田行進曲もプラハの作曲家フリムルのオペレッタの中の「放浪者の歌」を元に作詞したものです。

今まで取り上げた曲
イギリス民謡組曲(ヴォーン=ウィリアムズ)
トゥ・ラヴ・アゲイン
海の交響曲

2013年10月11日 (金)

今日の音楽 10月11日 千の風になって

テノール歌手の秋川雅史は1967年10月11日に愛媛県西条市で生まれました。

国立音大を卒業後イタリアで修行をして、日本クラシック音楽コンクールの声楽部門で最高位を受賞し2001年にはCDデビュー。その後2006年に「千の風になって」を発売し、クラシック歌手として史上初のオリコンチャート1位になりました。

「千の風になって」は、アメリカで話題になった詩"Do not stand at my grave and weep"を2001年に新井満が日本語に訳して作曲し自ら歌った曲。その後何人もの歌手が取り上げましたが、秋川雅史のヒットで日本中に知られるようになりました。

ギタリストの荘村清との共演です。

今まで取り上げた曲
交響曲第9番(ブルックナー)
交響曲第4番「ロマンチック」
ピアノ協奏曲第1番(ショパン)

2013年10月10日 (木)

今日の音楽 10月10日 弦楽四重奏曲(ヴェルディ)

イタリアの作曲家ヴェルディは1813年10月10日に生まれています。

ヴェルディと言えば、数々のオペラとレクイエムで知られていますが、ほんの僅かながら器楽曲も作曲しています。ただ、唯一現在でも演奏されるのはこの弦楽四重奏曲ぐらいでしょうか。この曲は弦楽合奏に編曲して演奏される子ともあるようです。

そもそも、ヴェルディが弦楽四重奏を作曲した理由は・・・単に暇だったから、だそうです。1873年の「アイーダ」のナポリ公演がソプラノ歌手の病気で延期になっている間に作曲して仲間内で初演してしまったそうです。

ヴェルディ自身、この曲について面白い事を言っています。

ナポリの余暇に四重奏曲を作曲しました。ある日の晩に、自分のホテルでこれを演奏してもらいましたよ。重要な曲と並べることはちっともしないで、しかも特に誰も招かずにね。お客は、私を訪ねて来るいつもの7 - 8人だけでしたな。この四重奏曲は美しいのか醜いのか。私には分かりません。私に分かるのは、それでもこれが弦楽四重奏曲だということです!

第1楽章、メロス弦楽四重奏団の演奏です。

今まで取り上げた曲
アイーダ
ワルツ「シェーンブルンの人々」(ランナー)
ナブッコ

2013年10月 9日 (水)

今日の音楽 10月9日 歌劇「コリントの包囲」

ロッシーニに歌劇「コリントの包囲」は1826年10月9日に初演されました。

ロッシーニは18歳で始めてオペラ「結婚手形」を初演(第1作は「デメトリオとポリビオ」ですが、初演は後でした)してから37歳の最後のオペラ「ウィリアム・テル」まで40曲ほどのオペラを作曲しています。1年に2曲の速いペースです。

現在頻繁に演奏されるのはその2~3割程度ですが、ロッシーニ・クレッシェンドで知られる序曲も演奏されるのは半分に満たない数です。

中には改訂を施したものを別タイトルで上演したものもあります。そのひとつが、「コリントの包囲」です。これはイタリア語で書かれたオペラ「マホメット2世」をフランス語にして改訂を加えた作品です。序曲も、あまり演奏機会が多くはありませんが、それでもやっぱりロッシーニ・クレッシェンドで終わる曲です。

シャイー指揮ナショナル・フィルで序曲です。

今まで取り上げた曲
夢見るシャンソン人形
死の舞踏
動物の謝肉祭

今日の音楽 10月8日 エイリアン

女優シガニー・ウィーヴァーは1949年10月8日ニューヨークで生まれました。

父親がテレビ局の重役、母親がイギリスの女優という家庭に生まれました。大学で演劇を学びオフ・ブロードウェイに出演して芸歴を磨いて1977年に「アニー・ホール」のチョイ役で映画デビュー。出演2作目の「エイリアン」のリプリー役で一躍スターダムにのし上がりました。エイリアンシリーズは1997年の第4作まで出演しました。

ワーキング・ガール」でゴールデングローブ助演女優賞を受賞し、その後「ゴースト・バスターズ」シリーズ、「デーブ」など現在も活躍を続けています。

「エイリアン」は異星物と人間との戦いを描いたSF作品で、ギーガのシュールなデザインが話題となりました。シガニー・ウィーバーはエイリアンが侵入した宇宙貨物船で唯一の生き残りとなり、後日のエイリアン2へと続いている。音楽はジェリー・ゴールドスミス。初めはゴールドスミスらしいわかり易い音楽を作曲したがボツにされて、次に作曲した不気味な音楽が採用されました。

今まで取り上げた曲
ノヴェンバー・ステップス
慕情
死んだ男が残したものは

2013年10月 7日 (月)

今日の音楽 10月7日 田舎のバス

作曲家、放送作家などマルチに活躍した三木鶏郎は1994年10月7日に亡くなっています。

東京帝国大学を卒業してサラリーマンとなりましたが召集を受けて入隊。軍務のかたわら大学時代から興味を持っていた音楽を学ぶために諸井三郎に師事し作曲を学びました。復員後どうせ餓死するならやりたいことをやろうと音楽事業の道に進み、冗談音楽やユーモアたっぷりの作品を手がけ第一人者となります。

1951年には日本初のコマーシャルソングを作曲、ディズニーアニメの日本語版の音楽監督を務めたりしています。活動に際してトリロー・グループを結成。トリロー・グループには永六輔野坂昭如 など錚々たるメンバーが参加、また作曲家軍団として神津善行いずみたく など、三木鶏郎楽団としてジョージ川口小野満 などを集めています。

CMソングとしては「くしゃみ3回、ルル三錠」「明るいナショナル」「キリン、レモン、キリン、レモン」「牛乳石鹸良い石鹸」など長年使われていた曲も多くあります。

「田舎のバス」はデコボコ道を走るオンボロの田舎のバスの車掌が、「私が美人だから我慢して乗ってくれる」と歌う歌です。

中村メイ子の歌です。

今まで取り上げた曲
ブルー・ハワイ
ピアノ協奏曲第1番(リスト)
金鶏(リムスキー=コルサコフ)

2013年10月 6日 (日)

今日の音楽 10月6日 平均律クラヴィーア曲集

ピアニストのエトヴィン・フィッシャーは1886年10月6日にスイスのバーゼルで生まれました。

1904年にベルリンに移住しシュテルン音楽院マルティン・クラウゼにピアノを師事し翌年には早くも同校の教授に就任という天才ぶりでした。指揮者としても1926年から本格的な活動を開始し、ピアノ演奏をしながら指揮をする所謂弾き振りを広めたピアニストです。

演奏スタイルは、技巧より心のこもった内面的な演奏を得意とし、特にバッハの演奏に関しては第一人者として知られていました。1933年から36年にかけて世界で始めて「平均律クラヴィーア曲集」の録音を行っています。

バッハの平均律クラヴィーア曲集は、全ての調による前奏曲とフーガからなる曲集で1722年に第1巻、1744年に第2巻が完成しています。それぞれ12曲ずつの前奏曲とフーガ合計24曲から構成されていてバッハ自身「実用(学習)」と「娯楽(鑑賞)」どちらにでも供用できる曲として作曲しています。この曲は後の作曲家にも多大な影響を与えた曲で、ショパンもこれに触発されて24曲の前奏曲を作曲したといわれています。

第1巻4声のフーガハ長調BWV.846、グノーのアヴェ・マリアの原曲となった曲です。

今まで取り上げた曲
八月の鯨
交響曲第14番「死者の歌」(ショスタコーヴィチ)
ヴァイオリン協奏曲第2番(シマノフスキー)

2013年10月 5日 (土)

今日の音楽 10月5日 ポルカ「狩り」

ヨハン・シュトラウス二世のポルカ「狩り」は1875年10月5日に初演されました。

ポルカについては、以前シュトラウス父の「クラプフェンの森で」で書きましたので、ここでは割愛。この曲はポルカ・シュネルに属する曲です。

元々は自身で作曲したオペレッタ「ウィーンノカリオストロ」の中の「おお私の駿馬よ」というアリア。ウィンナワルツやポルカなど次々と作って発表しなければならなかったシュトラウスは、このようにオペレッタから切り出した作品が結構あります。さすがに全部オリジナルで、500曲近くの作品を作るのは無理だったんでしょうね。というよりも、折角オペレッタで使ったお気に入りのメロディなので、舞踏会でも使ってみたかったのでしょう。

この曲は、ホルン、トランペットによる狩りの合図や鞭、鉄砲などが登場する楽しい曲です。

2010年のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートの演奏です。

今まで取り上げた曲
ジョーカー
天国と地獄
美しきエレーヌ序曲

2013年10月 4日 (金)

今日の音楽 10月4日 チェロ協奏曲第1番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番は10月4日にロストロポーヴィチの独奏、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル によって初演されました。

この曲の特徴はと言えば、4楽章構成で出来ている事です。まあ、典型的な古典形式の協奏曲では急-緩-急の3楽章構成になっているのですが、2楽章や4楽章の協奏曲は珍しくは無いので、それだけで特徴といわれると??だと思いますが・・・

実は、この曲も基本は第1楽章がソナタ形式のアレグレット、第2楽章はモデラート、第4楽章がアレグロ・コン・モートという古典的な形式を踏襲した構成なのですが、第2楽章と第4楽章の間に、第2楽章のモチーフを使ったほぼカデンツァだけの第3楽章があるのです。約6分間の間、これまた非常に難しいカデンツァが続くので、なかなか名手といわれるチェリストでなければ演奏できない曲なんですね。

第3楽章、マイスキーのチェロ、ジベルスキー指揮ザールブリュッケン放送交響楽団です。

今まで取り上げた曲
ジャニスの祈り
自由の鐘
ゴルドベルク変奏曲

2013年10月 3日 (木)

今日の音楽 10月3日 ヴィオラ協奏曲(ウォルトン)

ウォルトンのヴィオラ協奏曲は1929年10月3日にヒンデミットのヴィオラによる演奏で初演されています。

ヴィオラという楽器は、オーケストラの弦楽器の中でも非常に目立たない存在です。内声と言われる、メロディを担当するヴァイオリン、低音のメロディと拍子を決定付けるリズムを担当するチェロと、そのチェロを下支えするコントラバスという楽器群の中で、真ん中の音を担当するのですから目立たないんでしょうね。

でも、実はオーケストラ曲のヴィオラパートは非常にユニークなんです。まあ、メロディでもなくリズムでも無いという事は、???なパートを担当するわけで、ヴィオラだけがとんでもない事を演奏させられる曲も多いんですよ。ヴィオラの使い方次第でオーケストレーションの雰囲気は全く変わって来るといっても過言ではないでしょうね。

ヴィオラは、ヴァイオリンよりも一回り大きい楽器ですが、それでも肩に当てて演奏するわけですからチェロに比べて遥かに小さい。さらに、弦の張力が弱い、という事から大きな音が出しにくい、クリアな演奏がしにくいという欠点があります。逆にそれが豊かな音とか、様々な楽器と溶け込み易いなどという長所にもなるのですが、ソロ楽器として扱われる事が少ないのもそんな特徴からでしょう。古典派音楽から前期ロマン派音楽の間ではヴィオラをソロとした協奏曲はあまりありませんでしたが、後期ロマン派以降は結構作品的にも増えています。

ウォルトンのヴィオラ協奏曲はイギリスの名ヴィオラ奏者ライオネル・ターティスの為に作曲されたものですが、ターティスが拒んだため、結局ヒンデミットが初演をすることになりました。

初めは3管編成で作曲されましたがヴィオラという楽器の独奏に対してオーケストラが重厚すぎるという事から、若干編成を小さくした改訂が1961年にされています。

第1楽章です。

今まで取り上げた曲
ニールサイモンも読みかけのままに
交響曲第2番「四つの気質」
フェロー諸島への幻視旅行

2013年10月 2日 (水)

今日の音楽 10月2日 ヴィンセント

アメリカのシンガー・ソングライター ドン・マクリーンは1945年10月2日にニューヨーク州で生まれました。

ロック歌手バディ・ホリーらの飛行機事故による死を題材にした8分をこえる大作「アメリカン・パイ」が1971年に大ヒットし一躍有名になりました。

その後、1972年にオランダの画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの星月夜という作品を基にしてゴッホに捧げられた「ヴィンセント」もヒットしています。

その後は、地道な活動を続けているそうです。

今まで取り上げた曲
ヴァイオリン協奏曲第2番(ブルッフ)
スコットランド幻想曲
コル・ニドライ

2013年10月 1日 (火)

今日の音楽 10月1日 青い山脈

作曲家の服部良一は1907年10月1日大阪で生まれました。

サックスとフルートで放送局のオーケストラに所属したり、ピアノでジャズバンドで演奏したりという活動を続けて、1936年にコロムビアの専属作曲家として入社。クラシックの作曲や音楽理論も学んでいたため、合唱曲やオーケストラの組曲なども手がけましたが何と言っても歌謡曲の世界では昭和を代表する重鎮として数々の曲を作りました。

別れのブルース」「東京ブギウギ」「銀座カンカン娘」など昭和初期の数々のヒット曲を作曲していますが、一番親しまれているのは「青い山脈」でしょう。青い山脈は、以前「人間の証明」を取り上げた西條八十 の作詞で当初は藤山一郎奈良光枝 が歌ってヒットしましたが、奈良光枝が早逝したこともあって、その後は藤山一郎がソロで歌う事が多く、彼の曲として定着しています。青い山脈は、石坂洋次郎原作の映画の主題歌として作曲されましたが、服部が曲を発想したのは六甲連山だそうです。

藤山一郎と奈良光枝によるオリジナルバージョンです。

今まで取り上げた曲
おかしな二人
2ペンスを鳩に(メリー・ポピンズ)
ラ・ペリ(デュカス)

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