今日の音楽 10月19日 糸を紡ぐグレートヒェン
シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」は1814年10月19日に作曲されました。
シューベルトは現在残っているだけで約600曲の歌曲があります。ハイネ、シラー、リュッケルトなど名だたる詩人の中でも、ゲーテの詩になる作品が70曲以上もあり、2番手のマイアホーファーを20曲以上も引き離したダントツのトップです。
「糸を紡ぐグレートヒェン」もゲーテの「ファウスト第一部」の中の第15場でグレートヒェンが部屋で独り糸を紡ぎながらファウストを慕って歌う詩です。シューベルト以外にレーヴェ 、ワーグナー(ゲーテの『ファウスト』のための7つの歌曲の6曲目)、シュポア、グリンカ などがこの詩に曲をつけています。
シューベルトにとって初めてのゲーテの詩による作品であり、この曲でドイツ・リートの世界が誕生したとも言われる曲です。糸車が回る様子をピアノ伴奏の反復で表現してあり、その糸車の速度変化=グレートヒェンの感情を反復の中で表現している傑作です。
レネ・フレミングの歌です。
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