今日の音楽 10月14日 オンド・マルトノ協奏曲(ジョリヴェ)
電子楽器 オンド・マルトノを発明したモーリス・マルトノは1898年10月14日にパリで生まれました。
モーリス・マルトノは幼少からピアノ、チェロ、和声及び対位法を学び、新たな音楽表現法を確立することで音楽の新しい展開を模索する中で1928年に電子楽器であるオンド・マルトノを生み出しました。
オンド・マルトノは鍵盤楽器で、その下につけられたリボンで音の高さを調節し、タッチというスイッチを押すことで音を発する楽器です。鍵盤ではピアノやオルガンと同様決められた音の高さしか表現できませんが、リボンを使う事で自由な音の高さを表現する事ができます。
但し、この楽器は単音しか出せません。その代わりにタッチを使って様々な音色を出す事が可能です。さらに複数の特殊なスピーカーを使って様々な音響効果も表現する事ができます。
この楽器は主にフランス中心で使われていましたが、近年は現代音楽に広く取り入れられるようになりました。
オンド・マルトノを使った最も知られている曲は、メシアンのトゥランガリラ交響曲です。さらにこの楽器の初期段階で楽器の可能性を模索した作品としてジョリヴェのオンド・マルトノ協奏曲があります。1948年に初演されたこの曲はギリシア神話に着想を得た3楽章の曲。なんとも不思議な雰囲気の曲です。
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