今日の音楽 9月2日 交響曲第2番(ウォルトン)
イギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトンの交響曲第2番は、1960年9月2日にエジンバラ音楽祭 で初演されました。プリッチャード指揮ロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でした。
日本では、イギリスの作曲家はイマイチ評価が低いですねぇ。20世紀の作品でもドイツやロシアの音楽のように尖がったところは無くて心地よかったり元気よかったりで聴き易いんですけど、ヴォーン=ウィリアムズとエルガーとブリテンの少しの作品とホルストの「惑星」ぐらいしか知られてないですね。
そんな作曲家の一人がウォルトン。ほぼ独学で作曲を学んでいますが、上記の作曲家やシベリウス、ストラヴィンスキー、ヒンデミット、プロコフィエフなどの作品から学んでいて、オリジナリティには乏しいですが、それが逆にウォルトンのオリジナリティなんでしょう。新ロマン主義、新古典主義の音楽にジャンルわけされる作品は相当な数にのぼります。
交響曲第2番は、晩年の作品で3つの楽章からできています。
編成は3管編成で、ピアノ、チェレスタ、2台のハープという大きな編成です。終楽章はパッサカリアですが、十二音技法を取り入れた作品になっています。ヨーロッパでは尖った音楽=前衛音楽が全盛期で、こういう古典的なものは酷評されていたのですが、最近はこういう音楽も見直される傾向になっており、特に研究熱心なウォルトンの精緻な技巧は評価を上げているようです。
今まで取り上げた曲
時には娼婦のように
ナッシング・フロム・ナッシング
スラヴ舞曲集
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