今日の音楽 9月11日 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
ヤナーチェクの弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」は1928年9月11日に初演されました。
ボヘミア四重奏団からの依頼で1923年に着手された曲で、「ないしょの手紙」は作曲者自身がつけた副題です。ヤナーチェクが秘かに思いを寄せていた40歳も年下の人妻カミラ・ストロスローヴァーへの恋文の事。彼女はヤナーチェクの作品に少なからず影響を与えたと言われています。「利口な女狐の物語」の女狐なども彼女に触発された役柄になっているそうです。
この弦楽四重奏曲第2番自体、そんな二人の関係を表現しようとしたものです。作品を通じてヴィオラが活躍しますが、ヴィオラをカミラの象徴として使っている為です。
まあ、古今東西芸術の世界では様々な男女関係がありますね。パトローネであれば作品の中身まで影響は与えないでしょうが、ベルリオーズのように作品自体に登場してきてしまうものもあります。ヤナーチェクのそんな秘めた想いを感じてくださいませ。
ジュリアード弦楽四重奏団で、第2楽章です。
今まで取り上げた曲
ミルテの花(シューマン)
クープランの墓
アメリカの歌
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