今日の音楽 8月3日 楽しい思い出はどこに~フィガロの結婚
ドイツのソプラノ歌手 エリザベート・シュヴァルツコップは2006年8月3日に亡くなりました。
シュヴァルツコップはプロイセンで生まれ、ベルリン音楽大学で学び1938年にワーグナーの「パルジファル」の花の乙女でデビュー。カール・ベームに認められウィーン国立歌劇場 と契約して活躍しました。
非常に生真面目な性格でレコード契約の話が来た時も、自らオーディションをする事を希望しました。
コロラトゥーラからリリックまでをこなせる歌手として、またオペラだけでなくドイツ・リートも積極的に取り上げています。1976年には61歳でオペラ歌手を引退、その3年後にはリート歌手としての活動からも引退し後進の指導にあたっていました。
得意なレパートリーは、「フィガロの結婚」の伯爵夫人、「ドン・ジョヴァンニ」のエルヴィーラなどのモーツァルト作品、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」の元帥夫人などでした。
「フィガロの結婚」の伯爵夫人は、その前の話である「セヴィリアの理髪師」ですったもんだの末伯爵と結ばれるロジーナ。倦怠期を迎え伯爵の愛情に疑問を持つようになり、フィガロとスザンナの機知によって伯爵との愛を取り戻すというお話。「楽しい思い出はどこに」は、伯爵夫人が昔を思って歌う名アリアです。
今まで取り上げた曲
タンゴ(シュニトケ)
霧のサンフランシスコ
ウィリアム・テル序曲
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