今日の音楽 8月11日 栄冠は君に輝く
作曲家 古関裕爾は1909年8月11日に福島で生まれました。
父親は呉服商でしたが音楽好きで、大正時代ではまだ珍しい蓄音機を持っていたという環境の下、古関裕爾は音楽の中で育ち殆ど独学で音楽への道を志しました。家業を継ぐために福島商業学校に入学。この学校は音楽家が多かったようで学業よりも作曲に夢中で、在学中に呉服店が倒産したこともあって、卒業する頃日本でも有数の福島ハーモニカ・ソサエティというハーモニカバンドに入団。卒業後は銀行に勤めましたが、並行して管弦楽法の勉強も開始し、1929年に作曲した管弦楽のための舞踏組曲「竹取物語」がイギリスの出版社のコンクールで入賞し、コロンビアレコードと専属契約を結びました。
その後は作曲家として、放送音楽、映画音楽、校歌、流行歌など数多くの作品を作曲して日本の音楽の礎を築いたひとりとされています。
代表的な作品としては、
映画音楽・・・長崎の鐘 、モスラ
放送音楽・・・スポーツショウ行進曲(NHKのスポーツ中継のテーマ)、ひるのいこい
流行歌・・・若鷲の歌(予科練の歌)、イヨマンテの夜、君の名は、高原列車は行く
その他・・・紺碧の空(早大応援歌)、六甲おろし(タイガース応援歌)、闘魂こめて 、東京オリンピックマーチ
などがあります。
夏の甲子園大会(全国高等学校野球選手権)の大会歌「栄冠は君に輝く」は作詞が加賀大介 作詞で、学校制度の変更によってそれまでの中等学校野球選手権が高等学校野球選手権に変わった1948年を機に作られ現在も使われています。
古関の生誕地の福島駅では新幹線の発車メロディとして使われています。
今まで取り上げた曲
ホルン協奏曲第2番(R.シュトラウス)
オール・バイ・マイセルフ
ラ・チ・ダレーム・マ・ノ変奏曲(ショパン)
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