今日の音楽 7月28日 葬送と勝利の大交響曲
ベルリオーズの葬送と勝利の大交響曲は1840年7月28日にパリの街頭で初演されました。
この曲は、ベルリオーズが「交響曲」として作曲した4つの曲(他の3つは幻想、イタリアのハロルド、ロメオとジュリエット)の最後の曲で、野外で演奏するための特大編成の曲になっています。
フランスの7月革命 の10周年記念行事として、その時に命を落とした英雄たちをバスティーユに建てられた記念碑に改葬する式典のために依頼されて作曲したものです。葬列と共に演奏する葬送行進曲、遺体を記念碑に安置するための追悼曲、式典を締めくくる讃歌の3部構成で未完の曲を駆使して短期間に作曲したもので初演当時は管楽器と打楽器だけのものでした。
2年後に弦楽器を加えて改訂し、さらに合唱を加えて現在の形で完成したのが1842年の秋でした。
編成は以下の通りです。
木管楽器 フルート5、ピッコロ4、オーボエ5、クラリネットEs管5、B管26、バスクラ2(クラリネットが多いのは、元々吹奏楽として書かれたためです)、ファゴット8
金管楽器 ホルン12、トランペット8、コルネット4、トロンボーン7、オフィクレイド6
打楽器 小太鼓8、チャイニーズシンバル1、シンバル3、大太鼓1、ゴング1
・・・ここまでがオリジナル編成
コントラファゴット1、バス・トロンボーン1、ティンパニ1
弦5部(1stヴァイオリン 20、2ndヴァイオリン20、ヴィオラ20、チェロ15、コントラバス10)
混声六部合唱(S 80、T60、Bs60 が2つずつに分かれる)
これ全部足すと389人だそうです。現在殆ど演奏されない理由がわかりますね。
コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団です。
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