今日の音楽 7月10日 トランペット吹きの子守歌
ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者として知られたアーサー・フィードラーは1979年7月10日に85歳で亡くなりました。
父はオーストリア出身のボストン交響楽団のヴァイオリニスト、母親はピアニストという環境で育ち、ヨーロッパに戻り音楽を学び1915年には自らもボストン交響楽団にヴァイオリニストとして入団し、ピアニストやオルガニストも兼務しました。
1924年にはボストン交響楽団の有志によるボストン・シンフォニエッタを立ち上げて無料の野外コンサートなどを催すようになり1930年にボストン・ポップス管弦楽団の第18代の指揮者に就任しました。フィードラーは1979年に亡くなるまで半世紀にわたってライト・クラシックやポピュラー音楽を指揮し続けました。
中でも、フィードラーが見出した作曲家がルロイ・アンダーソンです。
「トランペット吹きの子守歌」は1949年にアーサー・フィードラーの委嘱により作曲された曲で1950年5月9日にボストン・ポップスによって初演されました。
トランペットのソロと弦楽器の伴奏によるメランコリックな主要部と、オーケストラによる快活な中間部からできています。主要部はスコットランド民謡の特徴であるヨナ抜き音階に似た音階が一部使用されているためメランコリックな雰囲気になっているようです。
アンダーソンのメドレーです。最初の曲が「トランペット吹きの子守歌」です。
今まで取り上げた曲
モスクワの思い出(ヴィエニャフスキー)
ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴィエニャフスキー)
魔笛の主題による変奏曲(ソル)
« 今日の音楽 7月9日 花篝り | トップページ | 今日の音楽 7月11日 菩提樹 »
コメント