今日の音楽 6月9日 威風堂々第3番
ロンドン交響楽団の第1回の演奏会は1904年6月9日、ロンドンのロイヤル・クイーンズ・ホールでリヒター指揮で行われました。
ロンドン交響楽団の前身はクイーンズ・ホール管弦楽団で、そのメンバーを中心にイギリス初の独立採算・自主運営のオーケストラとして発足しました。ロイヤルフィルと並んで女王陛下のオーケストラと呼ばれ、名誉総裁にエリザベス二世が就いています。
初代の首席指揮者はリヒターで、その後はエルガーが就任。その後ニキシュ、ビーチャム、メンゲルベルク、クリップス、モントゥー、ケルテス、プレヴィン、アバド、マイケル・ティルソン・トーマス、コリン・デイヴィスなど錚々たるメンバーが名を連ね、現在はゲルギエフが就任しています。
総裁も、ベームやバーンスタインを経て、現在はコリン・デイヴィス。クラシック音楽だけでなく、映画音楽などでも活躍し「スターウォーズ」や邦画の「水の旅人」などで知られています。
第1回定期演奏会のプログラムは、ロンドン交響楽団のサイトにもチラシ?が掲載されているのですが、何の曲やったかわからないので、ロンドン交響楽団が始めて初演を行った曲がエルガーの「威風堂々」第3番を取り上げました。
「威風堂々」といえば第1番を指しますが、全部で6曲あります。それぞれ別々の時期に作曲され直接の関連性は無いのですが、演奏される回数は第1番が90%以上、残りの5曲あわせても10%に満たないでしょうね。第3番は唯一短調の曲ですが抑揚が激しくドラマチックという点では他の5曲を凌ぐ作品です。ただ、エルガー得意の中間部がちょっとメロディックでない点が人気薄の原因かもしれません。
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