今日の音楽 6月5日 歌劇「アブ・ハッサン」序曲
ドイツ・ロマン派の作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーは1826年6月5日に亡くなっています。
ウェーバーと言えば、モーツァルトの甥っ子になるわけですが、モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派を継いだ正統的なドイツのロマン派初期の作曲家です。とりわけ、オペラの分野では、モーツァルト以降廃れていたドイツのオペラを蘇らせ、「魔弾の射手」の大成功でドイツ国民オペラを確立し、後のワーグナーへ繋がっていく重要な位置を占める作曲家です。
残念ながら、結核で40歳で亡くなってしまったために作品数はそれ程多くはありません。それでも2曲の交響曲や、クラリネット協奏曲などの協奏曲が残されています。
ウェーバーのオペラは6曲あり現在では全曲演奏されることが多くはありませんが、序曲は非常に人気が高く「魔弾の射手」と「オベロン」をはじめ、「オイリアンテ」「アブ・ハッサン」がよく取り上げられます。
「アブ・ハッサン」は「千夜一夜物語」を題材にした1幕もののオペラで、序曲はバグダッドの町の喧騒を生き生きと表現した3分ほどの短い曲です。
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