今日の音楽 6月21日 熊蜂の飛行
作曲家ニコライ・リムスキー=コルサコフは1908年6月21日に64歳で亡くなりました。
リムスキー=コルサコフの曲で最も有名な曲は、「熊蜂の飛行」でしょう。ヴァイオリンの難曲としても知られていますが、プーシキンの原作に基づいて作曲された「サルタン皇帝」の中の曲で、主人公のグヴィドン王子が魔法の力で自らの姿を蜂に変えて悪役の姉妹を襲うという場面で使われる曲です。
冒頭からフルートと弱音器つきのヴァイオリンが奏でる蜂の羽音は十六分音符の連続ですが、テンポはvivace。指定では四分音符180です。という事は、1分間に720個の十六分音符ですから、1秒間に12個の音。これ、テンポ通り弾くのはスゴイ事です。
指揮者はもっと大変で、だいたいスコア(総譜)の見開き2ページの間に8小節。2秒間で3小節ですので5.6秒で譜めくり。指揮しているんだか譜面めくっているんだかわからないなっちゃいますね。
そんな大騒ぎの曲ですが、羽音を演奏する木管楽器とヴァイオリン以外は、涼しい顔で演奏します。他の弦楽器は殆どピチカートでリズム刻むだけ。これだけ落差がある曲も珍しいです。
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