今日の音楽 5月9日 うつろな心(ネル・コル・ピウ)
イタリアのオペラ作曲家パイジェルロは1740年5月9日に生まれました。
ナポリの音楽学校を卒業し、幕間劇をいくつか作曲しましたがそのひとつが注目され、各地の劇場からオペラの作曲を依頼されるようになりました。1776年にエカチェリーナ2世の招きでサンクトペテルブルクの宮廷で8年間を過ごし、その間に「セヴィリアの理髪師」を作曲しヨーロッパ中を席巻する人気者になりました。
ところが1816年の没年にロッシーニが同じ台本で「セヴィリアの理髪師」を作曲すると、パイジェルロの作品は忘れ去られてしまいました。
パイジェルロは、かつてペルゴレージの「奥様女中」と同じ台本に作曲してペルゴレージの人気を掠め取った過去があり、因果応報という事でしょうか。
パイジェッロの作品の中で最も愛されたのは歌劇「モリナーラ」の中のNel cor piu non mi sento(うつろな心)です。ベートーヴェンやパガニーニといった作曲家に取り上げられて変奏曲に使われた愛らしい曲です。
テバルディのソプラノです。
今まで取り上げた曲
ロンゲスト・タイム
高雅で感傷的なワルツ(ラヴェル)
ネル・コル・ピウの主題による序奏と変奏曲(パガニーニ)
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