今日の音楽 4月6日 ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(ラヴェル)
ラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタは1922年4月6日にエレーヌ・ジュルダン=モランジュのヴァイオリン独奏、モーリス・マレシャル のチェロによって初演されました。
元々第1楽章は1920年に音楽雑誌の「ドビュッシーへの追悼音楽」という特集のために提供された音楽で、その後2年間をかけて4楽章のソナタに仕上げたもので、「クロード・ドビュッシーの追憶に」という献辞を添えて出版されたものです。
この時期は、フランス六人組が登場したり、無調音楽やジャズが取り入れられるなどラヴェルの従来の音楽が最早最先端のフランス音楽では無くなり、ラヴェルの創作活動が最も低調だった時期です。この曲も無調や多調の響きが聞こえてきており、そういった新しい音楽へのラヴェルの関心と試行錯誤が感じられる曲です。」
第4楽章です。
今まで取り上げた曲
交響曲第1番(ストラヴィンスキー)
プルチネルラ
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