今日の音楽 3月2日 交響曲第103番「太鼓連打」
ハイドンの交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」は1795年3月2日にイギリスの王立劇場で初演されました。
ハイドンの最後から2番目の交響曲で、2度目のイギリス滞在中に作曲された12曲の交響曲のひとつです。ハイドンはイギリスでの人気が高く、訪英は悲願だったようで、特に2度目の滞在は1794年から1795年という短い期間で、「驚愕」「軍隊」「時計」「ロンドン」などの数多くの名曲を残しました。その後ウィーンに戻ったハイドンは、宗教音楽や弦楽四重奏に作曲の軸足を移し、二度と交響曲を作曲する事はありませんでした。
第103番「太鼓連打」は、ハイドンの多くの交響曲同様自らが付けた副題ではなくて、第1楽章の初めと終わり(コーダの入り口)にティンパニの長い連打があり、そこから名づけられた通称です。このティンパニの連打が何を表現していたのかは明確ではありませんが、茶目っ気のあるハイドンの事ですから、聴衆を惹き付けるためにやったのかも知れませんね。
このあたりの交響曲になると、後に連なるモーツァルト、ベートーヴェンと言った交響曲の全盛期への礎がしっかりと感じられる、がっちりとした構成になっています。
バーンスタイン指揮ニューヨークフィルです。
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