今日の音楽 3月21日 ホヴァンシチーナ
ロシアの作曲家ムソルグスキーは1839年3月21日に生まれました。
ムソルグスキーは、ロシア五人組の中では最もロシア的な作曲家でした。最も斬新な作品も創作しています。地主階級の家に生まれたものの次第に没落していき、それが元でアルコール依存症になってしまいました。ムソルグスキーの作品の多くが未完成なのもアル中に起因するところもあるのかもしれません。未完成の作品の主なものは、オペラの「アテネのエディプス王」「サランボー」「結婚」「ムラダ」「ソロチンスクの定期市」、交響曲、ピアノソナタホ長調、五つのロシア民謡などなど。作曲途中で亡くなったというわけでは無いので、作曲に飽きたとか断念せざるを得ない事情があったのでしょう。
歌劇「ホヴァンシチーナ」は、遺作に数えられる作品で史実(ホヴァンスキー事件)に基づくオペラで、現在はリムスキー=コルサコフ 、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、ゲルギエフによる4つの完成版がありますが、リムスキー版は大きく手を加えてあるため、前奏曲の「モスクワ川の夜明け」の単独演奏以外では、ショスタコーヴィチ版を使用して上演されることが多いようです。
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏です。
今まで扱った曲
家庭交響曲
交響曲第8番「ザ・グレート」(シューベルト)
« 今日の音楽 3月20日 シングル・アゲイン | トップページ | 今日の音楽 3月22日 アルト・ラプソディ »
コメント