今日の音楽 3月16日 今の歌声は
スペインのメゾ・ソプラノ歌手 テレサ・ベルガンサは1936年3月16日にマドリードで生まれました。
マドリード音楽院でピアノと声楽を学び1955年には初の演奏会を開きました。オペラデビューは1957年エクサン・プロヴァンス音楽祭 でモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」のドラベッラ役。同じ年にミラノ・スカラ座でもデビューを果たしました。
1959年にロイヤル・オペラ・ハウスでロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」のロジーナ役を歌い、それ以降この役が彼女の代表的な持役になりました。
高度な歌唱力技術と知性豊かな音楽性、魅力的な舞台姿で知られていて、1994年にはスペインの王立芸術アカデミーに女性初の会員として迎えられています。
「セヴィリャの理髪師」は、ロッシーニを代表するオペラでモーツァルトの「フィガロの結婚」の前編にあたる曲。ヒロインのロジーナは、「フィガロの結婚」では伯爵夫人となる女性でメゾ・ソプラノの役なのですが、ロジーナの歌う「今の歌声は」は、技巧的にもコロラトゥーラ を駆使する華やかな曲なので、ソプラノ歌手もリサイタルなどで取り上げる曲です。第1幕第2場の冒頭に歌われ、"Una voce poco fa"という原題でも親しまれています。
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