今日の音楽 3月11日 リゴレット
ヴェルディの歌劇「リゴレット」は1851年3月11日に、ヴェネチアのフェニーチェ座 で初演されました。
原作はビクトル・ユゴーの「王は愉しむ」という戯曲ですが、私が知っているオペラの中では最も後味の悪い作品です。戯曲自体も、1832年11月22日に初演されたのですが、翌日には上演禁止となってしまったという曰くつきのものでした。最も、原作ではフランス国王の贅を尽くした享楽と、それに対する貴族の呪い。そしてその呪いが、毒舌家の道化師とその娘に降りかかるという内容ですが、ヴェルディは流石にフランス国王をマニトヴァ公爵に書き換えています。
道化師のリゴレットは、自分の娘にマニトヴァ公爵の魔の手が及ぶことをおそれ、殺し屋に公爵殺し布袋に死骸を入れて渡す事を依頼しますが、殺し屋から受け取った布袋の中から出てきたのは瀕死の最愛の娘ジルダだったという内容。「あれかこれか」「慕わしい御名」「女心の歌」など数々の有名なアリアで彩られた作品なのですが、ちょっとストーリーが衝撃的すぎませんかね。
パヴァロッティの歌で、「あれかこれか」(Questa o quella)です。
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