パイオニア交響楽団第24回演奏会に向けて・3
序曲「1812年」の2つ目のパートはAndanteの行進曲になります。ロシア軍の行進です。第3部は変ホ短調Allegro guistoで、ボロジノ地方の民謡に基づく第1主題が演奏され「ボロジノの戦い」を表します。
ここのテンポ、結構演奏者によって違いますね。四分音符=138というテンポが書かれていますが、これ結構早いです。今回はだいたい指定どおりのテンポで練習されています。これに続いてフランス国家の「ラ・マルセイエーズ」がホルンによって鳴らされ、この2つのメロディが交錯しあいます。一転して旋律的な変ヘ長調の第2主題が朗々と歌われた後、ロシア民謡とラ・マルセイエーズが再び交錯。次第にラ・マルセイエーズの勢いが無くなっていき山場に向かってロシア軍が優勢になっていく様子がわかります。
第4部は冒頭の旋律が今度はTuttiで堂々と演奏され、鐘の連打などを加えて盛り上げていき、第5部でロシアの勝利が高らかにうたわれるというわけです。ここで演奏されるロシア帝国国歌はソ連時代には演奏禁止とされていて、この国家部分をグリンカの歌劇「イワン・スサーニン」の終曲に書き換えられたシェバーリン版という版も存在しています。
有名な大砲は、第3部の後半から登場します。勿論、今回の演奏会では大砲は使いませんが・・・
とにかに、コントラバスにとっては弾きっぱなし&音符が細かい、やたらにメロディが多いなんていう事からとってもハードな曲です。
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