今日の音楽 1月9日 版画
ドビュッシーのピアノ曲「版画」は1904年1月9日にリカルド・ビニェスによって初演されました。
1903年に作曲され、ドビュッシーの印象主義のピアノ曲の書法を確立した作品としても知られています。3曲からなる曲で3つの異なる土地を想起させる音楽となっています。
第1曲は塔(パゴダ)。インドネシアのガムラン音楽の影響を感じさせるアジアを感じさせる曲です。
第2曲はグラナダの夕べ。ギターの掻き鳴らしの技法とアラビア音階を使用することでスペイン情緒を表現しています。ドビュッシーはスペインへ行った経験が殆ど無いにもかかわらず、スペインの作曲家ファリャに「スペインの民謡や旋律を一切使わず見事にスペインを表現している」と言わしめた作品です。
第3曲は最も知られる「雨の庭」。フランスの童謡を使ってフランスの庭に降る雨を表現しています。
第2曲のグラナダの夕べ、リヒテルのピアノです。
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